ドルインデックスの動き(11月21日):続落
外国為替市場では、米ドルがユーロやスイスフラン、円など主要通貨に対して下落が続いています。ユーロドル相場については、ユーロ導入後の最高値を更新中です。
ドルインデックスも低下し、21日の終値は75.073ポイントとなっています(前日比-0.2%)。終値ベースでは再び最安値更新です。
ただし、米ドルはカナダドルや豪ドル、ニュージーランドドルなどいわゆる資源国通貨に対してはさほど下げていません。逆に米ドルが上昇している通貨もあります。米ドルの全面安ではないことに注意が必要です。
下記は対カナダドルの一目均衡表です。
下記は対英ポンドの一目均衡表です。
下記は対豪ドルの一目均衡表です。
下記は対ニュージーランドドルの一目均衡表です。
下記は対南アフリカランドの一目均衡表です。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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投機資金が債券市場に流入!
世界的な株式市場の下落に伴い、投機資金がより安全な債券市場に流れています。いわゆる「質への逃避」の動きです。
11月21日の米国債券市場では10年物財務省証券の利回りが一時4%台を割り込んでいます(終値は4.01%)。
またFRBは短期金利の上昇を抑えるため、連日のように短期金融市場に潤沢な資金を供給しています。この結果、3カ月TB利回りは3.08%まで低下してきました。
下記はT-Note先物のチャートです。価格は上昇トレンドが続いています。
日本においても、「質への逃避」の動きが続いています。10年物国債利回りは1.42%まで低下してきました。
下記は債券先物のチャートです。上昇トレンドが継続しています。
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VIXの動き:11月21日の終値は26.84%
11月21日のニューヨーク株式相場は2日振りに下落、ニューヨークダウ工業株30種平均は211.10ドル安(前日比-1.62%)となっています。毎日1%強ずつ下げている感じで、下げ止まりの気配はありません。
下記はナスダック総合株指数のチャートです。34.66ポイント安(前日比-1.33%)となっています。
S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、11月21日の終値は26.84%と、前日比1.96ポイントの上昇となりました。3日振りの上昇であり、投資家の心理状況は再び不安定となってきました。
株式市場は暴落というよりも、下落トレンドが継続し、着実に上値が切り下がっているために、VIXが極端に上昇するという状況にはなっていません。しかしながら、これは逆に悪抜け感が出ない、ということを意味しています。
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