仮儒の動向:信用取引と裁定取引
日本の株式市場は不安定な動きが続いています。売買代金はさほど多くはなく、仮儒(信用取引と裁定取引)の影響が強まっているようにみえます。
そこで、信用取引と裁定取引の状況を確認しておきましょう。
下記は信用取引の買い残高を示したチャートです。1998年からの推移をみると、信用取引の買い残高はさほど減っていないことがわかります。
下記は信用取引の評価損率のチャートです(評価損益率ではなく、評価損率であることにご注意ください)。投資家の損失が積みあがっていることを示しています。
次に裁定取引の買い残高の推移をみてみましょう。下記は株ベースの買い残高のチャートです。
11月13日時点では21億株と、まだ高水準を維持しています。現物株と先物のスプレッドが縮小すれば、裁定取引の解消売り(先物買い・現物売り)が出て、現物株の下落を促進する可能性が高まります。
下記は投資主体別売買金額のうち、自己の売買のチャートです。この数値は裁定取引の売買をみる上で参考となります。直近では、裁定取引の解消売りが出ていることが推測されます。
仮儒動向をみる限り、株式市場の売り圧力はまだ続きそうです。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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VIXの動き:11月15日の終値は28.06%へ上昇
欧州でサブプライムローン関連での損失計上を発表する金融機関が相次ぎ、再び金融関連株の下落が強まっています。15日のニューヨーク株式市場は、金融関連株を中心に下落し、ニューヨークダウ工業株30種平均は120.96ドル(前日比-0.91%)の下落となりました。
S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、11月15日の終値は28.06%と、前日比2.12ポイントの上昇となっています。投資家の不安心理はなかなか払拭されないようです。
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VIXの動き:11月14日の終値は25.94%
ニューヨーク株式市場は反落しました。S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、11月14日の終値は25.94%と、前日比1.84ポイントの上昇となっています。
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