薔薇よ、バラよ
気品重んじて咲く姿に突き出す棘の鋭さは
柔らかな花びらに対峙する想いのあらわれかな
世界中のどこかの誰かの愛に添えて
貴女には多くの水が必要だと存じております
梅よ、ウメよ
寒空に屈せず絶え抜く姿に纏う仄かな香りは
凛と構えた高潔な想いのあらわれかな
忠実な言葉に身を潜め朽ち果て
貴女には細かな手入れが必要だと存じております
桜よ、サクラよ
微熱の様な春の陽気に花舞う淡色は
祖国を誇る純心な想いのあらわれかな
人々を雲の上に誘いもてなし
貴女には散りゆく美学も必要だと存じております
向日葵よ、ヒマワリ
強烈な日射しに立ち向かう果敢な振舞いは
崇拝と情熱な想いのあらわれかな
夏の終わりに俯く姿にも
貴女には羨望の眼差しが必要だと存じております
咲く花にひとつ想いを馳せて
散る花にひとつ歳を重ねる
私は幼さから遠く離れて
広い大地へと巣立ってしまった
椿よ、ツバキよ
遥かな願いと反比例する気取らない美しさは
誰もが持つ心の想いのあらわれかな
原色の世界に鮮やかさを与える
貴女には少しの狂気も必要だと存じております


















