2025年11月24日の月曜日。この日は勤労感謝の日の振り替え休日であり3連休の最終日でもあった。

 

以前から頭の中で思い描いていて実現させようと思っていたのに、なかなか実行に移せないことがあったので、この日はそれに全部あてる日にしようと決めた。

 

とりあえず電車に乗って買い物だ。駅に行ったらどこかの路線が運転見合わせになったようで、ホームが、ひと山の黒だかり、じゃなかった、黒山の人だかりで焦ってしまった。しかし幸い混んでいるのは私が行きたい方向と逆だったのでとりあえず安堵してホームへ向かった。

 

10時半の電車に乗る。特急電車だったので休みの日にしては意外と混んでいたのに驚いた。隣の車両に行けば席が結構空いていたのだが面倒くさいので立って行くことに決める。多少ダイエット効果もあるだろう。

 

 

都営新宿線の小川町、丸ノ内線の淡路町駅に降り立った。この駅は初めて利用する駅だ。

 

 

休日の都心は人がいなくてとても、スネ夫、じゃなかった、静か。

 

 

橋を渡った。

 

 

世界的に有名な大谷橋、じゃなかった、昌平橋。有名でもない。

 

 

江戸城外堀に駆けられた橋。

 

 

ビルとレンガ造りの線路がマッチしていて格好良い。

 

 

目的の街に着いたぞ。

 

 

カクヤスがあった!買わないが。

 

 

ドーン!

今日は北島カルチャー、じゃなかった、サブカルチャーの聖地、秋葉原にやって来た。電子部品を探しに来たのだが、私は電気にめっぽう弱いので見つけられるかどうか非常に不安なのである。

 

私はなんとなくオタクっ気のあるジョージクルーニー。20年ほど前はよくこの街にやって来ていろいろと買い漁った時期があったが当時と比べると街は大きく変わった。しかし変わらない景色もたくさんあるので、ちょっとウキウキしながら笑顔で左右にスキップして進む。

 

 

電子部品といえばココ。まずは千石電商に入る。たのもー!一応欲しい部品の規格をメモしてきたぞ。店内をグルグル回るが目的のモノは見つからない。それもそのはず、地下に売っているそうではないか。

 

階段を降りると、ザ・オタクという名を思いのままにしてきたような人々が、ひとりごとを言いながら商品が入った引き出しをガサゴソと漁っていた。かなりビビっている私は比較的人の良さそうな女性店員を見つけて声をかけた。

 

「あの、すみません」

 

「はぁーい」

 

その女性店員は明らかに素人である私に対して高圧的に聞こえる返事をした。

 

「これを探しているのですが、、、」

 

か細い声を出して私がメモを見せると、その女性店員はそれに目もくれず、自分の作業に集中している。

 

「ちょっと待ってくださいねー」

 

相変わらず高圧的な対応だが、悪い人ではなさそうである。作業がひと段落したようで、私のメモを小声で何度も繰り返しながら今度はパソコンの画面を開いてパチパチとキーボードを叩いた。

 

「あー、ないっすねー。周辺の店を探しましたが全店舗在庫切れです。」

 

マジかー。

 

「代替になるようなモノはないですか?」

 

私がそう聞くと、今度は少し職位が高そうな店員がやって来て私に質問した。

 

「何に使うやつですか?」

 

「オーディオ機器です」

 

そう答えると、眉間にしわを寄せてこういった。

 

「あー、であれば同じものにしないと音が変わったりしますからおススメしないですねー、すみません」

 

そう言って店の奥に入って行った。一軒目終了。

 

 

アキバといえば秋月電子。次行ってみよー。

 
一番人がよさそうな店員さんをつかまえてメモを見せた。
 
「180μFの400Vですかー」
 
まず、私はこの単位の読み方さえ分からなかった。ミューエフと思っていたら「マイクロファラド」と読むそうである。
 
「結構大きいですねー。何に使うやつですか?」
 
店員に聞かれた。
 
「オーディオ機器です」
 
また同じやり取りをしながら最後に代替品を選んでくれ、と頼んだのだがやはり保証できないので他の店で探したほうが良いと言われた。マジかー。
 
ここからが大変だった。Googleマップで「電子部品」をキーワード検索をし、引っかかった店をすべてまわることにしたからである。そして、無し、無し、無しのオンパレード。秋葉原の街を端から端まで歩くが全て空振りである。

 

 

中には怪しいビルの3階と案内されてエレベーターに乗ったら、真っ暗なフロアに出てしまい怖くてすぐに階段を降りた店もあった。

 

 

ソフマップなんかには絶対に売ってない。

 

 

あぁ、もう歩き疲れた。ここになかったらもう絶対にないだろう、東京ラジオデパート。調べてみたら第二次世界大戦後のGHQによる露店撤廃令で行き場を失った露天商が、移転先として設立したのがルーツだとウィキペディアに書いてあった。

 

中に入ってみると驚き桃の木カルメンマキ。間口約2メートルほどのまさしく戦後の露天商のような店が何10軒と連なっているではないか。一応、中はエスカレーターつきで3階建てになっており、36軒の商店が入っているそうである。私が探している部品類が入ってすぐの店に置いてあったので、一通り見てみるが目的のモノはなさそうである。私よりも10歳ほど先輩に見える店主にメモを見せた。

 

「電解コンデンサだね。180μFかー、今日は切らしているねー」
 
なんだかいつもはありそうな言い草である。
 
「代替になるものありますか?」
 
「マイクロファラドは電気を蓄える容量を表してVは許容電圧の事だよ。この数字より大きいのを買えばとりあえずは大丈夫だと思うけど、オーディオの音は変わるだろうね。まあ、見つから無かったら400V以上で180μFの次の220μFを買えばいいよ。」

 

店主は非常に優しく教えてくれた。なるほどー。勉強になったぞ。こうやって知識をつけていくのが、博満、じゃなかった、落合、でもなく、オレ流。

 

「ビルの中で開いてる店をぐるっと回って見つけるといいよ」

 

店主はそう言って店の奥にある昔の銭湯の番台のような椅子に腰かけた。ヨシッ、次行ってみよう!

 

この日は休日だったのでどうも休みの店が多いようだった。ビルの半分以上は休みのようである。ツイてない。3階まで開いている店はすべてまわったが探している電解コンデンサは見つからなかった。念のため、エスカレーターを降りながらもうひと回り、店を巡ってみたが残念な結果になってしまった。クソーッ!

 

ダメだ。足が棒である。そうこうしていると大酒飲みブロガーのLotusさんから大酒飲みオヤジグループLINEにコメントが入った。

 

「今、町中華の忠豊に来ています」

 

画面には山盛りのチャーハンの写真が貼られていた。イイなー。私は今置かれている現状をコメントした。

 

「世界のアキバにもないですか」

 

Lotusさんから返信があった。するとすぐに大酒飲み悪友のT川氏からもコメントがあった。

 

「ギターの修理?」

 

「いや、音楽には興味がないし、あっても買わない」

 

私がそう返すとT川氏から怒ってるぞアイコンが返って来た。今はそれどころではないのである。

 

ネットで探すかー。アマゾンのサイトをスマホで開いてみるとなんと4000円もするではないか。マジか?いや、今まで見てきたコンデンサはどれも500円以内だったぞ。これでは諦めきれない。疲れ切ったカラダを鞭打ち、最後の望み、Googleマップに出てきた駅前の店に行ってみよう。

 

 

しかし、グルグル回るのだがどうしてもその店が見つからない。

 

 

若松通商という名前の商店のようである。マップに出てくる写真のような構えの店がどうしても見つからないのだ。待てよ、もしやココか?

 

 

再開発されたんだな。ビルの名前はそれっぽいが、アニメのキャラクターショップやらガチャガチャの店やらがたくさんテナントに入っているようだ。しかも中に入っていく客は外国人か若者のみ。私のようなウブでマジメでオタクなジョージクルーニー似の大酒飲みなど全然見当たらないではないか。しかしマップがここを指している。行ってみるか。

 

ごった返したエスカレーターに並んで上の階にあがってみる。すると案内板に若松電商という名前が書いてあった。ヨシッ、ここになかったら諦めてアマゾンにするか。

 

 

おお!他の店とは明らかに一線を画す硬派で確かな店。私好みでワイルドだぜー。

 

 

おお!なんとなくいい雰囲気!コンデンサの類が所狭しと置いてあるではないか。とりあえずなんとなくそれっぽい棚をガサゴソと漁ってみるが、気分的には半分あきらめかけているのでなかなか見つからない。私のようなシロウトがいくら探しても見つけられない気がするので物静かで私よりも15歳は先輩のようである生真面目そうな店主にメモを見せてみた。

 

「あー、店の中を探してみて無かったら倉庫在庫になっちゃうねー」

 

はなから探してくれる気配はなさそうである。自分で探すしかない。えーっと、どれどれ?

 

 

おお!あった!さっきの店で言われた400Vで220μFがあったぞ!ついに見つけた。と、いや、待てよ。その右下に、、、おお!あった!ついに見つけた!180μFで400V、久米宏!じゃなかった、ぴったしカンカンだ!

 

「ありました!すごいですねー、今日は秋葉原中の店を全部回ったのですが、この店にしか売っていなかったです。イヤー良かったー」

 

コーフンして思わずそう声をかけると、店主は少しだけにこりと笑って領収書に金額を書くと静かにレジを打った。

 

 

ヨシッ、やったぞ、確かに手に入れた。

 

 

すぐに帰ろう。

 

 

こっちは世界的に有名だ。

 

 

急性ではなく萬世(まんせー)橋。

 

 

雰囲気がある。

 

 

ワイドショーなどでよく見る問題のスーツケースが捨ててあった。

 

おっと、ここで忘れものに気づいたぞ。面倒くさいが引き返そう。

 

 

そう言えば最近、どこかの国が日本に行くのを自粛するように言っているというニュースを見たが、この日は本当にその国の人たちが全くと言っていいほどいなかった。驚き桃の木長州力。

 

 

怪しいエレベーターにには乗らなかった。

 

 

これを買わなくては。

 

この日に探し求めたコンデンサを何に使うかというと、3年程前にブーンという音しか出なくなったテレビのサラウンドスピーカーを修理するためだったのである。

 

 

 

息子が生まれた年に買ったので20年近く前のモノになるだろう。

 

 

バラバラにして後戻りできなくなった時点で生成AIに聞いた。

 

 

するとこれが怪しいと教えてくれたのだ。

 

 

何十年も前に100円ショップで買ったハンダごて。

 

 

古い奴のハンダを溶かして外そうとしたがビクともしないではないか。

 

 

トイレ、じゃなかった、手洗い、あ、手荒いマネでいくしかないぜ。

 

 

ポッキリすぐ取れた。

 

 

買ってきたハンダ吸い取り線でキレイにお掃除。

 

 

付いたー。よし、組み上げるぞ!

 

 

部品やネジは余ったら捨てる!

 

 

ピタッとセット。

 

 

なおったー!3年ぶりにサラウンドサウンドがよみがえったぞ!どうだ、参ったか?

 

 

しかし今度は電子表示が消えてしまった。トホホホホ。

 

 

調べてみたら、今度はどうもこれが悪くなっているようだ。

 

 

しかしもう秋葉原に行くのはアキバ、じゃなかった、飽きた。というか疲れた。なのでこっちはアマゾンで注文したのである。それが届くのが今日なのだ。仕事が終わったら作業に取り掛かるとしよう。グヒヒ。

 

意味のない長文にお付き合いいただき、感謝感激、宿舎は官舎、車間を取れば煽られない。

 

 

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11月ももうすぐ終わり、師も走り出すディセンバー目前であるが、ここでウンチクは述べんばー(november)。汗

 

一瞬だった秋から冬へと移り変わり

 

気温もグッと下がってきたが

 

そんな事など気にしないぞ

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

であるからして

 

やっぱり今宵も

 

キンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである

ムフフフフ。


 

 

2025年11月22日の土曜日。

3連休の初日であるこの日、特に用事もなかったので久しぶりに自転車に乗ったのでそのことを書く。

 

あまり早いとは言えない11時過ぎのスタートである。愛ロードバイクのニュージョニーくんに跨るのはいつぶりだろうか?思い出せないくらいの期間乗っていない。タイヤに空気を入れ、サイコンとライトの充電を確かめたらサイクルスーツに着替えた。スパイダーマンのような恰好になったら準備万端だ。ヘルメットをかぶりサングラスをかけたらレッツゴー1匹!久しぶり過ぎで心身ともにいろいろと心配の彼方へ、たった一人で吉幾三!

 

 

ザ・秋晴れという表現がふさわしいこの日。向かった先はもちろん多摩川サガン鳥栖、じゃなかった、左岸を走りウガンダ共和国ではない右岸に渡る是政橋の上でパチリ。今季からJ2に降格したサガン鳥栖はJ1昇格プレーオフの可能性が残る6位までに入ることができず、8位で終わり。J2残留確定となってしまった。行けサガン鳥栖!負けるなサガン鳥栖!来季はきっとJ1返り咲きだ!

 

 

ニュージョニーくんも久しぶりにパチリ。この日はとても暖かかく、冬用のグローブをつけて出てきたが、汗ばんできたのでここで夏用に替えることにした。

 

多摩サイ右岸をグングン進んで二子玉川にある田園都市線の鉄橋下をくぐる。河川敷から堤防の上にUターンしながら上がっていくと、そこで前回のブログさながらのミラクルな瞬間に出くわした。

 

 

サイクルスーツに身を包み、スペシャライズドのロードバイク横に立って、私の方を見ながら手を振っている人がいるではないか。しかも満面の笑顔でである。ムムッ、だ、誰だ?

 

おお!これはこれは、これまたお久しぶりの変態先輩ではないか!先日Lotusさんと一緒に楽しい酒を飲んだアノ人である。

 

 

「変態が来た、変態が来た」

 

変態先輩は自転車を止めて横に並んだ私に向かってそう言った。いや、変態はアナタの方だ。最近はトレイルランにもハマっているようで、変態先輩からド変態へと昇格しそうな勢いではないか。聞けばこの近所にあるサイクルウェアショップに買い物に来たそうだ。私にとっては高価すぎて手が出ない冬用グローブを買ったそうである。さすが変態だ。

 

世間話や他の変態先輩たちの近況などを話し、近々一緒に走ること、忘年会、または新年会の開催などについてひとしきり話すと、そこで別れた。私が羽田方面を目指しているので一緒に走るかな?と思ったが、変態先輩のスピードにはとてもついていけない私である。彼もそのことを理解しているので、また次回一緒に走ろうという話になったのだ。

 

 

先を急ごう。グングン進んで、左岸へ渡るために、ポーロ橋、じゃなかった、丸子橋を渡る。

 

 

今日はヒルクライムでも良いかな?と思っていたが、久しぶりのライドはリハビリのようなものなので平坦な道を選んで良かった。結構疲れてきた。

 

 

この日の第一目的地であり最重要ミッションを達成せねばならない場所。

 

 

年明け早々に受験を控える娘のため

 

 

合格祈願にやって来たのだ。

 

 

落ちるのを止める神社。

 

 

ド変態先輩に教えてもらった場所、北野天神さま。

 

 

どうか宜しくお願い致します。

 

そしてこれまたグングン進んで最終目的地へ。

 

 

多摩サイの始点と言われる羽田平和の大鳥居に到着。

 

 

ここには数脚の椅子が置いてあり、私のように自転車でやって来たローディ―や、ウォーキングなどを楽しんでいる人、はたまた近所の人などが腰かけて、景色を楽しめるようになっている。

 

 

私もゆったりと休憩だ。

ああ、自転車最高!

 

 

河口の反対側は神奈川県川崎市である。ん?いや、あれ?ムムッ!ちょっ、ちょっと待てよ。も、もしや、あれは、、、

 

 

さ、詐欺だーーーーーッ!

分かりづらい、、、

 

さて、帰るとしよう。

 

 

帰り道に気になった碑。なになに?

おお、渡し船があった場所ね。多摩川には一定間隔で渡し船のあった場所が出てくる。そしてあらかたその場所には橋が架かっていることが多い。ここも例外ではなく、大師橋がこの上を通っている。その昔、徳川家康が鷹狩の帰りに、ひとりで船に乗って来たのに船頭がそれに気づかず、家康の馬の鐙を取ったという伝説が残っているそうな。

 

 

昔から水害に悩まされた多摩川近隣の人々のためにレンガ造りの堤防が作られた。

 

 

その一部が残っていた。疲れたが進もうか。

 

 

久しぶりに乗ったニュージョニーくんは想像以上に私を酷使してくれたようだ。首や腰が痛くて、タマランチ絶不調。二ヶ領せせらぎ館でストレッチなどをして小休止。

 

この日、調子が良かったらこのまま遡上して多摩サイの終点、玉川上水の取水堰まで行こうと思っていたのだがとんでもなかった。このまま大人しく帰ろう。

 

 

是政橋を渡り、左岸へ移動。そのまま我が家をシシャモ、じゃなかった、目指した私なのであった。

 

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三連休はあっという間に過ぎた。

 

月曜鬱を持つ私は週明けが少し辛いのだが、よーく考えたら今日は3連休明けの火曜日であり月曜ではないではないか。

 

なのでご機嫌な週明けとしよう。

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

であるからして

 

やっぱり今宵も

 

キンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである。

ムフフフフ。
 

 

2025年11月20日の木曜日。

 

最近、九段下に引き寄せられる率が高い私なのだが、この日もそうだった。

 

 

住宅情報館、じゃなかった、昭和館。娘が見学に来て楽しかったという話をなんとなく覚えている。

 

 

九段下といえばもちろんここ。

 

 

長い歴史の中の戦いで命を落とした英霊が眠る。

 

私はウブで真面目な大酒飲みであり、ものすごく仕事のできるスーパーサラリーマンでもある。なので午後からの仕事をパパッと終わらせて、1秒でも早く今宵の晩酌に辿り着かねばならないのである。

 

はい、仕事終わり!

 

 

帰り道、屋根の上に光る黒柳徹子。僕はひとり涙を浮かべて千鳥ヶ淵、月の水面などには目もくれず、一直線に都営新宿線へと飛び乗ったに決まっている。ざまみろ。

 

そこそこ深い九段下の駅構内の1番深いところに都営新宿線のホームがある。この路線は始発駅である笹塚駅で京王線と合流するので、前に勤めていた会社の通勤などで、たまに使っていた。タイミングがいいと都営新宿線がそのまま京王線直通になる電車があり、乗り換えの手間が省けて便利なのだ。

 

しかし、この日に乗った電車は終点が笹塚駅の車両だった。残念無念、僕イケメン。だが、このことが後から面白い出来事につながることになる。

 

帰宅の通勤時間には少し早い時間だったので九段下から乗り込んだ車内は結構空いていた。座席に座るとヘッドフォンで音楽を聴きながらスマートフォンで時間を潰した。そういえば今週末は3連休だった。何をしようか?などと考えていると新宿駅のホームに到着。

 

都心はどこへ行っても外国人ばかり目につくが、この日も同じだった。色々な人種が色々な国の文化の中で育ち、色々なタイミングで日本へやって来て、今こうして新宿の駅で私と出会う。なんとも不思議なことである。日本の文化にマッチする人もいれば、頭に来るような振る舞いをするひともいる。

 

「次は終点、笹塚、笹塚」

 

録音された女性の声が車内に流れると乗客が皆ソワソワし始める。ここで乗り換えだ。タイミングが悪く我々が乗っている電車がホームに到着し、ドアが開いた瞬間に、隣のホームに停車していた乗り換える予定の電車のドアが閉まり出発した。一番残念なパターンだがまあいいか。すぐに電車は来る。私はゆっくりと数人の列がてきている一番後ろに並んだ。

 

2分ほど待ったら特急電車がやって来た。ガタンガタンと目の前でスピードを落としながらホームに入って来た電車は、さっき逃した電車と比べて明らかに混んでいた。クソーッ!

 

電車が止まり目の前がドアの位置になるのだが、なんだか様子がおかしい。プシーッと言ってドアが開く。あれ?開くはずなのだが我々が並んでいだ列のドアだけ開かないではないか。車内にはこの駅で降りるはずだったであろうお婆さんが明らかに驚き困った表情でキョロキョロし始めている。そうこうしているうち、私の前に並んでいた人たちが隣のドアに揃って移り始めた。私も自然とその流れについて行く。他のドアに並んでいた人たちはすでに乗り込んでしまい、私がその電車の一番最後に乗る乗客になった。

 

急いで体を車内に入れようとした時に女性の声が聞こえた。

 

「降りますー!」

 

鬼気迫るような声の持ち主は先ほど開かないドアの前にいたお婆さんだった。他の乗客をかき分けて、こちらのドアに移動してきたのである。私が乗ってしまうとドアが閉まるだろうと予想したので片足をホーム、片足を車内へと半身の状態にしてそのお婆さんが車外に出るのを待った。そのことに気づいていない車掌はマイクで私を急かすアナウンスを車内に流した。

 

「ありがとうございます」

 

助かった、という安堵がよく分かる声でお婆さんは私に礼を言いホームを歩き出した。

 

プシーッという音と共にドアが閉まり電車が動き始めた。車内はかなり混んでいて私は最後に乗り込んだのでドアのガラスに体をぴったり預けるような形になった。スマートフォンを出そうとしたがガラスと私の身体の間にそれを入れるすき間がないくらいに混んでいる。まあいい、我慢するか。私の右側には同年代と思しき恰幅の良いサラリーマンがこちらを向く形で背もたれに寄りかっている。左側には若い女性が私と同じ方向を向いてドアの向こうに流れる景色を見ていた。

 

「次は明大前、明大前」

 

アナウンスが流れた。幸い私が立っているドアの反対側のドアが開く駅である。態勢はそのままにガラスの外を何とはなく眺めていた。電車はホームに入り速度を落としている。それと同時に逆方向へ向かう電車がやって来た。ホームで電車を待っている人たちを眺めていた私の視界を遮り電車が目に入る。ちょうど明大前駅で同じ時間に停車して駅の構内で、すれ違うパターンだ。

 

そして電車が止まった次の瞬間、驚きの光景が目に飛び込んできた。私が立っているドアと同じ位置の反対方向へ向かう電車の中に見覚えのある背格好の男性がそそくさと降りる態勢に入っているのが見えた。独特のサファリハット、小股でスピーディーに歩を進めるその姿。間違いない。Lotusさんだ。こんなことってあるのか?一瞬写真を撮ろうかと思ったが、満員電車なのでその案はすぐに消えた。とりあえずLotusさんにこの状況を伝えよう。いち早くLINEでこの状況を共有したい。私はスマートフォンを取り出しLINEの画面を開いた。

 

満員電車でスマートフォンを出すには窮屈な姿勢だったので、比較的空白がある右側に体の向きを変えてスマートフォンを出し、大酒飲みブロガーのLotusさんと大酒飲み悪友のT川氏とのグループLINEを開いた。すると開いた画面には先日おちゃらけて送ったヒヨコが左右をキョロキョロと見ながらハートのオナラをする動くスタンプが大きく飛び出してきたではないか。こ、こんな時に、、、

 

私の右側には恰幅の良い同年代サラリーマンがこちら側を向いて立っている。老眼である私はスマートフォンを遠ざけないと良く見えないので、ちょうどスマートフォンの画面をその同年代サラリーマンに差し出すような格好になってしまっていた。そこで出てきたのがヒヨコのハートオナラである。顔から火が噴きそうな羞恥心が全身を包んだ。

 

「たのむ、見るな、見ないでくれ、見ていないよね?」

 

心の中で叫びながら、そっとそのサラリーマンの顔を見上げて見ると、立ったまま椅子の横側にもたれかかりこっくりこっくりと寝ていた。フーッ、良かった。勝った、勝ったぞ!それを確認したと同時に大至急LotusさんにLINEする。

 

「今、明大前ですよね?反対側の電車から見ていました。もの凄いタイミング!サファリハットで一発Lotusさん確定です」

 

おそらくこれから渋谷かどこかで飲むのだろう。私はそう勘ぐっていた。しばらくするとLotusさんから返信がある。

 

「えーっ?!はい、下北沢から代々木上原に向かっています!笑えますね。ははは!」

 

そう言えば電車を降りる時、結構急いでいるような感じだった。約束の時間に遅れていたのかもしれない。そう思っていたらLotusさんのブログにこの記事があがっていた。

 

 

単なる偶然なのだろうが、それにしてもすごいタイミングである。時間、場所、どちらをとっても一分一秒、車両、ドアの位置が違っていたら、私がスマートフォンの画面などを見ていたら、この驚き、この景色、この不思議な感覚には出会えなかったのである。

 

とりあえず帰ってコーフンしながら晩酌しよう。そう思いながら電車に揺られているとT川氏からも「仲良しすぎるね」というコメントが送られてきた。

 

結果として何か大きな事がが起こったわけではなく、ただ私がLotusさんを見かけて、でも声をかけることができない状況にあり、そのことを大酒飲み仲間に伝えて、Lotusさんと私がブログに書いた。その記事を我々みんなが読んだという事実が2025年の11月に起きたのことになる。

 

メシツブ、メシツブ。

 

 

翌朝、今シーズン初のボンヤリ富士山を観測した。いい事あるかな?

 

 

その日の夜の宴。地鶏が非常に旨かった。

 

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三連休の真ん中。

 

昨日は無理しすぎて体中が痛い。

 

なので今日は一日ゆっくり家の中で過ごしている。

 

しかしこれだけは忘れないぞ。

 

大酒飲みである私の最重要日課。

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

であるからして

 

やっぱり今宵も

 

キンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである。

 

ムフフフフ。