シネマ歌舞伎「法界坊」 | コルネットのうだうだ

シネマ歌舞伎「法界坊」

観ようと思っていた映画のネット上の評価が低かったので取りやめて、シネマ歌舞伎を観ることにしました。


公式サイト
http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/11/

これまでもシネマ歌舞伎を観てきたのですが、今回の作品は時間が長く、途中で15分の休憩が入るので、いつもと違っていました。映画館には高齢のご婦人が多く、若い人はほとんどいませんでした。でも観て良かった~!!ほんとうに素晴らしい作品でした。劇場で観たら、何倍も面白いんでしょうね。




【以下、ネタバレがあります】































始まってすぐに登場人物紹介。今まで観たシネマ歌舞伎より登場人物が多く、展開も若干複雑かな。セリフも現代語は少なく、やや難しい言い回しが多かったような。

休憩前までは完全な喜劇。役者のみなさんは芸達者で大笑いさせられる。でもなんか納得いかないストーリー展開だな~と思ってたら幕が下りた。実は休憩があることは知らなかったので、幕が下りたときに、これで終演?と思ったら15分休憩後、残り30分、と知って、なんでだろう?と思った。

しか~し!この休憩後が最大のクライマックスだったのだ。それまで納得いかなかった点(なぜ主役の中村勘三郎がラストを待たず早々と死んでしまったのか&幼馴染みの女性の死は浮かばれないではないか)が、すっかり氷解。2人分の亡霊が一つとなってこの世に舞い降り、大嵐を巻き起こすのだ。演技も演出も素晴らしすぎる。このラストはほんとうに感動した!!なぜか涙が噴き出してしまった。これぞまさにカタルシス!前半の少し冗長かと思われた喜劇は、このラストのためにあったのだ。

このストーリー展開は現代の作品にもないのではないか。日本の古典芸能の創作力、構想力、構成力ってすごいものがある。ぜひぜひこのストーリーを現代化して、映画でリメイクしてほしい。

劇場風景ではスタンディングオベーションだったし、私も映画館でも拍手を送りたいくらいだった。