桃の果実の甘みを知る時
畑に拡がる幾多の野菜の花
都会で暮らす祖父母からの電話で
朝もぎの桃を持って車で向かう
古い記憶では農地だった一画は
活気に満ちた宅地に変わっていて
デパートの桃と家の桃を
思わず食べ比べてみたくなる
電話ではし辛い会話が終わると
次会う時は野菜を持ってきておくれと
言われた日には笑みがこぼれる
帰り道に見た農家さんの野菜販売の看板に
触発されるような気分で少し浮かれる
畑に戻りいつもの作業を終え
つい貰ってしまったデパ地下のお惣菜と
昨年の蓄えたお米を食べながら
心の自給自足の大切さを時代に教わる

