5月4日の木曜日である。

ゴールデンウィークの後半2日目。この日は新潟から妻のお母さんとお姉さんが2泊3日の予定で東京へ遊びにやって来た。我が家に泊まってもらうと1番良いのだが、突然計画が持ち上がったため妻の仕事や子供達の予定調整ができず、六本木でホテルをとってもらうことになった。なぜ六本木なのか謎のままだったのだが、お姉さんが予約してくれたらしい。


この日だけ妻と娘は休みだった。息子は試合で夕方に帰宅する予定である。お客様は昼過ぎに到着する予定だったので、妻と娘は午前中から張り切って原宿に遊びに行った。その後に合流する計画のようである。



娘からなんだかへんてこりんな写真が送られて来た。



ナントカポテトらしい。原宿名物なのか初めて見た。スゴいのだ。よく考えたものである。  



この日の夜は全員で合流し、赤坂で夕飯を取ることにした。息子が帰宅したので超特急で準備をし、急ぎ出かける。急遽予約した店は18時45分スタートでお願いしたので順調にいってもギリギリのタイミングだ。



小一時間電車に揺られ、おおよそ3年ぶりに降り立った赤坂駅。前の職場へ通勤する際によく降りていた駅である。TBS側に降りてエスカレーターを登ることにした。妻に連絡を取ると赤坂サカスのどこかにいるという非常に分かりづらい回答が返って来たからである。



とりあえず地上に出た。



妻と娘の姿はみえない。



なんとなく写真をパチパチ。



ゴールデンウィークということもあり人は多めで、特に外国人観光客が目立つ。



どこを探しても2人は見当たらない。GPSアプリを頼りにフラフラ歩くと、いたいた。妻がお母さん達と電話をしているようだった。まだ会えていないということが判明する。


お母さん達は夕飯の予約をした店までいったんタクシーで行ったそうなのだが、妻が赤坂サカスにまだいるというLINEを打ったのでわざわざ戻って来てくれたらしい。我々家族は全員で赤坂の駅に戻ることになった。


娘が戻る途中、原宿でスカウトされたと自慢げに話し出した。東京ガールズコレクションにも出ているモデル事務所ナントカディレクターという怪しい名刺を見せてくれた。こんなの嘘に決まってるから!危ない危ない。私はそう言いながら、娘が大金持ちになって私達を養ってくれている姿を思い浮かべててニヤついていた。イカンイカン。



急ぎ赤坂サカス方面にもどる。



いたいた!やっと合流である。お母さんとお姉さんが東京に来たのはコロナ前だったので3年以上前のことである。とりあえず無事に会えたことを喜び合った。


女子4名はタクシーで、私と息子は歩いて予約している店へ向かうことにした。息子はこの日の試合で太ももを大きく擦りむいていて、傷の痛みを堪えながら歩いていた。



見上げた赤坂Bizタワーをパチリ。TBSの裏口からタクシーが出て来たので有名人ではないか?と思ったが、ジロジロ見るのも恥ずかしいのでチラ見したあと目的地に急いだ。



意外と遠い店のようだ。



歩いていると、赤坂見附の駅が見えて来た。



おやっ?



ああ、どうも!すしざんまいの社長じゃないですか!



無事に予約していた店に到着した。20分遅れて始めることになってしまった。6名なのに間違えて5名で予約しているし、、、しかしすぐにお店の人が対応してくれた。ふーっ、良かった。



それでは久しぶりの再会に

乾杯っ!


ブハーッ!

飲み放題、最強!



お通しのバイ貝。



子供達定番のフライドポテト。



焼き鳥をいろいろ頼んだ。



刺し盛りはあまり人気が無かったので私がほとんどいただいた。グヒヒ。



息子が頼んだラム肉のハンバーグだったが、匂いがダメらしく食べなかった。こちらも私が全部いただいた。ブヒヒ。



野菜串なども追加。



牛肉の赤身寿司だったか、、、いろいろ頼んだが、写真を撮り忘れている。楽しい酒はどんどん進むのだ。私はしたたかに酔った。


お会計は格好つけて私が持つ事にしたがやめておけばよかった、、、金額を見て飛び出た目を拾うのが大変だったのだ。


しかし楽しい食事だったのでオーケー!3時間も居座っていたのだ。子供達は大好きなおばあちゃんとおばさんに会えて上機嫌である。店を出ると娘は新潟からのお客様2人と両手で腕を組み歩いている。その横に妻がひっつき、みんなでケタケタと笑っている。息子と私はそのうしろを歩きながら来て良かったなどということをボソボソと話した。実に満足であり、なんとも幸せな時間だった。



あっ!社長!失礼します!



みんなで赤坂の駅まで歩き、赤坂サカスで記念写真をパチパチ撮りまくった。


明日、また会う約束をしてお母さんとお姉さんはタクシーで六本木方面へと消えていった。我々家族は赤坂から電車に乗り込んだ。


思い返してみれば、家族全員で電車移動することなど人生の中で幾度もないなということを妻と話した。いつも車でどこへでも行っていたので、電車に乗るのは都心に行く時くらいである。しかも家族全員一緒となるとほとんど記憶にない。貴重な思い出である。これから子供達がもっと大きくなれば、もうこんなことは2度とないかもしれない。そんなことを考えていると、しみじみ今日の会食は良い思い出になるだろうと1人頷いた。


4人並んで遅い時間の電車に揺られている。横を見るとそれぞれ思い思いの話をボソボソと話している。そんな光景をぼんやりと見つめながら私の目尻は下がり続けていた。



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【この日のビール】

中ジョッキ:8杯


この日、帰り道でコンビニに寄り帰宅してから飲み直す用のつまみを買うことはしなかった。家族が一緒であり、駅からタクシーで帰る事にしたからである。


長い時間を移動して気を遣いながらお金も使ったからであろう。帰宅すると私はソファにうなだれてそのまま落ちたようである。改めて楽しい日だった。



ビールをこよなく愛する皆さま


ゴールデンウィークも残すところ今日と明日の2日。


もちろん手など抜くことなく

今宵も


乾杯っ!


なのである。

ムフフフフ。



※本日のブログタイトルは前回の記事でいただいたパンツ山根さまのコメントからそのままいただきたました。

山根さま、いつもありがとうございます。パクらせていただきました!






【昨日のビール】

ロング缶:3本

芋焼酎ロック:5杯


ゴールデンウィーク後半2日目。仕事は休みなので量を気にせずどんどん飲んだ。翌日の予定は遅い時間からなのでガブガブ飲んで目覚めたらソファの上で寝ていた。

き、気にしないがね。




鰹のタタキが特売だった。やはり大好き。



新潟の実家からたくさんの野菜がまた送られてきた。その中に、なんと下ごしらえされた筍が大量にに入っているではないか!贅沢に丸焼きでいただいた。旬の筍、字が似ててややこしやー。うま過ぎる!



小松菜も入っていたのでさっそくおひたし。久しぶりに作ったが旨し。



春キャベツも入っていたので、ベジタブルスライサーズの一員として世界征服にまた一歩近づいた。旨い。



揃いましたなアテの衆。


本日はヱビスさまにお越しいただいた。

グラスにトクトクシュワシュワ。


目を閉じて、旬の筍が食べられられる幸せに感謝


乾杯っ!


ブハーッ!

ぐっと押すと痛いのは成長期だ!




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昨日、息子のサッカーの練習試合を見に行った。中学の頃からよく行っていたグラウンドだったので慣れた道を車で向かう。途中、ガソリンが激安の電光掲示板が目に入ったので迷わす給油した。


グラウンドに着くとアウトドアチェアとビデオのスタンドを持って観戦席に歩いてゆく。試合はもう始まっていた。予定より5分早くキックオフになったようだ。


観戦席への通りを歩きながら、今日の観戦客は私1人だという事がわかった。練習試合だから不思議ではない。しかしコロナ禍の時は観戦禁止の期間がずっと続いていたので無観客試合が当たり前だった。この日私以外誰もいないので、もしかしたら観戦禁止なのかなと不安になったが誰にも咎められる事なく客席に指定してある場所の特等席に椅子を広げた。


試合は終始押され気味で良い場面も出たが結果は0-5で完封負けだった。30分ハーフを4本行った結果である。まあ、3年生中心で構成された相手チームなのでしょうがない。息子チームはただでさえ部員が少ないのに主力選手のうち1人が怪我でベンチ、もう1人は体調不良で欠席していた。


試合が終わり車に戻って息子を待っているとコーチがやって来た。


「息子くん、オスグッドが痛いって言ってます。でも、明日も試合なんですよね、、、今日は病院に連れて行ってあげてください。すみません。」


オスグッドとは成長期の子供によくある症状で膝の下のあたりがコブのように出っ張り非常に痛いのだ。私も子供の頃そのようになり非常に痛かった記憶がある。先日、息子がMRIを撮って診てもらった時にオスグッドが少しあるかもしれないと言われていたのだ。


息子はあまり元気がない様子で車に乗り込んできた。整骨院に行くように言われたそうで、車を走らせるとスマートフォンで休日に開いている医院を探し始めた。探すのはいいのだが候補を挙げる医院が全て自宅から遠い。わざと探しているのか。私は自宅の最寄りの医院はないのかと指摘した。すると息子は不貞腐れたように、友達は世田谷まで通っているんだと言い返してきた。世田谷だから何がいいのだ?遠いから良い病院なのか?私も口を尖らせて言い返した。もう一度自宅や最寄り駅の近くで探すように言った。遠い病院は通うのも大変だということも説明すると納得したようである。


「今日は18時半からしか空いてないんですよ」


電話の向こうで我が家の最寄駅近くにある整骨院の医院長と思しき少し若く感じられる声がそう答えた。名前を告げて予約が完了する。時計は13時をちょっと過ぎていた。


「サポーターを買いに行きたい」


受診までに時間が空いたので息子がオスグッド用のサポーターを買いに連れて行くように言ってきた。シャワーも浴びたいと言うので一度自宅に帰ってから改めて買い物に出るとするか。


妻は仕事だったので娘が1人留守番をしていた。明日も練習試合なので息子がシャワーを浴びる間にユニフォームを洗濯する。娘はひとり鏡に向かってダンスの練習に汗を流しているようだった。


ユニフォームを干し終わると息子と2人で家を出る。娘も誘ったが断られてしまった。まだダンスの練習がしたいようである。


20分ほど車を飛ばした場所に複合施設がある。スポーツ用品店やホームセンター、スーパーマーケットなどがあり、賑やかな場所だ。子供たちが小さい頃はよく出かけていたが、最近は子供たちの方が忙しくてとんと来なくなった場所である。


ゴールデンウィークなので混雑を予想していた駐車場は拍子抜けするほど余裕があった。車を停めると一目散にスポーツ用品店に向かう。すぐに目的の商品が見つかったので買い物カゴに入れると息子が欲しいと言っていた握力グリップも一緒にして会計を済ませた。


目的は果たされた。このあとどうしようか相談すると息子は腹が減ったと言ってきた。時計は16時過ぎ。


「お父さん、今ご飯食べたら夕飯がたべられなくなるなー」


晩酌のことしか頭にない私の意見は一蹴されて、ラーメン屋の暖簾をくぐることになった。昼時をとっくに過ぎてガラガラの店内から非常に人当たりの良いおばちゃんが出てきた。2つあるボックス席のうち奥側の席に案内される。厨房のすぐ横でガチャガチャうるさいからもう一つの方でも良いと言われだが座った席で良いと丁重に断る。断ったのだかその直後に息子が茶羽の小さなゴキブリを発見、もう一つの席へと急ぎ移動する我らをおばちゃんが不思議そうに見ていた。


息子はチャーシュー麺と半チャーハンだ!とすぐに決めた。私は少し悩んだ末にピリ辛ネギラーメンを選んだ。車で来ていかなったら絶対に生ビールを頼むところだが、、、



ラーメンは驚くほどすぐに出てきた。息子のチャーシュー麺。ウマそーと息子が呟いた。



半チャーハン。半がついているがそこそこ量は多い。



私のピリ辛ネギラーメンは全くピリッと辛くなかった。辛いのが苦手な私がいうのだから間違いない。


いただきます!2人で一気に掻き込んだ。



麺は極細のちぢれ麺なのだが、これがなかなかイケる。醤油ベースだが動物の出汁がはいっているのか少しコッテリした感じのスープに白髪ネギがマッチ。ズルズルと一気に食べてスープも飲み干してしまった。これはこの後ランニングだな、、、


息子も美味い美味いと一気に食べてしまった。そして、、、


席を立ち会計に向かう時に体が凍りついた。財布を見ると2000円しか入ってないではないか!ヤバい、どうしよう!焦っていると息子が私の肩を叩いてきた。オレ、お金を持っているよと笑いながら言ってきた。おぉ、頼りになる息子!ヤルネ。


無事に会計を済ませ、整骨院に向かう良い時間になったので向かうことにした。医院に入ると気持ちの良い若い先生がテキパキと息子の具合を聞きながら膝やモモのあたりを押したり揉んだりしている。


お父さん、これはおそらくオスグッドではないですね。先生はきっぱりそう言った。連日の試合や練習でモモの筋肉が異常に張っていて、それが膝の骨につながるあたりを引っ張って痛みが出てきたのだろうという診断だ。


治療方法は休息のみ。しかし明日も試合に出なくてはならないのでとりあえず電気治療とマッサージをしてもらって帰宅の途についた。先生はオスグッドのように長く付き合うような病気ではなく短期的な怪我なので安心して良いと言ってくれた。


安心した2人は時々ボソボソと話しながらゆっくりと自宅に帰った。



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今日は新潟からお客様がやってくる。なんと六本木のホテルを予約しているそうなので赤坂あたりで夕飯を取ろうか計画している。


ビールをこよなく愛する皆さま


ゴールデンウィークの中盤もやはり今宵は


乾杯!


なのである。

ムフフフフ。






【昨日のビール】

ロング缶:3本

レギュラー缶:1本

芋焼酎ロック:5杯


ゴールデンウィーク後半突入前夜、飲まないわけにはいかない。晩酌メニュー全てをたいらげた後にポテコ1袋と柿ピー小袋5つも食べた。実は今月の25日に年に一度の恐怖、健康診断を予約している。こ、後悔なんて、、、

しない、、、


この日は出来合いのもので済ませた。スーパーに行くと惣菜を買わずにはいられない。しかもたくさん買ってしまう。買い物中毒だ。



最近はさしみ中毒にもなっているようだ。アルコール中毒でもあるので相当な病人である。



ほらね、ブリの刺身まで、、、



美味しそうなサーモンが手招きしていたので呼ばれてしまった。旨し。



冷奴のお豆腐さま。



揃いましたなアテの衆。


本日はもちろんプレモル様に登場いただく。

グラスにトクトクシュワシュワ。

目を閉じてグラスを目の前にかざし


乾杯っ!


ブハーッ!

小動物可愛いっ!




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健康維持の目的でランニングを続けている。まだ3年ほどであるが、最初の頃は全くと言っていいほど走れなかった。ペース配分が分からないので最初から飛ばしてしまい1キロも走ったらゼイゼイになって歩き始める。ツラいから続けられなくなるのだが、ゆっくり無理なく走るコツを掴んだらなんとなく続くようになった。そして続けているうちに走る距離も延びてゆく。続けるコツはここに書いた。



最初は2、3キロを走ったり歩いたりしていたが、そのうち4キロほど連続して走れるようになった。1年くらいかかったか。長い距離が走れるようになるともう少し長く走ってみようかな?と思い始めてコースを変えた。人間、何でも欲が出るものである。新しいコースは7、8キロくらいの距離になった。走り始めてから1年半くらいでそれくらいの距離が走れるようになったのだ。


しかしキツくなるとすぐに歩く。私はツラいことが大嫌いである。足が痛くなってもすぐ歩く。そうしないと長続きしないのは幾度となく経験しているからだ。そうやってダラダラ走ることを続けていると、いつのまにか自分の体が変化していることに気づいた。


長い時間走っていても、あるポイントを境にキツくなくなるのである。ランナーズハイというやつだ。これはもしかしたら永遠に走れるのではないか?と思えてしまう。実際にはそんなに甘くないのだがこの変化は大きかった。



走ることに対する欲望もどんどん盛り上がり、9キロ走って10キロ走って、15キロ走って最後は20キロまで走れるようになった。20キロは体にかかる負担が大きいのでさすがにまだ何度も走っていないが、普段は約10キロ走るのが基本になった。走るスピードも上がり、だいたい1時間ほどで走り終わる。


前置きが長くなった。先日、そのランニング中に起きた世にも奇妙な物語を書く。


いつものように仕事が終わってから諸々済ませると18時半くらいになる。その時間から家を出てランニングコースに向かった。


この日は少し風が強く、音楽を聴くワイヤレスイヤホンの外音取り込みマイクに風切り音がガーガーと入るような日だった。いつもはアップダウンの激しい丘の上コースを走るのだが今日は平坦な道コースをえらんで小さな川沿いから走り始めることにした。


軽い準備運動をしてゆっくりと走り出す。初めから飛ばすと途中で必ずキツくなくなるので序盤はゆっくりだ。薄暗くなった川沿いの遊歩道は人もほとんどいないので走りやすい。トコトコと良いペースで進むと次第に体が温まってジワリと汗がにじみ始める。このくらいからランナーズハイに突入してゆくのでペースが少し上がってくるのだ。


良いペースになってスピードも上がってくると遠くの方で工事現場が見えた。工事現場なのだがもう遅い時間なので作業をしている人は誰もおらず、仮設の網になったフェンスがざっと100メートルほど歩道の左右両わきに続いている。街灯があるにはあるのだが光量は多くなく、あたりは薄暗いかんじで工事現場の先の方は闇に包まれていた。


人は誰もいない。私1人だけでその薄暗い川沿いの遊歩道を走っている。怖いなどという感覚は全くなかったのだが、その時。見てしまったのである。


私から30メートルほど先にある左側のフェンスに小動物が頭を突っ込んでいるようだ。小動物といっても結構大きい。私はとっさにタヌキか猫だなと思った。前に走った時、この辺りでよく見ていたからだ。


その小動物はものすごい勢いで暴れている。交差したフェンスの網に頭が引っかかって抜けないのだろう。フェンスの向こうに行こうとして網に頭を突っ込んだはいいが、途中で体の方が大きくて通れないことが分かりパニックになっているようだ。


遠目で見ていると首が引きちぎれるのではないかと思う程、激しくものすごいスピードで左右に体をくねらせている。見ていて気味が悪くなるような動きだ。


絶対に怪我をしてるな。私は思った。この動きは尋常ではない。首のあたりが摩擦で傷ついているはずだ。そのくらいパニックになっているように見えた。そしてその小動物は私の存在に気付いたようだった。私がゆっくり歩を進めて行くと激しい動きが一層増した。人間が見えたので逃げようとしているのだ。


私は足を止めた。何もしないからジッとしてくれ。頼む。そう思った。そのままだと命に関わる。どうしよう。どうやって助けようか。近づけはもっと暴れる。このまま引き返そうか。そんなことを思案していた次の瞬間。


見てしまった。突如起きた信じられない光景を。


物凄い速さで左右に体を動かしていたタヌキなのか猫だか分からない物体の動きが突然ピタッ止まった。それは死んでしまったとかいうような感じではなく、よくある映像技術で普通に流れていた動画が急にピタッと一時停止し、その後超スローモーションでゆっくりと動き始めるようなそんな感じなのだ。


私があっけに取られて見ていると、もっと信じられない情景が目に飛び込んで来た。そのタヌキか猫の体がゆっくりとフェンスから抜けたかと思うとフワリと宙に浮いたではないか!それものすごくもゆっくりとしたスローモーションである。


私は自分の目を疑った。疑いながらあの小動物はタヌキであり、もしかしたら私は化かされたのではないか?そのような、あるはずのないことを真剣に考えてしまうような、そんな光景を目の当たりにしているのである。


あっけに取られた私だが、ここでジッとしていても何も始まらない。現実を確かめるためにゆっくりとその得体の知れない物体に近づいた。するとまた信じられない事が起こる。


近づく私からにげるようにフーッとまた遠ざかるのだ。な、なんなんだ、一体これは!恐る恐るまた近づいてみると衝撃の事実が明らかになったのである!


なんとそこには、、、、







スーパーの買い物用で1枚3円の白いビニール袋、大サイズが風に吹かれてフワフワしながら私を見ていたのである。ガハハ。


メシツブ、メシツブ。




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風の強い日にはよくビニール袋が風に舞っている。それがたまたまフェンスに絡みついたあとに通りかかってそいつが小動物に見えたたのだ。しかし本当に生き物にしか見えなかったあの袋。実はタヌキだったのでは、、、



今日は休み。今、息子のサッカーの試合を見ている。そしてやけに風が強い。ゴール際で息子が突然フワッとメッシに化けてナイスシュートを連発しないかな?などと馬鹿なことを考えながら応援している。



ビールをこよなく愛するみなさま。


化かされなくても美味しいのはやはり黄金に輝くビールである。


今宵もやるしかない。



乾杯っ!


なのである。


ムフフフフ。