【昨日のビール】
ロング缶:4本
芋焼酎ロック:4杯
【昨日の実績】
自転車:〇
筋トレ:〇
お菓子断ち:×
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これは2025年2月15日、土曜日の話である。
午前中はボケーッとしていた。今日はこのまま何もしないでゴロゴロした休日を過ごそうか?と思っていたのだが、何となく心の奥から叫び声が聞こえてきた。
「王様の耳はロバの耳、あっ!あの王様、何も服を着ていないよ!」
じゃなかった「なんとなく体を動かしておかないと今夜のビールを気持ちよく飲めない気がするな」
ウブでマジメな大酒飲みの私は、いつも酒を飲む前から自責の念に駆られている。結果として大酒を飲むということは分かっているのだから、せめて飲む前に体を動かしたりしておかないと、と焦るのだ。体を動かさないままビールを飲み始める後悔と酒を飲み過ぎてしまった翌日の後悔を事前に予言後悔するのだ。ややこしい。
なのでとりあえず自転車に乗って事前贖罪サイクリングに出かける事に決めた。サイクルスーツに着替えて愛ロードバイクのニュージョニーくんに跨ったら颯爽と家を飛び出した私なのである。
それでは参ろう、それいけズッコケレッツゴー1匹!二日酔いの彼方に輝く大酒飲み中高年の星となるその時まで、一人ぼっちで吉幾三!
久しぶりに尾根幹線道路へやって来た。昨年は毎日のようにここへやって来てトレーニングという名のダイエット活動を行っていたのだが、最近はサッパリであるが気にしない。坂を一番下まで下ったらUターンして逆に坂を全部登ってやった。プロジェクト変態1が完了した。これで今日のビールが旨い事が確定した。
ここで帰ろうと思ったのだが、なんとなく自分の中で火が付いた。せっかくだからもうちょっと足をのばそう。
先日、変態先輩に連れられてやって来た都内屈指の激坂「百草坂」へ、なんとなくやって来てしまった。
もうすぐ夕方なので暗くなるにはまだ早い時間だけど、昼暗い、じゃない、ヒルクライムしてやろうではないか!私はどうしてもうまいビールが飲みたいのだ。苦行を成せば成した分だけ、その後に飲むビールが五臓六腑に深く浸みわたるのだ。そうに決まっている!
それではさっそくヒルクライム、スタート!
序盤はゆっくりゆっくり。と言うか最後までスピードなんか出せやしないのだが。
あの突き当りを左にカーブすると変態一同が大喜びする激坂になる。
ヒェーッ!これはもう壁だ。うーん、タマランチ快調。あ、違った、私はまだギリノーマルである。私がヒーヒー言いながら悦に浸って坂を登っていると、頂上にある百草園から帰って来たのであろうおばあさまが私のことを見て手を叩きながら応援してくれた。
「まぁ、凄い!頑張ってねー、良くもこんな坂を自転車で登れるものねー」
応援してくれているぞ。決してモノ好きの変態に呆れているわけではない。そう信じてお礼を言いながら進むのだ。
フーッ、制覇!グヒヒ。変態じゃないぞ。
とりあえず来た道を引き返そう。しかし、このまま帰るのと、もうひと頑張りするのとでは、ビールの味か違うんだろうなー、きっと。
という訳で、もう一つの有名激坂である「ガスト坂」と呼ばれるところを目指した。百草坂とは目と鼻の先である。ガストの看板が見えたら左折だ。
オーッ!ここもキツそうだ!ヒャッホイ!行くぜーっ!あ、私は変態じゃない、じゃないぞ!
ヒーッ、こっちは距離が長い、タマランチ快調。急なゲキ坂をうまく上るために蛇行しながらゆっくりと進む。タマランチ開帳。
フーッ、頂上の給水塔に到着だ。これで今日のビールは華丸二乗で間違いなし。満足で帰ろう。
しかし、帰る途中に有名な坂がもう一つあるな。どうせだからそこも登ってど根性カエルとするか、ぴょん吉。
いろは坂と呼ばれる高級住宅街の中にある坂を登ると、ドラマの撮影でよく使われる景色の良い丘にたどり着く。
ニュージョニーくん、お疲れ様、パチリ、と写真を撮っていたら大学生風の男の子がやって来た。何やらモノすごそうな自転車に乗っているではないか。
C「格好いいねー、その自転車。高いんでしょ?いくらくらいするの?」
男「これはトライアスロン用のバイクなんです。全部合わせると130万くらいですかねー?」
C「。。。 写真撮らせてッ!」
パチリ。
ありがとねー!
ああ、私はノーマルで良かった。自転車に130万円使うなんて、変態以外の何物でもない。あーいやだいやだ。さあ、帰って美味しいビールを飲むぞー!
どこで飲もうか?酒場か?あ、今日は坂バカだった。
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明日は出社となった。
なので早めに泥酔して明日に備えるぞ。
ビールをこよなく愛する皆さま
変態になりつつある私だが、まだまだ坂を登るのは好きな方ではない。
なのでギリノーマルなのだ。
自分で自分にそう言い聞かせながら
やっぱり今宵も
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
なのである。
ムフフフフ。



































