コルネットのうだうだ -22ページ目

映画「ラブリーボーン」

公式サイト

http://www.lovelyb.jp/#home


いたたまれないほど悲しい話でした。感動を呼ぶというより、啓発の映画なのではないでしょうか。


【以下、ネタバレがあります】














原作は読んでいないが、なんとなくストーリーは知っていた。


おそらく米国では性犯罪件数は日本よりも相当多いのだと思う。その被害家族に向けた哀悼のようでもあるし、社会問題の啓発という側面もあるのかもしれない。


被害家族の苦しみは描かれているが、驚くほど犯人への憎しみの感情が描かれていない(父親が報復に向かうシーンはあったものの)。この映画が、犯人への憎しみを持っても自分たちのためにならない、と諭しているのであろうか。幼くして亡くした子どもが、このように天国で自分たちを見てくれている、そして天国では同じような境遇の子どもたちとともに、楽しく暮らしている、と伝えている。その表現は被害者への慰めであるが、被害家族の気持ちを察するに、ほんとうに悲しくなる。


犯人は逮捕されるのかと思いきや、警察の捜査が自宅にまで及んでいるのに、逃げて捕まえられない。米国では多くの性犯罪者に捜査が間に合わないのが現状なのだろうか。犯人はあるとき、間抜けな死に方をする。でも間抜けな死に方をしても彼にバチがあたったとは到底思えない。因果応報であれば、もっとむごい死に方をしてもよかったのだ。しかしそれはこの作品の目指すところではないのかもしれない。


全然話は変わるが、天国の世界を描いた映画に、丹波哲郎の「大霊界」というのがあった。テーマや天国を描く必然性は全く違うものの、表現は何か近いものを感じた。天国の感じ方は洋の東西を問わないのだろうか。

シネマ歌舞伎「法界坊」

観ようと思っていた映画のネット上の評価が低かったので取りやめて、シネマ歌舞伎を観ることにしました。


公式サイト
http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/11/

これまでもシネマ歌舞伎を観てきたのですが、今回の作品は時間が長く、途中で15分の休憩が入るので、いつもと違っていました。映画館には高齢のご婦人が多く、若い人はほとんどいませんでした。でも観て良かった~!!ほんとうに素晴らしい作品でした。劇場で観たら、何倍も面白いんでしょうね。




【以下、ネタバレがあります】































始まってすぐに登場人物紹介。今まで観たシネマ歌舞伎より登場人物が多く、展開も若干複雑かな。セリフも現代語は少なく、やや難しい言い回しが多かったような。

休憩前までは完全な喜劇。役者のみなさんは芸達者で大笑いさせられる。でもなんか納得いかないストーリー展開だな~と思ってたら幕が下りた。実は休憩があることは知らなかったので、幕が下りたときに、これで終演?と思ったら15分休憩後、残り30分、と知って、なんでだろう?と思った。

しか~し!この休憩後が最大のクライマックスだったのだ。それまで納得いかなかった点(なぜ主役の中村勘三郎がラストを待たず早々と死んでしまったのか&幼馴染みの女性の死は浮かばれないではないか)が、すっかり氷解。2人分の亡霊が一つとなってこの世に舞い降り、大嵐を巻き起こすのだ。演技も演出も素晴らしすぎる。このラストはほんとうに感動した!!なぜか涙が噴き出してしまった。これぞまさにカタルシス!前半の少し冗長かと思われた喜劇は、このラストのためにあったのだ。

このストーリー展開は現代の作品にもないのではないか。日本の古典芸能の創作力、構想力、構成力ってすごいものがある。ぜひぜひこのストーリーを現代化して、映画でリメイクしてほしい。

劇場風景ではスタンディングオベーションだったし、私も映画館でも拍手を送りたいくらいだった。



セイコー・スピリット・クロノグラフ

長いこと腕時計趣味から離れていたのですが、つい最近、またムクムクと腕時計に興味がわいてきて、なにか良い時計を見つけたら買おうと思っていました。


とは言っても舶来の高級時計を買う気は、もはやありません。何年も時計を趣味にして、けっこうな数の腕時計を買えば、自分の求める時計の趣向はある程度固まった気がします。値段の高い時計ばかりが良い時計ではない。デザイン・機能・価格のバランスが取れている時計であれば、値段が安くとも良いものは見つかるんだ、と。


そんなわけで、今回私が買ったのはこれ↓

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001J2YSW4/

SEIKO (セイコー) 腕時計 SPIRIT スピリット パワーデザインプロジェクト SBPP007


某電器量販店のショーケースにあったのを見て、一目惚れしてしまいました。手にとって見せてもらうこともなく、そのまま帰って、ネットで調べて、amazonで買いました。amazonが一番条件がよかったし(30%引き+ポイント13%)、セイコーならどこで買っても間違いないだろう、と思ったから。


amazonからすぐに届きました。なかなかかっこいいです。ケースサイズは42mmほどですが、デザインのバランスが良いのか、大きすぎず小さすぎずちょうど良い大きさです。この手のクロノグラフのデザインは、IWCとかSinnにもあったと思うけど、なにしろ値段が高くておいそれと手が出せません。でも、この値段でこのデザインならナットクです。以下、使ってみて、良い点・悪い点を挙げておきます。


良い点

・文字盤(ダイヤル)、ケース、ベルトがすべてブラックで引き締まっているし、クロノグラフもごちゃごちゃせずすっきりしており、多針式でありがちな視認性の悪さが太い剣型の時針・分針のおかげでないこと。

・サファイアガラスを使用していること。このシリーズのソーラー電波時計(3針式)のほうはコストの関係かサファイアガラスを使っていないが、このクロノグラフはサファイアガラスを使用。長年使うものとして、サファイアガラスは傷がつきにくく、いつまでも美しいので大きなメリット。

・クォーツ式クロノグラフやワンタイムタイマーは、機能としてはたいしたことないものだけど、意外にタイマーは普段ちょっとしたことに使えて便利。何かに熱中しているときに約束の時間を忘れなくて良さそう。


悪い点

・荒い折り目の布製ベルトはごわごわしていてあまり使用感が良くないし、遊び環もこの硬い布でできていて、そのつなぎ目が腕の内側にさわって痛くなる(つなぎ目を外側に回したらましになりました)。

・ワンタイムタイマーが、なぜかセットした時刻より2分ほど遅れて鳴る。

・ケースのサイドは光沢仕上げにしてあるが、つや消し(ヘアライン)仕上げのほうがよかった。


全体としては気に入っているので、しばらくはオフ時に使おうと思っています。


これからも、たまに、私の所蔵時計を紹介してきますね。


追記

「クォーツ式クロノグラフは機能としてはたいしたことない」と書きましたが、その後、この時計に関しては良いものであることがわかってきました。私は他にもクォーツ式クロノグラフや機械式クロノグラフも持っているのですが、セイコースピリットのクロノグラフは機械式のものに近く、機能としてかなり使えるものなのです。


それは、ほとんどのクォーツ式クロノグラフの秒針が1秒ごとに運針し、分針もじんわり変わるタイプなので、何分たったのかがすごく読み取りづらくて、クロノグラフとは名ばかりの実際にはデザインでしかない時計が多いのに対して、セイコースピリットのクロノグラフ秒針は1/5秒運針で、分針も1分たったらパチッと変わるものなのです(これは機械式クロノグラフと同じです)。ただセイコースピリットが1/5秒運針とは言っても文字盤に1/5秒の目盛りが振っていないので、実際には1秒以下の時間を計ることはできないのですが。


日常では、私は最近、クルマで信号や踏み切りでの停止時にアイドリングストップをすることがあるのですが、その時間をクロノグラフで計ったりしています。長い赤信号で1分30秒もアイドリングストップしたときなどは、満足感がありますよ。


あと、欠点を一つ見つけました。それはインデックスに夜光塗料が塗ってあるのですが、12時位置が夜光塗料で認識できるようになっていないことです。暗闇でインデックスと針の夜光だけで時間を読もうとするとき、何時かよくわからないことになります。現実には暗闇で腕時計を見る機会はあまりないので問題はないのですが、この時計はそこまで深く考えて作られていないということです。せめて12時位置の逆三角形が夜光になっていればよかったのですが。