社員の3か月表彰という超短期イベントの背景を書いていて、続いて思い出したのは新入社員教育の問題です。私の所属していた部署にも新入社員が配属されて時々新入社員教育の内容について問いただしたことがあり、その内容は私が40年ほど以前に工場から本社赤字事業部に配属されてコンピュータの教育を受けたのと大差がない事に驚きました。大差が無いというのは、教育内容にプログラム作成という項目があって、私が受講したのはコンピュータを動かす仕組みの説明に続いて簡単な表作成のCOBOLプログラムを作るというものでした。新入社員はJAVAプログラム作成というのでSQL文で検索をするというようなものだと聞いた記憶があります。いづれにしても、営業職の社員にプログラム作成の研修を行うという事には変わりがないのは、そもそも営業職でプログラミングを教えてどんなスキルが身につくかと言う事を考えておらず、営業職の経験の無い社員が長年の惰性で毎年同じ内容の新入社員教育をしていて、教育という重要なイベントをおざなりにしていたという風に感じ、これも何もしないという社風のなかでの出来事なのだろうと感じていました。
世の中がどんどんと変化して情報処理業界のビジネススタイルも変わりつつあるのに対応できていないのを感じていないのは、管理職や役員の情報処理に対する知識や経験の乏しさにもつながっていたと思いました。社員も大多数がなすすべも無く毎日を過ごしていて、顧客からの要望があると慌てて対応策を取ろうとしますが、所詮は一時しのぎしかできないので到底同業他社との差は歴然という状態で、最後は親戚筋の関係とか営業マンの個人的努力によってしか契約が出来ないという実態ではなかったかと思います。
管理職や役員にとどまらず社員に情報処理の下流工程専門会社と言う意識が無いので、少しでも技術的に難しそうな事案を顧客から要求されると、自分の所属する事業部や他事業部でも対応できなくて理不尽な要求に思える様な事も多々あり困惑してしまう場面に何度も遭遇した事がありました。それはシステムエンジニアは上流工程とか技術的に経験の無い最新技術に対応するだけの能力が無いというだけの証であったとも思います。そこには新入社員に対する教育もさりながら社員の技術職に対する教育もおざなりという実態があって、先輩システムエンジニアのレベルが知れるとおのずから後輩の若手システムエンジニアもその程度で良しとされるので、若手システムエンジニアも安心して何の努力もしないという社風になっていいたと思います。
私が新入社員として工場勤務で技師という職位で仕事をしていた時、土日には自宅で関連する専門書や論文を読んで過ごしていていました。職場の高度な技術者集団というので自己満足している面もありましたが、職場でも定型的なルーチンワークにとどまらず色々な技術課題について議論をして、担当する仕事の内容に理解深めていったという経験から考えると、私が転職後に27年間勤務して会社は情報処理会社という看板を掲げながらも実態は商社営業と変わらない技術レベルであり、システムエンジニアのベテランでも所謂営業支援エンジニアと呼ばれる製品説明とか簡単なデモを行うレベルの技術者に思えて、情報処理の下流工程の単純な仕事は請負えても最新技術とかはとても対応が難しそうに思えました。そこには事業部レベルの課題意識の有無と言ういうよりも、管理職や役員の情報処理に対する圧倒的知識不足により現状肯定するという実情があったと思います。
のんべんだらりとした社風を感じ、自身の技術のスキルアップとか活気ある職場で仕事をしたいと考える、出来の良い若手システムエンジニアや若手社員がどんどんと転職していったのも、管理者は転職する当の若手システムエンジニアや若手社員を変わり者だと思うだけであったと推測しています。根底にある問題や対策を考え付くほどの能力も無いので、どれだけの力量があるのか不明のシステムエンジニアを使って、情報処理下流工程の現場作業中心の低い利益率の事案ばかりなのを疑問を持たないで、小さな事案や低利益率の事案にあくせくして対応して毎日を過ごしていたと思いました。
AIとかIOTという言葉ばかりをマスコミが煽る中で、情報処理の仕事では社員教育というのが益々重要になっているとうのが個人的見解ですが、相も変わらず40年も以前と変わらない新入社員教育をしている実態に驚いたという事でした。
ついでに言うと、営業職向けに行われたビジネスマナー教育の講師の話も新入社員から間接的に聞きましたが、長年の営業職を経験をした者から言わせればピント外れに思えて、内容が変だという事も感じない研修主催の担当者とか管理者にも問題ありとも思っていました。