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京都・相楽郡和束町 〜新茶畑をゆく 緑泉浴ウォーク&新茶を食べる〜

今日は、京都府南部に位置する、
和束町を訪ねます。


和束町は、

全国で
宇治茶ブランドとして売られる、煎茶の、一大生産地。

およそ4割が、ここ和束で作られています。


今回は、
和束雇用促進協議会
和束茶カフェ運営協議会
和束恋茶グループ

の地元団体さんが、企画のうえ、
ご案内をしてくださいます。

まずはガイドさん達に引率され、ウォーキングで、
茶畑を楽しむことになりました。

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京都府の景観資産認定第一号の、白栖・石寺の茶畑。
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撰原の茶畑
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うねうねが、気持ちよすぎます。
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二番茶(茶葉がまた生えてくる)に備えて、日が当たりやすいよう、カットすることも。
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この季節は、路端のお花も綺麗です。
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野いちごちゃん。甘かった…
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和束山の家に到着。ランチタイムまで、ガイドさんに疑問などを聞いたり、交流しました。
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いよいよお昼ご飯。イタリアンのシェフによる、茶葉を使った「お茶漬けランチ」です。
(お膳の中身が、都度出てきました)
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シェフがお料理のことを説明してくれました。お茶の葉天ぷら、お茶のつくだに秘話など…。
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食後の抹茶アイスラブラブ!味が濃厚~美味しい~。
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さて、お茶の煎れ方講習です。
講師は、和束雇用促進協議会の木村さんです。
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待って、待って、お湯の温度がぬる~くなるのを待ちます。
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茶葉の量は多めに。お湯はぬるめを、少なめで。1分くらいまって、注ぎます。
うまく煎れたら、とっても甘い、玉露のような旨味の、煎茶の一番茶が楽しめますが、
参加者のみなさんが煎れたお茶のお味は、いかがだったでしょうか…。
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山の家の近くにある、テラス和束へ移動し、
ほうじ茶プリンを食べながら、参加者同士の自己紹介と、お茶の加工品を作っていらっしゃる
恋茶グループさんのお話を伺いました。
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さて、お昼以降も、引き続き、茶畑を見に行きます。
安積親王(あさかしんのう)のお墓です。
聖武天皇の唯一の親王(男の子)でしたが、政権抗争に負けてしまい
聖武天皇の后(藤原不比等の娘)が生んだ内親王(女の子)が、立太子されたため
後継者になれなかった不遇の王子です。

一説には、藤原一族による毒殺説があります。
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実は古墳のまわりが茶畑になっています。


大杉を見に行きました。樹齢1000年以上の、京北杉です。
なぜ南の和束に、北の京北の杉が育っているのか、不思議とされています。
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最後は、和束茶カフェで、お買い物と、お茶のサービスを受けました。

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新茶が店頭にならんでいたため、みなさん沢山購入されていました。ニコニコ
本当に、お茶三昧な一日でした。

帰路、特別に、近くの恭仁京 跡地(木津川市)に立ち寄りました。
聖武天皇が、奈良から遷都しようとしましたが、建設途中で信楽宮に移ったため、都として
機能することはなかったといいます。
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京都・宮津「にほんの里百選 上世屋集落と岳山の新緑ウォーク」

さて、今日は、宮津です。
今回は、宮津市エコツーリズム推進協議会/世屋加工グループさん
が、企画してくださり、参加者をご案内する予定。


京都市内や兵庫、大阪などから、20名の方が参加してくださいました。

由良川に添って、亀岡、綾部、京丹波をぬけて、宮津市に向かいます。
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にほんの里100選にも選ばれた、上世屋到着。
田植え前の、水田が広がっていました。
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多いときは、1500枚の棚田が作られ、3000俵というお米が収穫できたそうです。
いまは、35枚ほどとか…。12世帯23名位の小さな集落です。

現地では、宮津エコツーリズム協議会の、ガイド部会のみなさんがご案内役です。



市川さん、三宅さん
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カメラマンでもある、安田さん。
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今回のコーディネーター役でもある、小谷さん。今日の、棚田ウォークのルートです。
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世屋姫神社が、スタート点。
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余談ですが、ご祭神は
世屋姫命(せやひめのみこと)、大山祇命(おおやまつみのみこと)、
素盞嗚命(すさのおのみこと)、日本武命(やまとたけるのみこと)。

行きのバスの中で、「丹後は、スサノオ・大国主命系の神様が支配していた地域で…」
という、地元の一宮・籠神社に関係するお話をしたのですが、
ここの神社も、素盞嗚命さんでした。
ちなみに、大山祇命さんは、スサノオの妻のご両親の親(つまり結婚相手のおじいさま)です。



棚田のあぜ道や沢づたいにゆるやかな里道を、歩きます。
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朴葉の木、藤の木など。
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けやき、かつら…木地師の村跡があるそうです。

ちゃぼがや。
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かんじきという、雪下駄を作る材料にもなります。
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うりの木と言うそうです。
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しなの木(リンデンバウム)。水に強いとのことで、雨よけの蓑を作るのに、使われました。
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お地蔵さんにご挨拶…。
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棚田のあぜ道を、今回は、特別に通らせていただくので、
普段は、農家の方しか見れない景色を、堪能しました。
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棚田のむこうには、日本海が広がっています。
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とても平和な景色なのですが、山のむこうには原発があるそうで、
この里山も25km圏内にあたるそうです。


里に到着。笹葺き民家です。
このあたりは、茅や藁はあまり採れないので、笹で屋根を葺くそうです。
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里内の花…
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稲を干す、稲木(いなき)。栗の木です。
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たにうつぎ (谷空木 早乙女花)。
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本ブナ。約200年を経た巨木。
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普通、ブナは、標高800m以上で見れるのですが、400mのところに生えています。




食事は、地元の主婦グループが作ったお弁当を、いただきました。
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雑穀のおにぎり、わさびの葉にぎり、梅干しのおにぎり
飯尾醸造さんのお酢で煮た鶏肉のこっくり煮
いたどり、にんじん甘煮、出し巻き、山蕗、よもぎなどなど…

お昼からは、
岳山にのぼります。

粽に使われる、笹が豊富です。
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ここでも、コシアブラや山椒、みずきなどを見ながら、
約20分で頂上に到着。

「ほぼ、360度見渡せる景色」
が見られるのが、この山の特徴…。正確には、250度くらいです。
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集落まで、見渡せます。
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登って良かった~の圧巻でした★

下山後は、休憩のためしおぎり荘へ。
地元の方が、お酢ドリンクと、おぜんざいを、用意してくださっていました。
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イタドリや山椒のつくだにも、いただきつつ、お茶でほっこり。
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地元の方と、参加者同士の、交流会も兼ねています。
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質問タイムでは、
地元の加工グループの西原さんに、
「イタドリのしゃきしゃきは、どのようにしたら?」
「わさびの葉は、どんな調理をすれば?」
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など、さすがに、主婦が多いからか、お料理に関する事疑問が沢山出ました。

お買い物も、堪能。
野草のつくだには、1パック150円で、あっというまに3種類が無くなっていました。
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上世屋集落を、歩いて、また、食べて、じっくりと味わった一日でした。

京都・京北「野草摘みと野草料理、山国の歴史と自然の暮らし体験」

今日は、24名の参加者さんと共に、右京区京北へ伺います。

ふるさと京北鉾杉塾のみなさんが、企画&現地でのご案内をしてくださいます。

周山街道を経て、北へ北へ…。
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バスの中で、今日のツアーの現地スタッフ・田中さんから、京北の現状などを伺いました。
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奈良から京都への遷都に伴い、都の材木供給のため、
京北が禁裏御領地となってから、現在に至るまで、林業がこの町を支えてきました。


しかし現在は、
「床の間文化が衰退し、杉の利用が減り、いまは山の手入も放置されるほど」だそうです。


「そのかわり、藤が綺麗に咲いてますやろ。手入せなんだら、藤が楽しめるんですわ」
手入のため、周囲の木を切る必要がないから、だそうです。


まずは、野草摘み。
川沿いと山べりで採取しました。鉾杉塾の方々が、案内役です。
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わらび
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イタドリ
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レンゲ
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合鴨農法の、小ガモ達が傍に…。ピヨピヨ…
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豊かな水が流れる水路が、至るところにあります。
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ところどころに、洗い場が設置され、京北では、イトヤと呼ばれています。
自然の水を暮らしに取り入れている、山国ならではの文化です。
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さて、摘んだあとは、鉾杉塾塾長さんのご自宅で、昼食です。
↓河原林塾長さん。
応仁の乱の頃から、この土地に住んでいたそうで、武士だったそうです。
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江戸時代の茅葺き民家です。
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茅葺きの千木(ちぎ)が、9本あるお宅です。


千木の数が多いほど、家が広いことになるのですが、それは同時に、
位が高いということにもなります。

例えば、美山の茅葺き集落の庄屋さん宅は、7本です。
千木が、庄屋さん宅より多い家を建てちゃいかん…というのが、
昔からの集落の決まり事のようなもので…、
田舎ですから、そういった人間関係は、大変気にされるようで、
美山の一般のお宅は、5本が平均です。



ちなみに、京北のこの近辺で、9本あるのは、常照皇寺と、河原林さん宅だけ、とのことでした。
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ご自宅の中には、いろりや、弓矢もあります。
欄間、お庭…なども拝見…。
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さて、昼食は、班に分かれて、お手伝いをしました。

餅つき…採ったよもぎで、よもぎ餅を作ります。
足で踏んで、杵をつく、昔ながらの機具をつかいます。
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お昼の、デザートになりました。
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天ぷら班は、とった野草を、裏の水路(桂川からの水)のイトヤで洗ってから、
揚げていきます。
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藤の花。はじめて食べましたが、以外に美味しい…。
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かまどご飯♪ハスの葉が、お椀代わりです。
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採った野草天ぷらだけでなく、
鯖寿司、弓削地区の新たまねぎ、山国の椎茸、美山地鶏の卵焼きなどなど、
地元で穫れた食材のお弁当で、昼食をとりました。
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贅沢煮。大根で作った沢庵を煮詰めた、京都の田舎ならではの佃煮です。
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地元の方との、交流会…
山国の歴史などもお伺いしつつ、参加者に一言ずつ、感想や質問をいただきました。
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最後は、常照皇寺見学です。
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南朝北朝時代まで遡りますが、北朝側の天皇さんだった、光厳天皇が、
もう争い事は堪忍してやと隠棲した場所です。

なので、お寺といっても、武家が建立した寺とは違い、
天皇家ならではの意匠というか、繊細で、雅な美しさが漂います。

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借景づくりの庭園が、素晴らしいです。
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桜で、大変有名な場所ですが、みなさん、中にまで入られた事はなかったとのことで、
本来の常照皇寺のいわれや、美しさを、堪能した方も多かったようです。
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最後に、幕末の志士「山国隊」ゆかりの門を、バスの中から見て、帰路につきました。


さて、今日のまとめです。

京北は、都の造営に必要な材木を供給した、禁裏ご領地だった。
いまも、林業が、町を支えている。
野草やイトヤなど、自然の暮らしを取り入れた地域で、特に水が豊か。桂川の上流。

天皇家のゆかりも深く、常照皇寺は、北朝の天皇さんが、隠棲した場所。
幕末は、山国隊が結成された。


などなど…
山国の歴史を学び、野草を学び、自然の暮らしを堪能した、一日でした…♪