今年のチョコレートボックス。
あと少しだけ販売分をご用意しています。→☆
今回は、12月の半ばくらいから、母の退院に合わせて実家に帰っていました。
第一弾オレンジの仕込み(2回作るんです)が12月にできず、スケジュール的にも厳しい。
そして、チョコの価格を見て震えるという状態で、「作れるのかな?」という不安いっぱいでした。
いちばんの心配は、母を置いて帰れるのだろうか?どのくらい実家にいなきゃいけないのか?ということだったのですが、母が思ったより大丈夫そう。
足の甲を骨折したのですが、体重ががっつりかかるところじゃなくて、ちゃんと歩ける!
ということで、チョコを25キロ買い込みました。
届いたチョコを味見してみると、やっぱりおいしくて、カカオが不作なのにいつものクオリティで届いたことが奇跡のようで、ちょっと涙ぐみました。
この後私が体調不良になったらたいへんでしたが、なんとか今年も乗り越えた
今年はなんといっても、アキレス腱のあたりにカイロを入れると冷えないというのを発見したことと、ユニクロのヒートテックが暖かかったことが勝因だと思う(笑)。
これ↓ 今までのと段違いに暖かかった!
毎年、たくさんのメッセージをいただきます。
中には、チョコを持った笑顔のお子さまの写真を送ってきてくれる方もいらして、作ってよかったなと心から思います。
会ったことのない私に、大事なお子さまの写真を送ってくださるなんて、ほんと、すごいことだなぁ。と毎回感動。
そして、そのお子さまが、当たり前だけど大きくなっていらして、何年前からのお付き合いなんだろう?(いやーそりゃ私も年取るよね)と驚きます。
チョコを作ってると、毎年新しい気づきがあったり(チョコづくりは奥深い)、ミラクルがあったり、喜んでいただけて私の方が元気をもらったり。
毎年崖っぷちで作ってるけど、無事に作りきれて安堵してます。
(今年は、「もう毎年毎年こんな崖っぷちじゃなくてもいいよぉー」と声をあげてしまいましたが。)
まだチョコをお渡しに行くというミッションは残ってますが、大部分の方のお手元には届いてると思うので、今年もひと粒ひと粒の味の紹介を。
今年のチョコはこんなかんじ。
いちご
いちごのジュレ、フリーズドライのいちご、そしていちごピューレがたくさん入ったいちごのガナッシュ。
去年、ド直球のいちご味にしたら、これがシンプルで美味しかったので、今年も作りました。(昔は、ガナッシュがミント味とかバジル味とか、違う味と組み合わせてた)
いちごのパートドフリュイを作るのと、ガナッシュに入れるのとで、トータル1キロのいちごピューレを使ってます。
しっかり煮詰めて入れてあるから、いちごの甘酸っぱさが存分に感じられるひと粒です。
いちじくと赤ワイン
もう10年くらい作ってるレシピ。
いちじくのぷちぷちが楽しくて、アルコールは飛んでいるけど赤ワインも風味も。
けっこうお気に入りです。
毎年ワインの品種を変えてるんだけど、今年はシラー&ヴィオニエに。
するとなんと、ワインの酸味が強いわけでもスパイスの風味が強いわけでもなく、チョコレートと驚くほど同化してました。
結果、いつもよりいちじくの風味が際立つという今までなかったひと粒に。
ワイン選びも毎年の楽しみ。
今年のワインは、昨年ワイナリーの広報の方とお話しながらしこたま飲んだ。そして、中国茶も淹れてあげた。という思い出深い造り手。
来年は何にしようかな。
ちなみに、いちじくを煮込むのに600mlくらい使うのだけど、味見してたら使う分が足りなくなって、もう1本買いに行ったという過ちを犯してしまった私です。
レシピはこちら→ ☆
ゆず
もう定番のレシピのこちら。
国産ゆずの果汁と皮をたっぷり使ったスイートチョコベースのガナッシュをホワイトチョコでコーティングしています。
ゆずの風味と爽やかな酸味がとても好き。
まろやかなホワイトチョコレートとの組み合わせもお気に入り。
今年も「めっちゃ柚子!!」と、初めて召し上がった方から驚きの声が上がるほどの柚子風味。
ホワイトチョコレートって気をつけないと甘ったるくなることが多いけど、柚子の酸味がしっかり効いているので、さっぱりと食べられます。
レシピはこちら→☆
プラリネ
数年前、ダニエルマルタンシェフに、シンプルでクラシックなものも作ると良いよ。と言っていただいたので、(このとき→☆)シンプルなプラリネを作り始めました。
ナッツペーストとミルクチョコレート、スイートチョコレートを混ぜ込んで作ります。
サクサクのクレープ生地も入れて、食感もプラス。
このアドバイスをいただく前は、複雑なものを組み合わせて作るのが好きだったんだけど、今はシンプルっておいしいよね。と思えるように。
プラリネだとレシピに水分が入らないので、クレープのサクサクが続くのも嬉しい♥️
フェンネルとナッツ
フェンネルの風味を移したガナッシュとキャラメリゼしたアーモンドが入ったプラリネの2層
去年はカルダモンで作ったんだけど、今年はフェンネルで。
フェンネルって潰すのが大変なんですよ。
でも潰さないと風味が出ないから、すり鉢で根気よく潰しました。
でも数年前はひと粒ひと粒指でつまんで割った記憶があるので(笑)、それよりは効率的になったかも。
フェンネルってカルダモンより軽いかんじに仕上がるので、こっちも割と好きかも。と思ってます。
ナッツが入ってるから、ガナッシュを切るときは気合がいるんだけど、カリカリが入るとおいしいよね~。と頑張ってしまうんですよね。
今年は包丁研ぎに出す時間がなかったので、久しぶりに自分で研ぎました。
黒みつとほうじ茶
去年初めて作ったレシピ。
黒みつは沖縄の黒糖を煮詰めて作り、ほうじ茶は、お湯で少し苦みも出るくらい煮立ててから生クリームに香りを移してます。
ほうじ茶はこれ↓
去年は茎茶だったのだけど、今年は葉っぱにしてみました。
これ、飲んでもすごくおいしいので、年中ストックしてます。
沖縄の黒糖を使い、屋久島の無農薬のほうじ茶を使ってるのに、私の中のイメージは奈良。
なんとなく、春日大社の参道を歩いてるようなイメージが浮かぶんです。
あー。奈良も大好きな場所なので、たまには帰りたいな
苦みと甘みが共存していて、なかなかお気に入り
ハイビスカスとりんご
今年、突如として思いついた組み合わせ。
沖縄からハイビスカスローゼルを取り寄せました。

乾燥させるとハイビスカスティーになります。
生のローゼルの時期はとても短いのだけど、タイミングよく手に入ってラッキーでした。
ローゼルを煮詰めてピューレにし、ホワイトチョコレートに練り込んで、フリーズドライのりんごはブランデー漬けに。
ほんのりハイビスカスティーみたいな風味がするんだけど、そんなに酸っぱくなくて(ハイビスカスティーってすごく酸っぱくないですか?)、優しいかんじ。
りんごのしゃくしゃくした食感がアクセントになってます。
今年はこれ!と思いついた瞬間に、これは今年限りのチョコだと決めていたので、来年は味わえません。
今年の新作だよ。言う前に姉から「これは華やかな香りと味わいが良かった」というメッセージをもらって、さすが私の意図を汲み取るのがうまいなぁとちょっと感心してしまった。
レモンと紅茶
こちらは毎年の定番。
レモンの層は国産レモンの果汁と皮をたっぷり使ってますが、あまり効かせすぎると紅茶が負けちゃうので、毎年そこを意識してます。
しっかりと酸味の効いたホワイトチョコベースのガナッシュとアールグレイの香りを移したスイートチョコのガナッシュの2層。
紅茶はもう何年も同じ屋久島の自然栽培の茶葉に天然ベルガモットで香りをつけたアールグレイを。
これ↓
このアールグレイ、自然栽培で安全だし、そのまま飲んでもとてもおいしい。
この値段で良いの?というかんじなので、普段飲むお茶としてもおすすめです。
ほうじ茶と同じところのものなのですが、少なくなるとソワソワしてくるので、定期的に買ってます。
ベルガモットの香りも華やかで、鼻から抜ける香りが好き
カモミール
これももう何年も作っているレシピ。
私自身、とても思い入れのあるレシピです。
レシピの生い立ちも思い出深いのですが、本にも掲載していただいたので(思い出のレシピが→☆ )、さらに思い入れが。
甘いミルクチョコレートとふんわりと香るカモミールの組み合わせが大好きです。
今年もこれをレシピの元になった方にお渡しできたのが嬉しい。
レシピはこちら→☆
日本酒
これはお気に入りのレシピで、ずっと作っています。
中は、にごり酒を使ったガナッシュと純米酒を使ったガナッシュの2層になっています。
にごり酒は毎年同じものを使っています。
すごく濃いので、チョコにも日本酒の風味がし移りやすい。
これ↓
来年は、故郷の酒粕を使うのも良いかな。と思ってます。
もうひとつの層は、新嘗祭の奉納酒を。
毎年原酒を使うことが多いのですが、こちらは優しめの風味。
結果、アルコールをしっかり感じるというより、お米の甘みを感じられるひと粒に。
お酒が変わると味ががらっと変わるから、毎年面白いです。
レシピはこちら→☆
作り方は、お酒選びも楽しんで
コーヒー
炒りたてのコーヒー豆を使って。
コーヒーを変えるともちろん味が変わりますが、今年はもう少しビターにしようかな。とミルクチョコよりダークチョコの割合を増やしたので、いつもより大人の味に。
低温で生クリームにひと晩漬けているので、苦みよりも風味のほうがより表に出てます。
毎年召し上がっている方は、去年との違いも楽しんでくださいね。
レシピはこちら→☆
カクテル
以前チョコレート用にとてもおいしいオリジナルカクテルを作っていただいたので、今年も同じレシピで。
チナール(アーティチョークのリキュール)とウイスキー、そしてオレンジの組み合わせのカクテルがたーーーっぷり入っています。
お酒好きの方にはこれがいちばんと言う方も。
今年はオレンジの割合が去年より少なかったようで、チナールの風味が強めに感じました。
オリジナルカクテルを作ってくださったお店のこととレシピはこちら→☆
マンゴーとアプリコット
数年前に作ったレシピ。(写真はブラックチョコに見えるんだけど、ミルクチョコです。)
これ、なにせセミドライのアプリコットがおいしい。
小さく刻んでも存在感のあるアプリコットです。
これ↓
マンゴーのジュレ、このアプリコット、そしてマンゴーのガナッシュの組み合わせ。
マンゴーだけだと酸味が少ないので、エッジを効かせるためにちょっとだけパッションフルーツも入れてます。
最初に、自分で作っておきながら「うまっ」と言ってしまったチョコなので、ここ数年定番に。
よくよく考えると贅沢な作りだなぁと。毎年思います。
レシピはこちら→☆
シナモン&プラリネ
サクサクのプラリネ層とシナモンの香りをつけたガナッシュの層を重ねています。
シナモンスティックを長時間生クリームに浸けて香りを移しているので、香りもけっこうあります。
何年も作っているレシピで、けっこうお気に入り。
クレープ生地のサクサクの食感がアクセントになってます。
このサクサクが入るとガナッシュを切るのが大変なんだけど、やっぱり作っちゃう(笑)。
レシピはこちら→☆
アニス&プラリネ
サクサクのプラリネ層とアニスのガナッシュの組み合わせ。
こちらもシナモンと同様、定番レシピ。
作り方もシナモンがアニスに変わっただけです。
アニスの香りもしっかり効いてます。
オリエンタルな香りで、こちらも個人的に大好き。
オレンジコンフィ
国産の無農薬ネーブルを使って作ったオレンジコンフィ。
ゆっくりゆっくり時間をかけて作るオレンジコンフィにビターなチョコレートをかけています。
実は、どのボンボンショコラよりこれが好き!という方がけっこう多いんです。
今年は今まで出会ったことがないほど大きなネーブルもあって、特大が巨大でした。
このオレンジコンフィは毎年、私のレシピで作ってくださる方もたくさんいらして、とても嬉しい。
オレンジコンフィのレシピはこちら→☆
オランジェ
無農薬のいよかんを使ったいよかんピールをブランデーの入ったシロップで軽く煮て、乾燥させています。
5キロのいよかんは、かなりの量のオレンジピールができます。
果汁は絞ってゼリーにするのが我が家の定番
ついつい手が出るので、何本あっても足りない。
レシピはこちら→☆
パッションフルーツ
これは、購入してくださった方限定のおまけ。
たっぷりのピューレを煮詰めて加えているので、しっかり酸味も効いています。
チョコとパッションフルーツの組み合わせは、やっぱりおいしい
キャラメル ナッツ プラリネ
こちらは、予約購入してくださった方限定のひと粒。
ねっちりしたキャラメルと、キャラメリゼしたカリカリアーモンド、プラリネチョコの組み合わせ。
水分が入らないので、ナッツはずっとカリカリ
ホワイトチョコレートの優しい甘さもお気に入りでした。
マンディアン
去年の予約特典として作ったマンディアンだけど、今年作り始めて、「あれ?こんなにいるっけ?」とふと我に立ち返る(笑)。
えーっと、予約特典、作ってるよね?と気づき、2種類にとどめました。
去年に引き続き、間にマンゴージュレの入ってるタイプと、キャラメルが入ったタイプ。
これは、複数箱予約購入してくださった方にだけお渡ししたレアなチョコとなりました。
・・・と、こんなかんじです。
そんなこんなで、当選された方、購入してくださった方はぜひ楽しんで召し上がってください
今年もプレゼントイベントや販売では、ご縁を感じることがたくさんでした。
2回目の当選という方もいらっしゃったし、10年以上のリピート購入の方もけっこういらっしゃって、もう名前を見るだけで、「今年もこの名前を見られて幸せ〜」って思います
プレゼントイベントにコメントをくださってる方は、もうだいたい常連さんで、ハンドルネームを見ると嬉しくなるし、長く続けてるんだなぁ。と感慨深いです。
ありがとうもおいしかったも幸せ!というのもたくさん言っていただいて、頑張った甲斐がありました
毎年、この時期はちょこっと世の中に幸せをお届けできているかな。とか思う。
でもそれ以上に幸せも頂いている私です。
今年は、いつも以上に愛を込めて作れたので、幸せになってくださったら嬉しいな
(作るときも発送するときも「みんなを幸せにしてくれてありがとうね。(幸せになるのは決定事項っていうかんじで)」と言いながら、チョコとコミュニケーションを取ってた。)
購入してくださったみなさん、イベントに参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました♥️
チョコレートボックスはもう少しご用意できますので、ご興味のある方はぜひ。
こちらで販売中→☆
(私のうつわのお店のページに飛びます)
そして、今年もチョコがお手元に届いた方は、ペイフォワードをお願いします
詳しくはこちらの記事で。→一粒一粒の味とちょっと真面目なお話
東日本大震災のときに書いたものなのだけど、
この頃からブログに来てくださっている方からは、今でも「ペイフォワードします!」と言っていただけるので、その度に嬉しい
なんか、私が送ってる愛がどこかに繋がって、たぶん回り回って何かの形で帰ってくるんだろうな。と最近漠然と思います。
きっと循環してると思うとちょっと嬉しくて、震える
ぜひみなさまも愛を循環させてください。
この世が愛に溢れた世界になるといいな。そう思って、愛を発することができる自分でいたいな。(整えたいな)と思っている今日この頃です。
私はただ今絶賛チョコを配り中。(いつものごとく、バレンタインに間に合ってない)
チョコを持って行ったレストランのこともご紹介したいと思います。
今年は、先にチョコを持っていって、ランチは3月と4月のところが多いけど、落ち着いたところでゆっくり楽しめるのも嬉しい。
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