海を眺める
遠くの島が水平線に浮かぶ
霞の中に帆を立てた船舶が
群青色に染まるまいと叫んでいる
向こう岸ではどんな人がいるのか
心がイルカの群れに乗っている
海を越えたいと思っているのか
少しだけ飲んだしょっぱい海水
海を眺める
穏やかな漣が水面を描く
不規則な回数で波が足に届いて
砂浜の模様をさらってゆく
引き波と共に言葉を連れ去って
取り戻そうと走り出した瞬間
転んで仕舞いに砂を噛む
受動的な海の姿に憧れ
ある日 遠くを眺める私がいる
ある日 近くを眺める私がいる
心の色を見つめ直して
元の感情に声をかけられた時
振り返るのが怖い私もいる



















