花びらの舞う木の下は
次の季節の風が吹く
恍惚とした表情か
憐憫のまなざしか
散りゆく花びらは
多くを語らない
手のひらに降ってきた
皺ひとつない花びらは
静かにその役割を終える
淡く優しい香りがする
季節を待つ蕾たちに
彩りを残しながら
満開のお花畑に
しゃがんで見上げた空の中
華麗に舞い踊る花びら
故郷の景色のような
童心に帰る視線に
拙い平穏を思い返す
窓辺に飾った
花瓶から舞う花びらは
僅かな憂いが潜む
花の舞い方は
心をそっと映し出す
儚さも美しい事を知る
約束をしなくても
咲き誇る花たちに
心を見張る人々を想う
花の終わりは
何かの始まりだと
舞い上がる日々に散る



















