下書きにあった数々の伝説が記された記事を完成させるべく立ち上がった私。面倒くさくて途中で終わっていた記事たちをよみがえらせるのである。他にもたくさんあるが、まずはこれからいってみよう。

 

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時は2025年10月19日の日曜日の話である。

 

休みの日の朝としては割と早く目が覚めた私は枕元に置いてあったスマホを手に取る。するとLINEのアイコンに通知のマークが入っていることに気づいた。誰からだろう?時間はまだ7時前である。登録しているショップのプロモーションか何かかな?などと思いながら開いてみると驚いた。大酒飲み界隈ではかなり名の知れたアノ人、そう、大酒飲みブロガーのLotusさんからの連絡だった。なんだかとても困っている様子である。タイムスタンプを見ると早朝5:44になっていた。一大事であることがわかる。

 

えーっと、どれどれ?トークの内容を読んでみると確かに一大事である。命に係わるようなほどまではないが、かなり緊急性を要していることが分かる。Lotusさんよりは私の方が少し知識がある内容のモノだったので相談が来たのだろう。私が理解した範囲を整理してすぐに返信した。

 

「これはマズいですね、、、」

 

そう返すと、まだ朝の早い時間だというのにLotusさんからすぐに返事が来た。事件の状況は変わらないままなのだろう。ずっと私からの返信を待っていた様子である。まずは原因を確認したのだがよくわからなかった。取り急ぎ私の分かる範囲でやり取りをしたのだが、いっこうに好転せず、Lotusさんは、これから出かける用事があるようなので、いったんそこまでにして一区切りさせた。

 

2時間ほどで帰ってくるそうなので、その間スマホを片手に私の方でその一大事についていろいろ調べてみた。すると3つほど解決策になりそうな記事があったのでメモしておく。もちろん昨晩も飲み過ぎた私は軽い二日酔いの頭でスマホを握っていたのだが、このころにはすでに酒は抜けてスッキリしていた。

 

小一時間たった頃にスマホのバイブレーションが鳴った。LotusさんからのLINEである。戻ったのだな。すぐに解決につながりそうな内容を分かりやすく伝えた。画像などを交えているのでLotusさんもそれに書かれている内容のことを一からすべてやっているようである。30分程度悪戦苦闘したが解決には至らず、最終手段であるサポートセンターに電話相談しようということで話は収まった。窓口は9時からなので一番に電話して、その後のどうなったかをまたLINEしてもらう段取りにする。

 

30分後にまたスマホのバイブレーションが鳴る。すぐにLINEを開いてみる。

 

「解決策は聞きましたが、私にできるかというと不安です。cornさん、どうでしょう。プレモルロング缶6本贈呈という条件で大酒飲みVIP向け大酒飲みサポート窓口になってくれませんか?」

 

ウブでマジメな大酒飲みである私の乙女心じゃなかった、下心をずいぶんくすぐるオファーではないか。二つ返事をしたいところだが、いったん深呼吸して返した。

 

「プレモルは喉から手が出るほど欲しいですが、困った酒飲みはお互い様。今回は大酒飲み会員の特別価格、無償で対応させていただきます!」

 

話は決まった。さて、どこで会おうか?そんなことを考えていると即座に画像が届いた。

 

 

さ、さすがだ、Lotusさん。あえて人混みに紛れながら、この緊急事態に対峙することで近親者から怪しまれないようにする作戦だな。了解です!Lotusさん!私は立ち上がり、目を閉じて武者震いしながらLotusさんの家がある方角を仰ぎ、最敬礼した。おっと、緩んだ口元からヨダレも垂れてきたが気にしないぜ。


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この日にやるべき所用を済ませていると、ちょうど良い時間になった。Lotusさんに指定された場所へ急ごう。日曜日の夕方ということで我々が選んだその場所はファミリーやカップルで列ができていた。その最後尾に私が並ぶと、そのすぐあとにLotusさんもやって来た。

 

「どうも。あれ?予約してるから先にチェックインしましょう」

 

Lotusさんはそう言って店の前にある自動案内機に予約番号を打ち込んだ。あとは番号が呼ばれるまで少々お待ちを。

 

その間に本日の重大事件に関する概要、および途中経過をおさらいする。5分ほど待つと我々の番号が呼ばれた。ヨシッ、行きますか。そう言って私は店の入り口に向かうと同時に、スッと身を引き締めた。店内に入るとかなりの混みようである。私はその雰囲気に流されないよう今一度、神経を研ぎ澄まし、解決に向けた方向性を頭の中で描いていた。

 

 

とりあえず。

あ、もちろんとりあえずですよ。順調に事件が解決するよう祈念して一杯だけ生ビールを。

 

乾杯ッ!

 

ブハーッ!

とりあえず何かたのみますか。

 

 

何かの煮込み。旨かったはず。

 

 

エビとコロッケ。どんどん行きましょう。

 

 

あ、生ビールおかわりで。

 

 

おお!説明が遅れた。もうすでにお気づきのかたがほとんどだっただろうが、ここは、そう!大酒飲みの夢が広がるくら寿司である。

 

 

あ、じゃあ遠慮なく芋焼酎ロックで。

 

 

マグロだったかな?

 

 

ぶり?

 

 

さあ、どんどん頼みましょうよ!

 

 

えび天、イワシだったか?もうほとんど判断力ゼロ、記憶もゼロに近いぞ。気をつけろ!

 

 

エンジェルリングではなくオニオンリングとコーンの天ぷら。cornはもちろんご機嫌である。

 

 

あー、吞んだ食った―。

お会計イキマスカ?

 

 

いや!その前に、Lotusさんもう一品。

 

 

あ、じゃ、負けずに私も!

 

 

ビックらきたぜー。中に何が入っていたかって?そんなの全く覚えてないぜー。我らの記憶は空っポンだ!まいったか!

 

 

サムアップLotusさん、今度こそおあいそしましょう。

 

あれ?会計しながらなんとなく、何かを忘れているような気がしていたが思い出せない。なんだったっけな?

 

 

おお!そうだ、思い出したぞ!二郎系ラーメン食って帰りましょう!以前Lotusさんが行って旨かったと言っていたアノ店、お願いします!

 

 

ここは初めて来店したのだが二郎はやっぱりコレ。小ラーメンでこの盛り。クーッ、惚れ惚れするぜ。

 

 

そしてこれまた二郎といえばこの麺。太平麵で歯ごたえがもの凄いのだが、この店の麺は柔らかくゆでてあり非常に良い具合である。スープの味も濃厚とんこつ醤油の王道を正々堂々と表現している。コッテリ濃い味をレンゲですすると、その濃厚風味が舌の奥から喉を通って胃袋までを満たす。クーッ、タマランチ快調。

 

 

Lotusさんは何か違うやつを頼んだが覚えてなんかいないぜ。ワイルドだろー。

 

 

マシマシのニンニク入りスープを一口貰ったのだが、これがまたなんとも、まったく覚えてないぜー。ワイルドだろー。

 

いやー、満足です!ここのラーメン屋は絶対にまた来ましょうね!良い店を発見したのである。グヒヒ。

 

 

ガシッ!

 

なんか非常に重大かつ重要なことを忘れているようだが気にしない。さあ、Lotusさん。明日は月曜日、早く帰って寝ましょう!

 

大酒飲み達の一週間がまた始まるのである。

 

メシツブ、メシツブ。

 

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重大事件の結末が気になるだろうが気にしない。

 

今日はこれで終わりなのだ。

 

おお!

 

気づけばまたもや金曜日。

 

華金ではないか。

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

であるからして

 

やっぱり今宵も

 

キンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである。

ムフフフフ。


 

 

師走だ。12月。他にも極月(ごくげつ)、暮歳(ぼさい)、除月(じょげつ)というコスチューム、じゃなかった、異称があるらしい。英語だとDecember(ディセンバー)。ドイツ語ではDezember(ディツェンバー)、フランス語ではdécembre(デサンブル)というそうだ。韓国はシビウォル 、クロアチア語はプロシナツ、スペイン語はディシエンブレというそうである。だからどうした?忘年会が楽しみな月、それ以上でも以下でもないのだ。

 

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先日から腰痛に悩まされている。それも結構酷いやつだ。私が長きにわたって腰痛持ちであることは以前記事にした。

 

 

今回起きた腰痛の原因は明らかである。

 

 

先々週末、久しぶりに長距離サイクリングに出かけたのだが、そこで頑張り過ぎてしまい、腕、首、肩、腰などが悲鳴を上げた。そして腰痛だけが2日後から酷くなり本日に至るのである。あとはデスクワークが中心である仕事環境も関係するだろう。特に在宅の時などは時間を忘れて朝から終業時間までずっと座りっぱなしになることもある。

 

あまりにも痛いので、今日からコルセットをはめることにした。これでかなり楽になったが外すとまだ痛いのには変わりない。なので自転車には乗れないし、ランニングも痛いのでやめている。かろうじて先週末はウォーキングに出た。生活習慣病に打ち勝つため、トレーニングという名のダイエット活動にいそしむのだ!

 

 

なぜか下に落ちているモノを踏んで鼻をつまみたくなる消化器官、じゃなかった、イチョウの樹が美しい。

 

 

幾度となくやって来た、よこやまの道まで足をのばした。結構頑張ったのでもう汗だくである。この「よこやまの道」とは古代東海道といわれていて、現在使われている東海道ができる前に都へ向かう道として使われていたと考えられている。起点はナショナル、じゃなかった、常陸國(茨城)の方から相模の國、を通って当時の都である奈良方面へ歩いた。現在の東京が所属していた武蔵の國は東山道が通っていたそうだ。いろいろ調べると面白そうである。

 

 

話が逸れた。その横山の道は現在、散策コースとして整備されている。

 

 

おっと、見えてきたぞ。

 

 

防人見返りの峠。よこやまの道は万葉集にも読まれている。白村江の戦いで大敗を喫した当時の日本が唐からの攻撃に備え防衛を強化した際、関東方面から防人を徴兵して守らせた。大阪から船に乗り壱岐対馬などへ向かったという。任期は三年だがルールがきちんと定められておらず、長期間の服役になったそうだ。それに加えて武器や食料、移動にかかる費用は自費で賄わねばならず非常に重圧となっていただろうことが分かる。しかも武士ではなく一般の農民が派遣されたというからたまったものではない。生きて帰れなかった人もたくさんいただろう。

 

image

 

この峠の頂で故郷の方角を眺め、愛する人を思い返し涙したかもしれないと考えると胸が熱くなる。

 

 

この日はかすんでいたので、うっすらとしか見えなかったが、この辺りに富士山がある。先に進もう。

 

 

市民農園があった。ちょうど写真の真ん中にある茂みの中に包帯を巻いた巨大なフランケンシュタインの顔がこちらを見ていた。嘘だ。

 

 

古代人になった気分で進む。これが本当のキャプテンハーロック、じゃなかった、宮尾すすむ、でもない、古代進。

 

 

嗚呼、男組、じゃなかった、前田、でもない、紅葉が美しい。

 

 

登頂成功!

オツカレサマ!

 

あまりに腰が痛いので動画配信系のインフルエンサーになって、あまり身体を動かずにお金が儲かる方法を考えようかと思っている。これが本当の腰痛部(You Tube)、、、

 

Oops!Don't worry about it.

 

 

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明日は出社だ

 

なので早い時間から泥酔することが必須の夜なのである

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

であるからして

 

やっぱり今宵も

 

キンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである。

ムフフフフ。

 

 


通勤というのは本当に無駄なモノである。在宅勤務をしていると心からそう思う。都心に通っていた前職の頃に嫌な思いをしたことは数知れない。ただでさえ人混みが嫌いな私なのに通勤ラッシュでごった返した車内は地獄絵図そのものである。若い頃は血の気も多く、殴り合いになりそうになったことも何度かある。

 

私は2020年に転職した。50歳の節目に思い切ったのである。新しい会社は都心とは逆方向に進む電車に乗って行くため通勤ラッシュとは無縁のものになった。これだけ考えても転職をして本当に良かったと思う。朝はゆっくり座って行きたいので、かなり早い時間に家を出る。もうすぐ師走であるこの時期、歩いて向かう駅までの道はお日さまが登る前でまだ暗い。最寄駅から乗る電車はガラガラで、乗り換えする駅も始発駅なので100%座れる。私は通勤ラッシュの呪縛から解き放たれたのだ。非常に良い事なのだがもう一つ、残念ながら同様の呪縛からは逃れることはできなかった。

 

帰宅時のラッシュのことである。行きはよいよい帰りは恐いパターンだ。こればかりはどうしても避けられなかった。時差出勤をして時間を前後させても良いが、できればみんなと一緒の時間に会社を出たい。そんな時間に電車に乗ると、都心に通っていた頃と同様の混雑具合になっているから困ったものである。いろいろと試してみたが、どの車両に乗っても同じで、ギュウギュウとまではいかないが、その一歩手前の状況で人格破壊されてしまいそうなのである。学生のリュックが常に私の背中に当たっていたり、後ろに立っている若者のスマホが私の肩の上乗っかって、スマホホルダー代わりにされていたり、途中で降りる他の客にわざとブツかって来られたりと、本当に大声で叫びたくなるのだ。そこで無い知恵を絞って考えた。どうにかこの帰宅時の通勤地獄から抜け出せないものか?

 

自宅と会社の間にはいろいろな路線が走っているのは知っている。しかし、乗り継いだ先の電車が確実に混んでいるということも知っている。遠回りすれば空いている路線もあるが、時間がかかり過ぎるし運賃もそれだけ高くなる。試しに何回かやってみたがなんだかしっくりこない。有料の特急に乗ったりもしてみたが、こんなことを毎日続けていたら晩酌の酒を控えなくてはいけなくなるではないか。それだけは絶対に酒、じゃなかった、避けなければならないのだ。

 

ある日、ふと思いついた。乗ったとしても絶対に通勤ラッシュにぶち当たる路線を今一度見つめ直してみたのだ。通常に乗り継ぐと、いつもと変わらない満員電車が待っているのだが、途中の駅で降りてバスに乗るというパターンを見逃していたのに気がついた。これだと会社を出て最初に乗る電車こそ多少混んでいるが、その後は確実に座って帰ることができるのではないか?そのことを仕事中に思いついた私は早速その日の帰りに検証してみた。

 

会社最寄り駅からいつもと違う路線に乗ると、まあまあ混んでいるが、普段使っている路線に比べると7割程度で全く許容範囲である。そして目的の駅で降りてバスターミナルに向かう。自宅方面への乗り場には結構な客が並んでいたが、いざバスに乗り込むと全員が座れて、しかも2、3席の空席ができたではないか。運賃はいつも乗っている路線と比べて10円高いだけである。これはいい。

 

私は、始発のターミナルから乗り込み終点のターミナルで降りるので座って帰ることが保証された。バスを降りると、そこからもう一度電車に乗るのだがその駅から自宅最寄りまでの電車はその時間、空いていてこれまた100%座れるのだ。やったぞ、私の通勤地獄がついに完全解消されたのだ。

 

バスに乗る時、早めの順番に並べた日は座席を選ぶことができる。始発から終点まで乗って行く私は窓際が絶対である。可能であれば一番後ろの席だと比較的ゆったり座れる。しかし気が付いた。一番いい席は運転手の後ろ、または前のドアのすぐの場所にある1人席だということにだ。ここに座ると隣に誰も座ることができないので贅沢な通勤空間が約束されるのである。1車両に2席、もしくは1席、最近はハイブリッドのバスも増えたので、それだとバッテリーを積んでいるのだろう、一人席は消えてなくなる。


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その日、幸運なことにドアの後ろにある一人席に座ることができた。外はあいにくの雨である。すっかり暗くなった景色をなんとなく流し見ながらぼんやりしていた。降りるまでの車中は時間にして30分ほどで途中たくさんのバス停を通る。10分ほど走った場所に高校があるようで、そこからたくさんの学生が乗って来る時がある。タイミングが悪いとバス停に後ろの方で並んでいる学生は乗れないときもあるくらいだ。

 

この日も雨の中、たくさんの学生が乗り込んできた。ぼんやりしたままの私は列を作った人の中で、中間くらいに並んでいた女の子が後ろに並んでいる人を先に行かせているのに気が付いた。どうしたのか?なんとなく気にかけながらもぼんやりを続けていたら、並んでいた人が全員バスに乗り込み、その後にゆっくりと女の子が乗って来た。なにやらとても焦っているようである。

 

担いでいたリュックをドサッと運転席の横にある運賃箱の横に置き、中をガサゴソと漁っていた。そういえば、並んでいる時から同様の仕草だったことを思い出した。運転手はドアを開けたまま無言で前を見ている。女の子は荷物が詰まったリュックを下の方までひっくり返して何かを探しているようだ。すぐにピンと来た。

 

交通系のICカードだな。暗くてよく見えないが、少しどんくさそうな動きの女の子はさっきから運賃を払う手段であるカードか、または財布を探しているのだろう。ギヤをニュートラルに入れたバスのエンジン音が一定のリズムで車内に響く。ずいぶん長い時間に感じた。といっても2、3分くらいだろうか。後ろの方の客がざわざわし始めたのも分かる。このままだとどうなるのだろうか?

 

ちょっと前に似たような状況に出くわしたのだが、その時は運転手が客に対して「降りる時に払ってください」といって発車させたのでこの日もそうなるだろうと思っていた。しかし今日の運転手はその気配を全く見せない。無機質な、マネキンのようにピクリとも動かず前を向いたままである。


それからまた1分くらい経っただろうか。私はいてもたってもいられず、財布から小銭を取り出した。どこまで乗っても均一料金なのでちょうど240円を握ると女の子の肩をたたいた。暗い車内でよく顔は見えない。

 

「はい、これ。使って」

 

そう言って女の子の手のひらに小銭を置いた。何度も何度も頭を下げる女の子の顔はやはり暗くて見えないままだったが、振り返って運賃箱に小銭を入れるとすぐにバスが出発した。なんとなく運転手に苛立ちを感じている。

 

走り出したバスの中、女の子は私の前にあるドア付近に前を向いて立っていた。私はスマホを取り出してニュースなどを眺める。務めてその女の子のことは気にしていないようなそぶりで、だ。雨の中、少し渋滞した道を10分ほど走った先のバス停に停車した。なんとなく私の視界に入っていた女の子の影がそっとこちらの方を向いた。降りるんだな。私はそう思いながらもスマホを見つめて顔をあげずにいたら、その女の子が横に来て私の膝を叩いた。

 

「ありがとうございました」

 

透き通った、しかし囁くような小さな声のする方を見上げて私は驚いた。どんくさいイメージのその女の子の笑顔は、美少女というにふさわしく、シュッと鼻筋が通り、大きな瞳でこちらをしっかり見ているではないか。私はにっこりと笑顔で返し頭を下げた。後ろのドアから降りた女の子を置いてバスがすぐに発車した。この時もなんとなく外は見ないようにスマホを見つめていた。

 

終点に向かう、かなり空いてきた車内でスマホの画面を見ながら、画面は全く見ておらず、何を考えるでもなくぼんやりしながら、良い気分になっている私がいた。情けは人の為ならず、か。などと心の中でつぶやいて顔を上げた。

 

それ以来、その女の子が同じバスに乗ってきたことはないし、乗ってきたとしても、もうその女の子の顔は思い出せないのでわからないだろう。あの日、帰宅してすぐ、この出来事を家族に話した時に見せた娘の笑顔は手に取るように思い出せる。通勤も無駄ばかりではないな、と思い返した日の話しである。

 


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またもや今日も金曜日

 

華金ではないか!

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

であるからして

 

やっぱり今宵も

 

キンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである。

ムフフフフ。