全てが海に向かっている
終わりの始まり
はためく波に
今日浴びた光が吸いこまれる
辿り着いた橋の上
もう進む場所はない
河口は川の嫌いな部分を吐き出して
海に責任転嫁しているのか
上流で降り続けた雨の主張が激しくて
水は濁り 流れは速い
流木は助けを求めている
遠浅の向こうに見える漁船が
今 私が行きたい場所なら
海は優しすぎる存在だと
風が耳元で叫んでいる
この水の音を聴いていると
都会の喧騒を思い出す
河口に信号機があったなら
路地裏のように行き場がなかったら
海は川の全てを
飲み込んでいるのかもしれない
海に沈めば
川の水も戻る事は出来ない
私は涙を水に流した
波紋の中心を見つめていると
河口を遡る鮭の群れを見つけて
思わず憧れを抱いた

