バレンタインの夕食は、なぜかお好み焼きにした我が家。
チョコを作りきってしまうともはやバレンタインモードにならなくて、当日はバレンタインなんてどうでも良くなるコックしろです(笑)。
そんなチョコレート、当選者の皆さまのお手元に届いて、またこんな素敵な記事にしてくださっていました。
「30代から美女を目指す日記」 の kumakoさん
「Maaai Coooook!!!」 の まままぁさん
ありがとうございました。
さてさて、今回のチョコ作りで、私の中で奇跡的な一粒だったのが「日本酒のボンボンショコラ」。
これ、サロン・デュ・ショコラに行った日、「和の素材を使いたいなー。」と思って寄った酒屋さんでの運命的な出会いで出来上がりました。
普通の日本酒をチョコに入れてもちゃんと風味が出ないのは百も承知。
醸造酒って風味はそれほど強くないので、チョコに入れると、チョコの風味に負けるんですよね。
余談ですが、昔「ルロワの赤ワイン」が入っているチョコをけっこう良い値段で買ったことがあって、食べたらワインの風味なんてかけらもなくて、悲しい思いをしたことがあります。
私の感覚が鈍いだけか?と思ったりもしましたが、今となっては、作った人だけが「これを入れた」とわかっているだけで、食べた人に伝わらないチョコって、作り手の自己満足でしかないんだと思います。
・・・そんなこんなで、日本酒の風味を出すのは難しそうだから他の和の食材と合わせるか、ただの自己満足にするか(笑)、すごく迷っていたとき、ふらっと寄ったデパートのお酒コーナーで見つけたのがこの子。
びっくりするくらい濃厚なにごり酒です。
見つけたときは、我が目を疑いました。このにごり方。。
発酵の終わったもろみを砕いて入れてあって、味もすごく濃い。
噛めるくらいの濃度で、アルコール度数も高め。
お酒が苦手な方は間違いなく飲めない・・・という濃さです。
こちらのお酒、かなり風味も強いので、チョコに入れても大丈夫そうでした。
そして、この日もう1本買ってみた。
これは、飲む用に買ったのですが、飲んでみたらすっきり辛口が気に入って、「これとにごり酒、2層にしたらおいしそう。」と、使ってみました。←こんなかんじで、いつも思いつき。。作る直前まで細かいレシピは決まっていません。
・・・ということで、にごり酒はミルクチョコと、すっきり日本酒はダークスイートチョコと合わせてこんなかんじに。
これ、コーティング前。(2層なのわかります?)
思った以上に日本酒の風味がしっかり出ていて、ガナッシュの端切れを食べただけで、「これ、いける!!」と確信しました。
断面。
転写シートもなんだか和モダンな雰囲気で、今年いちばんのお気に入りかも。
そうそう、チョコのガナッシュを平らに作るときは、タッパーやチョコ用の枠を使う手もありますが、量が増えても減っても対処できるように、私はケーキ用のカットルーラーを使っています。(スポンジを同じ厚さに切るために使うもの)
2層を作るときは、まず5mmのカットルーラーを使って、スパテラなどでガナッシュを平らに広げ、
これが固まったら5mmのカットルーラーを外し、10mmのカットルーラーに変えて同じことを。
これで、高さが一定のガナッシュができます。
カットルーラーがなければ、ラップを敷いたタッパーでも良いですが、やわらかいガナッシュは、ラップを引っ張る時に折れることもあるので、気をつけて。
それから、(なんか書くこといっぱい・・・すみません)レシピに転化糖と水あめが入っています。
これ、前に「何のために加えるのか?」と質問があったので、ここでお答えしますね。
転化糖を入れると、チョコレートの結晶化を防いで、ガナッシュの口当たりがなめらかになります。
転化糖なしでもガナッシュは作れるんですが、その場合、やわらかいけど少し歯ごたえのある(ほんのちょっとほろっと崩れるようなかんじの)食感。
転化糖入りだとやわらかく口溶け良く仕上がります。
そして、水あめも結晶化を防ぐんですが、こちらはもっとねっとりとした食感。
今回は、食感の微妙に違う2種類のガナッシュが入っています。
水あめ入りの方がガナッシュがねっとりしているので、2層にする場合は水あめ入りを後にした方が作りやすいです。(水あめ入りはクッキングシートがはがしにくいので)
このレシピ、かなり上手くいったので、詳しく書き残しておきますね。
にごり酒を見つけるのが大変かもしれないけど、興味のある方は来年試してみてください。
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リニューアルして使いやすくなったので、ぜひ遊びにいらしてください
◆ 材料 (50個)
ガナッシュ1
・ ダークスイートチョコ 120g
・ 生クリーム(脂肪35%) 60g
・ 転化糖 10g
・ 辛口日本酒 大さじ2
・ バター 5g
ガナッシュ2
・ ミルクチョコ 120g
・ 生クリーム(脂肪35%) 60g
・ 水あめ 10g
・ にごり酒 大さじ2
コーティング
・ ダークスイートチョコ 400g程度
・ 転写シート 1枚 (あらかじめカットしておく)
◆ 作り方
ガナッシュ1
(1) チョコは刻んでボールに入れておき、バターは1cm角に切っておく
(2) 生クリームと転化糖を鍋に入れて火にかけ、転化糖が溶けて周りがふつふつしてきたら、火を止め、チョコの入ったボールに入れる
(3) 泡立て器ですり混ぜ、チョコが溶けたら日本酒を加えてさらに混ぜ、温度が人肌くらいになってきたらバターを入れてさらに混ぜる
(4) ラップを敷き詰めたタッパーに流し込むか、クッキングシートを敷いた平らな場所に生チョコ用の枠、または5mmのカットルーラーを置き、その中に流し込み固め、スパテラを使って平らにして固める
ガナッシュ2
(1) チョコは刻んでボールに入れておき、ガナッシュ1のカットルーラー(チョコの枠)を外して、10mmの高さのカットルーラー(チョコの枠)に変えておく(タッパーなら何もしなくてOK)
(2) 生クリームと水あめを鍋に入れて火にかけ、水あめが溶けて周りがふつふつしてきたら、火を止め、チョコの入ったボールに入れる
(3) 泡立て器ですり混ぜ、チョコが溶けたらにごり酒を加えてさらに混ぜ、温度が下がってしっかりとろみが出てきたら、ガナッシュ1の上に流し、スパテラで平らにして固め、一晩置く
仕上げ
(1) ガナッシュからカットルーラー(枠)を外して、テンパリングしたチョコレートを表面に薄く塗り固める
(2) 固まったらガナッシュをひっくり返し、クッキングシートをはがして、同様にチョコレートを薄く塗る
(3) 包丁をコンロの火で少し温めて、好きな形に切り(正方形、長方形、ひし形など)しばらく(できれば一晩)置く
(4) テンパリングしたダークスイートチョコに(3)をくぐらせ、余分なチョコを落としてクッキングシートかラップを敷いた平らなところに置き、転写シートを乗せて固める
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