向こう岸に行くための

短い橋がある

少年が跳んで渡る

大人なら悠々と跨げる

密かに名のある水路に

遊具のような小さなアーチ

橋の頂点から眺めると

水の流れが見える

小さな魚が泳ぐ

風が水の香りを纏う

 

数秒で渡り切れるこの橋を

誰が何のために架けたのか

知る由もないが

橋の上で立ち止まる人を

探しているみたいだ

もしも壊れて

架け替える日が来ても

これよりも長い橋にはならない