10月の消費動向調査から | COTレポートの読み方

10月の消費動向調査から

 昨日(11月12日)、内閣府から10月の消費動向調査が発表されました。これは景気ウォッチャー調査に次いで、国内経済指標の中で発表が早い経済指標のひとつとして、筆者は注目しています。米国の消費者信頼感指数(コンファレンス・ボードあるいはミシガン大学調査)の日本版にあたるものといえます。


 下記は全国の消費者態度指数のチャートです。10月は41.0%で、前月比1.2ポイントの低下となっています。このところ低下基調が続いています。


1113消費者態度指数


 筆者は全国版ではなく、東京の消費者態度指数とその内訳の推移に注目しています。下記は東京の消費者態度指数のチャートです。10月は42.4%で、前月比2.5ポイントの低下となっています。トレンドは下向きです。


1113消費者態度指数(東京)


1113消費者態度指数(東京2)


 下記は消費者態度指数と株価(TOPIX)をあわせたチャートです。消費者態度指数は、景気ウォッチャー調査とともに、近年、株価の先行指数のひとつとして機能しています。


  今回の調査結果をみれば、株価の反発はまだ先のようです。


1113消費者態度指数と株価





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