
今年のチョコレートボックス。
あと少しだけ販売分をご用意しています。→☆
去年からちょっと体調が悪かったこともあり(急性虫垂炎で初めて手術も経験)、今年はチョコを作れるかなぁと不安に思っていました。
材料を買い揃えて、できませんでしたっていうことになると、25キロのチョコ(笑)はどうする??とか、いろいろ考えたんだけど、えいやって始めてよかった。
何もできないって寝込んだのは、最初の方に1日だけだったしね。
なんなら最後の10日は、連日睡眠不足でも乗り切れた。
まるでチョコの神さま(いるのかな?)が助けてくれたみたいです。
購入してくださった方には、「今年も作ってくれてありがとう」とメッセージをくださった方も何人かいらっしゃいました。
自分が作りたくて作ってるだけなのに、そうなふうに言ってくださることに、なんだかとてもじーんときました。
実は体調が悪かったとき、とても絶望的な気持ちだったんですよね。
体が思うように動かないとか痛みが酷いと、人生終わったような一人ぼっちのような気分。
私のチョコを待ってくれてる人がいるんだ。と思うと、私が元気でいることを望んてくれる存在がある。私って一人じゃないだなぁ。と実感できました。
疲れたけど、今年もミラクルを起してくれたり、いろんな気づきをくれたチョコに感謝です。
さてさて。
今年のチョコはこんなかんじ。

いちご
いちごのジュレ、フリーズドライのいちご、そしていちごピューレがたくさん入ったいちごのガナッシュを入れました。
毎年、いちごとミントとか、いちごとバジルとか、いちごダイキリ味にしたりとか、組み合わせのものを作っていたのですが、今年はシンプルにいちご!!
実は残ったガナッシュをホットチョコレートにしたのだけど、チョコよりもいちご感が強くてびっくり
ド直球っておいしいよね。

いちじくと赤ワイン
もう10年くらい作ってるレシピ。
いちじくのぷちぷちが楽しくて、アルコールは飛んでいるけど赤ワインも風味もたっぷり。
けっこうお気に入りです。
毎年ワインの品種は、シラー&グルナッシュだったのだけど、今年はピノ・ノワールに。
ピノ・ノワールって酸味のあるワインなので、いつもより爽やかになってます。
去年、試しにワイン違いで試作をしたとき、味が全然違ったので、ワインバーにお渡ししてアンケートを取ってもらったんです。
グルナッシュ&シラーはバランスが取れてるんだけど、断然ピノ!とおっしゃる方も多かったらしく、今年はいつもと風味を変えることに。
召し上がったみなさんは、去年と今年の風味、どっちがお好きだったかな?とちょっと気になる
レシピはこちら→ ☆

ゆず
こちらはもう定番レシピ。
国産ゆずの果汁と皮をたっぷり使ったスイートチョコベースのガナッシュをホワイトチョコでコーティングしています。
ゆずの風味と爽やかな酸味がとても好き。
まろやかなホワイトチョコレートとの組み合わせもお気に入り。
こんなに柚子の風味がするチョコは食べたことないと言われることが多いんです。
他のチョコもそうだけど、ひと口で「この風味」ってわからないのっておもしろくないよなーと個人的に思ってます。
え?この風味入ってる?どのへんに?みたいなチョコって世の中にけっこうあるんだけど、その風味を探しにいくときって、なんか眉間にシワが寄っちゃう(笑)
だから、探さなくても風味が向こうからちゃんとやってくる量の柚子を入れてます。
レシピはこちら→☆

プラリネ
数年前、ダニエルマルタンシェフに、シンプルでクラシックなものも作ると良いよ。と言っていただいたので、(このとき→☆)シンプルなプラリネを作り始めました。
ナッツペーストとミルクチョコレート、スイートチョコレートを混ぜ込んで作ります。
サクサクのクレープ生地も入れて、食感もプラス。
このアドバイスをいただく前は、複雑なものを組み合わせて作るのが好きでした。
なんか、自分で挑戦してるかんじ。
それってちょっと自己満足なところもあったんですよね。
でも食べる人がおいしいと感じるのは、けっこうシンプルなものだったりする。
そうか、私はおいしいと思ってもらえるものを作りたいんだ!と思ったら、その自己満足というかエゴが消えたんです。
そこからは、もっとわかりやすくならないか?という思考に変わってきたような気がします。
そんな 私のターニングポイントになったひと粒かな。

カルダモンとナッツ
カルダモンの風味を移したガナッシュとキャラメリゼしたアーモンドが入ったプラリネの2層
去年はグリーンカルダモンをたっぷり使ったら、ガナッシュだけではカルダモンが強すぎて、プラリネと合わせるとちょうど良いかな?くらいの攻めた作りでした。
インドとかのお菓子を食べてるイメージ?(笑)
その攻めた作りを絶賛してくれる人もいたのだけど、今年はもう少し上品にいこう。とグリーンカルダモンと白いカルダモンのブレンドに。
ナッツが入ってるから、ガナッシュを切るときは気合がいるんだけど、カリカリが入るとおいしいよね~。と頑張ってしまう。

黒みつとほうじ茶
今年の新作。
けっこう前に、黒みつのボンボンショコラを作ったことがありました。
黒みつがいちばん好きだと言ってくれる人もいたのですが、個人的には甘いかな~と思い、1年で姿を消しました💦
それが、去年、いつも紅茶を買っているところのほうじ茶と玄米茶を飲んだらとてもおいしくて、あま~い和菓子と合わせるのが至福の時間に。
これ
↓
あれ?
このほうじ茶、黒みつに合うよね?と思いつき、このレシピに。
黒みつは沖縄の黒糖を煮詰めて作り、ほうじ茶は、お湯で少し苦みも出るくらい煮立ててから生クリームに香りを移してます。
苦みと甘みが共存していて、なかなか良かった
工程写真を一切撮らなかったから、レシピを書き残すのは来年かなぁ。

ブランデーレーズン
去年はラムレーズンだったんだけど、今年はトルコ産のレーズンをブランデーに漬けたものが入ってます。
ラムもブランデーも蒸留酒だけど、ブランデーのほうが複雑味がある(ものにもよるとは思うけど)気がする。
香りが鼻を抜ける角度もちょっと違っていて、ラムだとストレートに主張が来て、ブランデーは鼻の奥にふわっとくぐもってるかんじ。
チョコに閉じ込めたときもそこは同じで、ブランデーはチョコの風味と溶け合います。
ラムだよーって全面に出てくる風味も好きだけど、ブランデーのそんな奥ゆかしいかんじも良いです。
ワインとはブランデーのほうが合うかな。
そんなことを思いながら味見しました。

レモンと紅茶
こちらは毎年の定番。
もともと本に載ってたレシピだったのだけど、毎年バランス調整していたら、全く別もののレシピになってました。
え?ここまで違った?と我が目を疑ったほど(笑)。
レモンの層は国産レモンの果汁と皮をたっぷり使ってます。
しっかりと酸味の効いたホワイトチョコベースのガナッシュとアールグレイの香りを移したスイートチョコのガナッシュの2層です。
紅茶はもう何年も同じ屋久島の天然アールグレイを。
このアールグレイ、自然栽培で安全だし、そのまま飲んでもとてもおいしい。
この値段で良いの?というかんじなので、普段飲むお茶としてもおすすめです。
これ
↓
黒みつとほうじ茶のほうじ茶もここのなんです。
これ、レシピをアップしてなかったみたい。
数年前に(笑)写真は撮っているので、今度アップします。

カモミール
これももう何年も作っているレシピ。
私自身、とても思い入れのあるレシピです。
レシピの生い立ちも思い出深いのですが、本にも掲載していただいたので(思い出のレシピが→☆ )、さらに思い入れが。
甘いミルクチョコレートとふんわりと香るカモミールの組み合わせが大好きです。
レシピはこちら→☆

日本酒
これはお気に入りのレシピで、ずっと作っています。
中は、にごり酒を使ったガナッシュと純米原酒を使ったガナッシュの2層になっています。
にごり酒は毎年同じものを使います。
すごく濃いので、チョコにも日本酒の風味がしっかり。
これ
↓
日本酒の割合も多めなので、「チョコなのにちゃんと日本酒の風味がする!」とお酒好きからは好評な一粒。
今年の純米原酒はこれ。
↓
原酒は力強くて風味が出ます。
レシピは同じでもお酒を変えると味が違うので、毎年お酒を選ぶのも楽しい
レシピはこちら→☆
コーヒー
炒りたてのコーヒー豆を使って。
今年はブレンドした豆を使っています。
生クリームをたっぷり使ってるので、他のものよりとろっと。
早めに召し上がってください。
コーヒーの種類を変えると味もしっかり変わるので、毎年何を使おうかと楽しみに迷います。
前はマンデリンとか単一の豆だったのですが、去年あたりからブレンドすることに。
そうすると、やっぱり味が違うんです。
低温で生クリームにひと晩漬けているので、苦みよりも風味のほうがより表に出てます。
毎年召し上がっている方は、去年との違いも楽しんでください。
レシピはこちら→☆

カクテル
以前チョコレート用にとてもおいしいオリジナルカクテルを作っていただいたので、今年も同じレシピで。
チナール(アーティチョークのリキュール)とウイスキー、そしてオレンジの組み合わせのカクテルがたーーーっぷり入っています。
お酒好きの方にはこれがいちばんと言う方も。
オリジナルカクテルを作ってくださったお店のこととレシピはこちら→☆

マンゴーとアプリコット
数年前に作ったレシピ。
なにせセミドライのアプリコットがおいしい。
小さく刻んでも存在感のあるアプリコットです。
これ
↓
マンゴーのジュレ、このアプリコット、そしてマンゴーのガナッシュの組み合わせ。
マンゴーだけだと酸味が少ないので、ちょっとだけパッションフルーツも入れてます。
よくよく考えると贅沢な作り なひと粒だなぁと。
レシピはこちら→☆

シナモン&プラリネ
サクサクのプラリネ層とシナモンの香りをつけたガナッシュの層を重ねています。
シナモンスティックを長時間生クリームに浸けて香りを移しているので、香りもけっこうあります。
何年も作っているレシピで、けっこうお気に入り。
サクサクの食感が楽しいので、お子さまからも評判が良いボンボンショコラです。
今年はサクサクのロイヤルティーヌを違うものにしたら、同じ重さでも少しかさが多めだった。
ということで、いつもサクサク感が違うかも。
レシピはこちら→☆

アニス&プラリネ
サクサクのプラリネ層とアニスのガナッシュの組み合わせ。
こちらもシナモンと同様、定番レシピ。
作り方もシナモンがアニスに変わっただけです。
サクサクの層のおかげで、ガナッシュを切るのが大変なんだけど、毎年作ってしまいます。

オレンジコンフィ
国産ネーブルを使って作ったオレンジコンフィ。
サイズがまちまちだったので、いろんな大きさのものができました。
ゆっくりゆっくり時間をかけて作るオレンジコンフィにビターなチョコレートをかけています。
実は、どのボンボンショコラよりこれが好き!という方がけっこう多いんです。
毎年、私のレシピで作ってくださる方もたくさんいらして、とても嬉しい。
オレンジコンフィのレシピはこちら→☆

オランジェ
いよかんを使ったいよかんピールをブランデーの入ったシロップで軽く煮て、乾燥させています。
ついつい手が出るので、何本あっても足りない。
レシピはこちら→☆
・・・と、こんなかんじです。
そんなこんなで、当選された方、購入してくださった方はぜひ楽しんで召し上がってください
今年もプレゼントイベントや販売では、ご縁を感じることがたくさん。
学生時代からブログを見ていて、今年は自分のお給料で初めての購入。という方がいらっしゃったり、リピート10年目の方も。
プレゼントイベントも高校生の時から見てます〜。とか、イベントを紹介してくれたお友達も以前に当たったんです。(しかもその方も紹介してくれた人が前に当たってた)とか、ご縁の連鎖や長いことやってきたからこその嬉しいご報告もありました。
毎年、この時期はちょこっと世の中に幸せをお届けできている気がします。
でもそれ以上に幸せも頂いているんですけどね。
チョコレートボックスはもう少しご用意できますので、ご興味のある方はぜひ。
こちらで販売中→☆
(私のうつわのお店のページに飛びます)
そして、今年もチョコがお手元に届いた方は、ペイフォワードをお願いします
詳しくはこちらの記事で。→一粒一粒の味とちょっと真面目なお話
東日本大震災が起こった後、いろいろ考えながらチョコを作ったこと、今でも思い出します。
この頃からブログに来てくださっている方からは、今でも「ペイフォワードします!」と言っていただけるので、その度に嬉しい
今年は、年始から地震があって、まだたくさんの方が大変ないらっしゃると思います。
直接できることって募金とか限られてることしかないけど、私たちのペイ・フォワードが、廻り廻ってそういう方たちに必要な形で届くと思う。
きっとみんな繋がってるから。
みんな幸せでありますように。
私は明日からチョコ配りの日々を過ごします。(バレンタインには全然間に合ってないんだけど、いつも喜んでくれる友人に感謝)
チョコを持って行ったレストランのこともご紹介できたらいいな。
コックしろのInstagramはこちら→ ☆
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