イノベーションハブや中東のシリコンバレーと呼ばれるイスラエルがなぜいま注目されているのか、なぜスタートアップが多いのかを解説した書籍です。著者はイスラエル在住者であり、経験に裏打ちされ非常に読みやすい書籍です。
私自身も最近イスラエルに非常に関心を持っており、今インドと同じくらい行ってみたい国の一つ。先日もある朝セミナーに行って情報を仕入れてきました。本書とほぼ同じ内容でしたので紹介をしたいと思います。
【イスラエルスタートアップ概況】
− 流行りのテクノロジーは脳神経科学、AR/VR、自動運転、人工知能など。
− Exit総額は$10B。大型M&A案件、SonyやIntel
− イスラエルはテストマーケティングの場。アメリカで本格Launch
− Tier1企業のイスラエルの進出(R&Dセンター開設、CVC出資など)
− 日本企業の進出が多くなってきている。
− スタートアップのエコシステムが確立されている。
イスラエルは資源の欠乏や地政学リスク、産官学”軍”、ネットワークによって有機的に結びつく
− FacebookやAmazonなどもイスラエルの頭脳、技術を使う協業をしている
− イスラエルではプログラミング教育が盛ん。起業家精神ではチャレンジ(=失敗)することを厭わない。
スタートアップを育成するには、① テクノロジーをベースにゼロからイチにしようとするベンチャー(起業家)があり、② そのベンチャーを支援するベンチャーキャピタル(インキュベーターやアクセラレーター含む)があり、③ それを支援する産官学 の仕組み(=エコシステム)があることが重要だと考えます。イスラエルはそれに加えて、「軍」という要素がよりCutting Edgeな技術を作る要素があるのだなと思いました。
今日の日経日曜版でシンガポールが学生2000人強を世界のVBに派遣をするというニュースが有りましたが、私が留学していたシンガポールも確かにスタートアップエコシステムの要素が多大にあるなと感じます。一方で世界のエコシステムランキングだと12位。ちなみにイスラエルは6位。スタートアップエコシステムはどうすれば質が高くなるのか、競争力が上がるのか、今個人的に研究したい分野の一つです。
【本書に登場した要ウォッチのイスラエルスタートアップ】
アモン・シャシュア(運転支援システム)
ジューディア・パル(AI研究)