風の噂で聴いた悪口は
経験に濾過されて人の顔そのものになる
戦争が新しい形を探しているから
悲しみの銅像は増えて美化される
世界と言うお鍋の中で皆、煮え滾っている
街の中心で冷たい心の棘が刺さった通り魔事件に
自己愛で括られた優しい言葉は
天使の醜さ、悪魔の愛しさ
幸せを求める寂しさの魂は
赤信号を突き抜けない限り気付かれない
正義が英雄だった時代はもう終わった
なぜなら、長生きしなかったからだ
死には恐怖が付き纏っている
弱い心は崖の上まで行けば救われる
誰もが愛されたい
誰もが愛されたい
そこで愛する人が放つ優しい言葉は
天使の醜さ、悪魔の愛しさ
善人よ、その優しさの灰汁を取り出して
美味しいお鍋を食べさせておくれ


















