風の温度がわかる日
季節の変わり目に笑う
内臓を冷やさないように飲むお茶は
毎朝、机に並ぶ
銀河系の香りがする空
知らない星を調べる心
夜になる前に私は決まって
花が咲くのを待っている
散歩なのに走り出して
上がった息は青春の恋模様
懐かしい失敗を経験と呼ぶから
蕾に水をやる姿が美しいんだね
夕映えの哀しみで
ひどく泣き出した事があった
地球を破壊寸前まで追い込んだ時
散りゆく花びらの華麗さに震えた
飽食の匂いがする街
豊かさに狂い憧れる交差点
花束を抱える少女に免じて
喜怒哀楽に思い焦がれる
風の温度がわかる日
季節の変わり目に笑う
内臓を冷やさないように飲むお茶は
毎朝、机に並ぶ
銀河系の香りがする空
知らない星を調べる心
夜になる前に私は決まって
花が咲くのを待っている
散歩なのに走り出して
上がった息は青春の恋模様
懐かしい失敗を経験と呼ぶから
蕾に水をやる姿が美しいんだね
夕映えの哀しみで
ひどく泣き出した事があった
地球を破壊寸前まで追い込んだ時
散りゆく花びらの華麗さに震えた
飽食の匂いがする街
豊かさに狂い憧れる交差点
花束を抱える少女に免じて
喜怒哀楽に思い焦がれる
行きつけのお店が時代の流れによって閉めるからって
二番煎じで次のお店を探すのは
ある人にとっては冒険、ある人にはとっては失礼
かといって、自分でその味を再現するには
決定的な何かが足りない
二つ返事で引き受けてくれる安心感に辿り着くのには
一度知ったから余計に労力を費やさなければならない
その帰り道に運転中のタイヤがパンクしたならば
不幸の連鎖だと思ってしまうだろう、どんな楽観主義者でも
自暴自棄にハマるタイミングは、まさにこんな時
世の中の犯罪もこのループ上で起きているのかもしれないと
学者まがいの理論を提唱したくなるほど、運命って残酷
だから今、スタンドでガソリンを満タンにするついでに
スペアタイヤのメンテナンスをしてもらっているよ
「もう二度とこんな事になりたくないから」
「またこんな日が来る事を想定して」
スペアタイヤって、優しいのか厳しいのかわからない奴だな
でもその姿を初めて見たかもしれない
高層ビルの屋上からばら撒いた欲望は
思っていた以上に拾われない
散った花びらの掃除をする人の表情が
その花の本当の感情だ
試験に落ちたから未来が見えなくなるのは絶対ではなく
個々の寿命の相対的な経験の一部にすぎない
見下された言葉に対しての苛立ちは
更に見劣った言葉を生みかねない
道路に硬い木の実を落とすカラスは
人の行動を巧みに利用している
落とし物の悲劇は貴重品だけが演じる舞台
切られ役だけが知る床の優しさは国宝級
熟れすぎた果実は地面に潰れ
食物連鎖の絵図を見る
人は何故、落ちる事を嫌うのだろう
私たちは些細な恩恵を忘れがちな世界で生きる
落ちる人がいるから上がる人がいる
という考えは大間違いだ
誰もが地球の重力に向かって落ちている
風の噂で聴いた悪口は
経験に濾過されて人の顔そのものになる
戦争が新しい形を探しているから
悲しみの銅像は増えて美化される
世界と言うお鍋の中で皆、煮え滾っている
街の中心で冷たい心の棘が刺さった通り魔事件に
自己愛で括られた優しい言葉は
天使の醜さ、悪魔の愛しさ
幸せを求める寂しさの魂は
赤信号を突き抜けない限り気付かれない
正義が英雄だった時代はもう終わった
なぜなら、長生きしなかったからだ
死には恐怖が付き纏っている
弱い心は崖の上まで行けば救われる
誰もが愛されたい
誰もが愛されたい
そこで愛する人が放つ優しい言葉は
天使の醜さ、悪魔の愛しさ
善人よ、その優しさの灰汁を取り出して
美味しいお鍋を食べさせておくれ
ゴミステーションが人間の本質だ
上昇する海水温の事を知っていながら
増えるプラスチック
私たちは夢の途中を歩き続けている
道に破れたゴミ袋が落ちている
散乱した残飯をカラスが食べている
人間のおこぼれを狙っていたわけではなく
付き纏っている訳でもなく
人間の物真似をしているだけである
この好奇心が地球の気温を高めた
この攻撃力が地球の森林を減らした
この観察力が地球の問題を解決する
カラスもまだ発展途上だ
街が破壊と再生を繰り返すから
社会がそれを模倣する
先を急ぐ移動手段が隣町を消滅させる
ネオンの裏に巣を作るカラスは
人間を理解しすぎている
群れを成す程、言葉が一本化する世界で
昨夜より贅沢な食事を探している
歩道に散乱する欲望の残骸に喰らいつく彼らの姿が
人間の未来を嘱望している
雲の流れが速く見えるから
歳を取ったんだと胸を張りたくない
風は経験というフィルターを通して吹けば臆病風だ
青空の写真を毎日撮り続ければ
季節の移ろいに気づけない人もいる
入道雲を食べる鳥が今後現れたら世界は変わりそう
雪の降らない冬が訪れたらそれは長い春になる
そうして人は大人になるのだから
変化を歓迎しなくちゃならない
なのに変わらぬ愛が一般的な幸せのモデル
季節が毎年完璧な巡り方をすれば
満開の花が咲く日は祝日に認定した方が良い
地球が泣く度、海水が増えるから
皺の数だけ優しくなりたいな
言葉の成長期に差し掛かった夜明け
難しい単語を並べては優しさが吸い取られそうだ
歯車の異音に気づいて24時間営業のコンビニで闇の一部になる
電話は熟睡している、日中の疲れを代わりに背負って
帰り道に時間軸を過去に設定したら
ポケットから胃薬が出てきた
その顆粒は棘のある言葉を包んだ、柔らかな思い出を包んだ
消化できない物事がこんなに沢山ある世界を憎めば
心は強くなるのかな
逆説を信じたい、悪口は己の価値を下げると
私は慣性の法則に従って歩いているようだ
昔、授業で習った公式が人生だ
車の明かりが通り過ぎる度、古ぼけた記憶を投げつけてみると
歩道の隙間から雑草が生えている
昇る朝日に向かって背伸びしている
感情が産まれる瞬間に立ち会える事が
もしかしたら本当の勇気で、本当の愛で、本当の幸せではないかと
心が理解しはじめたときの事を思い出させてくれた胃薬を
薬局で今、買おうか迷っている次第だ
青信号で立ち止まってみたら世の中が見える
旅先の別れの言葉とは比にならない程
感情を無くす事は死ぬ事よりも切ない
言葉は猜疑心に包まれて運ばれる
この街が完成する前には樹木も同じだった
寿命を待たず倒れた彼らは人の暮らしを創った
文明は当たり前の制度の下に育つから
煙になって、遺灰になって、歴史に沈むだけ
信号機のない世界なら人の本性が見える
理性が働く三色の彩りは神様が与えた優しさ
熟れた果実が地面に落ちる様に
不条理は交差点に染み込んでは掃除され消える
真夜中、独り歩く君の為に照らす灯に
大人の涙が降りかかるかもしれない
湯呑みの傷を一つずつ眺めていると
味蕾のせいで薄く感じるお茶に茶柱が立った
日毎遠のく空に叶わない夢の足取りは軽く
何度も見た映画に青春の鼓動を点滴が奏でる
花瓶には白い花を挿す事が増え
花言葉は大抵幸せを添える言葉の群れ
親孝行とか振り返ってみると
傷口がないのに身体は痛み始める
ベッドのシルク(絹)が愛しすぎる
昨夜の少し悲しい夢はいたずらに
枕元を濡らし始めました
欲望は無限に在る事を憎む真似はもうしないよ
心の強度と骨の硬度を知る術はなかった
私を助けてくれた動物の生命の様に
私の生命も誰かを救う事は出来るのかな
人生を語ろうとする時
言葉はまるで鉋で削った様になる
走馬灯は光の羅列と化したから
関わる総ての人々へ手紙を残す必要はない
大きな欠伸をした後で
思わず噎せ返ってしまった
両親の涙は透明な河を流れて行くから
水面を戯らしてみようと思うよ
そうすれば幸福死の実現に向けて準備は整う
交差点で吹いた口笛の音符が
通り過ぎる車に奪われて信号が変わる
道行く人が皆泣いていたならば
声をかけざるを得ないだろう
街宣の音は沈黙を嫌う都会には
必要不可欠なもので
囁くような悩みなど恋に落ちない限り
かき消されてしまう
嚙み合わない歯車が必死に回ると
寿命の意味を考え始める
夕焼けは虹を6色盗まれた空だから
取り返そうと思う気持ちが夜に向かうんだね
1色だけ残して去ったのは人の情けなのか
見つけてくれという果たし状なのか
盗人にだってある幼少時代
子供の頃に出会えたら友達になれたのかな
未完成の口笛吹いて
「また明日」なんて希望叫んで
紐で固く結んだ孤独が成長する中で生まれた優しさは
使い勝手が良いから残酷な感情を創り上げる
浅い眠りから醒めて見た青空も
誰かが虹を6色盗んで去ったと思うと
孤独の種が育んだ高層ビルが今日も歌い始める