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伊根の風や海が生んだ舟屋文化と風力発電&浦島伝説  地域力体感ツーリズム

秋の地域力体感ツーリズム2011、
初の、京都府与謝郡伊根町へ。


伊根は、NHKの朝の連ドラの撮影も行われた、舟屋で有名な場所です。

伊根町観光協会の吉田さんが、
地元の方々とのコーディネートを行ってくださいました♪


当日の地元案内人は、伊根の住人でガイドの加藤さん、八木さんです。
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これが、昔の舟屋です。藁葺き屋根~~!!

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くじらが湾に迷い込み、追い込み漁もしたそうです。
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世界大戦の時には、日本の戦艦がこの湾に入って隠れていたために、
爆撃を受けて、町の人々と疎開していた子供達105名が死亡するという事件もおきました。

「まさかこんな田舎の湾が、戦争の犠牲になるなんて」という思いだったそうです。


海上タクシーで、海から舟屋を眺めます。
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青島の蛭子神社。
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海上から見た舟屋。
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一階は、舟が入るようになっています。
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私たちのガイドさんは、若く甘いマスクの漁師さん♪ 丁寧な説明も良かったです。
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歩いても、巡ります。

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倉も、たくさん。さすがに、お魚御殿です!?
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破風のある場所に、「宝」という文字が入っています。
家紋もしくは、「宝」や「鶴」などの、吉祥縁起物、
「水」の文字などの、火災除けのおまじないが、漆喰で作られています。
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内部から見た、舟屋。
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地元であきいかと呼ぶ、あおりいかも干してありました★
魚やさんが無いということで、毎日、漁港に買いにいかはるそうです。
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あひるちゃんも、お出迎え♪
飼っているそうです。
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お昼は、「おちゃやのかか」で。
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さすがに、お刺身や、お魚の天ぷらや煮物、酢の物など、海のものが沢山でした♪
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こちらは、そば饅頭。地元で栽培されるそばと大豆で、手作りしたおまんじゅうです。
ひとつは、おやつにして持ち帰りました♪
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いつも、地域力体感ツーリズムのお弁当は、
地元の女性地域団体さんが作ってくださいます。
おちゃやのかかのメンバーの方から、お料理などのご説明を受けました。
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お昼からは、浦島神社へ。明治7年に新設した本殿です。
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浦島伝説は、各地にありますが、ここの浦島神社は、起源が最も古く、
日本書紀、万葉集、丹後風土記にも記載されています。

宮嶋宮司さんに、お話を伺いました。
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浦嶋子(うらのしまこ)は、実在の人物で、常世の国に行ったという伝記が、
神社には伝わっています。
大陸(韓国や中国)との関わりが強い、丹後地方ならではの、伝説です。
この丹後半島には、他にも、天橋立,それから徐福伝説などもあります。

浦島神社は、浦島子の、おじさん達の、屋敷跡だそうです。


地元で人気の、向井酒造さんへ。TVなどにも取り上げられる、女性杜氏のお店です。
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左から、向井酒造の奥様(杜氏の久仁子さんのお母様)、
地域再生に関わる、京都府庁の菊池さん(このバスツアーの、行政側の担当者♪)。
仁子さんの旦那様、長慶寺健太郎さん。
事務局の二宮。
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さらに、バスの中では、風力発電のお話を、町役場の方に伺いました。
伊根町には「太鼓山風力発電所」があります。
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風力発電の先駆けでしたが、補助金に頼った赤字運営が続いています。
電力供給方法としては、現実的ではありませんが、
人間の身体に影響を及ぼさない、自然との共生は、ありがたいことです。




お土産には、マスコットキャラクターのシールをいただきました♪
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今日もたっぷり、地元の事を学ばせていただきました♪

おもてなしくださった、団体のみなさま、地元のみなさま、
本当にありがとうございました。

美山の草木を使った野草茶手作り体験 〜地域力体感ツーリズム2011秋〜

今回の地域力体感ツーリズムは、京都府南丹市美山町の訪問です♪

地元ガイドさんは、美山農産加工グループの渡部さんと、スタッフのみなさん♪
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まずは地元の、永井さんの野草園へ。
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珍しいところで、ビワの葉なども採って良いとのことで、
「病気の家族のために」と必死で採取されている方もおられました。
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ちなみに、ビワの葉は、民間療法で、
ガンなどの病に有効な成分が含まれるとも言われています。

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「新しい葉より、古い葉のほうがええよ」
「毛は、咳を呼ぶから、とったほうがええよ」
「殺菌作用もあるから、ペットボトルに一枚葉いれとくと、水が腐りにくい」

と、アドバイスをいただきました。勉強になります。


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他にも、アップルミントなどのハーブ、よもぎなど
さまざまな野草を好きなだけ摘ませてもらいました。


お土産に、茶花のヤマホロシをいただきました♪


さて、美山文化ホールの中にあるカフェレストラン花水木さんへ移動。
実際に、野草茶づくり体験を行います。
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野草は、乾燥させておく必要があるので、今日摘んだ分はお土産にして、
用意してくださっていた野草を使用しました。

からすのえんどう、かきどおし、けつめいし、すぎななどなど…
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乾燥葉を、ほうじていきます。
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こちらは、とうもろこしのひげ…これも野草!!
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焙じた茶で、野草茶をいただきました♪
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さて、お食事は、渡部さんらをはじめ、花水木スタッフさん特製のお弁当です。
美山の食材にこだわった、お弁当です。
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ゆばは、京都市内の一流の料亭さんでも使われる、「ゆう豆」ブランドです。
こちらは、ゆばふわスイーツ。冷やしてあって、ふわ~りとろ~り美味しい♪
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ゆう豆の若いスタッフさんが来てくださり、ゆばの生産活動の説明を受けました。
(左。右は渡部さん)
わざわざ来て、交流していただき、有り難うございます♪
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お昼からは、かやぶき北村の里へ。
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里で実際に暮らしている、地元ガイドさんに、案内していただきました♪


最後は、南丹市にある「京都新光悦村」へ。
「井筒八ツ橋 園部工場」があります。

現・津田社長の甥っこさん、若き工場長津田さんに、「益壽糖」について話を伺いました。
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益壽糖は、和漢薬を加えた銘菓で、滋養菓子として、江戸時代に存在していた菓子です。
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この滋養菓子を、角倉了以のご子孫である角倉十六代目当主の角倉平治さん、
茶屋四郎次郎の御子孫である、茶屋本家十六代目ご当主茶屋武郎さん、
井筒屋の六代目当主(現名誉会長)津田佐兵衛さんの
3名が、現代に復活させようという話から、この商品が作られることになりました。

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ちなみに、この「益壽糖」
作れる職人は二人しかいてません とのこと。

工場長と、もう一人が、一子相伝に近い形で継承されているそうです。

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「法事用のお菓子にええわあ~」ということで、用意してもらった分は完売。大人気でした。


地域との関わりは…というと、

「津田さんに、いつも、こんなん作りたいと相談したら、
いろんなことを教えてくれはるんです」(渡部さん)。

「いえいえ、ぼくらこそ、食材の調達などで大変お世話になっていて…」(津田さん)

と、老舗と、地元の農産加工のメンバーとの間ならではの、協力関係があるようでした☆

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渡部さん、津田さん、おもてなし有り難うございました♪(事務局長 二宮)

大原女さんらに学ぶ大原の昔と今〜有機野菜や草木染め体験 「地域力体感ツーリズム」


2011年 秋の「地域力体感ツーリズム」、
バスツアー
1本目は、京都市左京区大原を訪問しました。


地元のご案内人は、上田さん(右側)ドキドキ
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大原古文書研究会の世話人で、草木染めの大原工房の代表でもあります。

とってもフレンドリーな方で、明るくて元気なところが素敵な方ですニコニコ


上田さんの案内で、まずは近くの「乙が森」(おつうが森)へ。
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【伝承要約】
大原のお通という娘さんが、若狭の殿様の目にふれ、国元に召されます。
しかし病にかかり、殿様の心も変わって実家へと戻されてしまいます。

お通は悲しみのあまり、女郎淵に身を投じます。
するとたちまち、姿は大蛇へと替わり、ある時、都入りする若狭の殿様の行列に、襲いかかりました。
暴れ狂う大蛇は、家来によって一刀のもとに切り捨てられました。
その夜から激しい雷雨や悲鳴に見舞われ、恐れおののいた里人たちは、大蛇の頭をおつうが森へ
埋めて、御霊を鎮めたそうです。


伝承なので、真実かどうかは分かりませんが、

大原は、いわゆる鯖街道の通り道に位置しているから、若狭の殿様などのお話が
生まれたのでしょうか。






さて、里山の景色を堪能しながら、寂光院&神明神社へ向かって、
10分ほど、歩いて向かいます。


道ばたに生えている草でも染色できること を教えてもらったり

愛宕の火伏の神様の灯籠を見たり、

平清盛の娘、建礼門院が顔を写したという泉「おぼろの清水」 や
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落合の滝

などを見つつ、神明神社へ。

900年頃の文献、延喜式に記載されている由緒ある神社です。

伊勢の外宮と内宮がお祭りされています。
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苔むした石は、剣が彫られています。
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上田さんが、古文書を用意してくださっており、
江戸時代の文書には「岩戸がある」と書かれていますが、どこを指すか分かりませんでした。


寂光院は、神明神社の参道から見学。

内観したい方のみ、別見学しました。




次は、昼食場所のわっぱ堂さんへ。


昭和初期に「大原女」を経験された、大原女経験者・西山さんのお話を伺います。

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西山さん。

「大原女」とは、大原から、京都市内中心部へ、大原の薪などを売りにいった女性を言います。


いわゆる行商です。


10キロを、1時間くらいかけて歩いたこと、

薪だけでなく、他の重いものも頭に背負って、つらかったこと


でも、行商にいくと、お小遣いがもらえて、嬉しかった事 などなど…


そして、今日は
当時の服装を再現して見せてくださいました。

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このスタイルは、普段着ではなく、
地元の結婚式はこの格好が「正装」とのことで

要は、都会へ行商に出ても恥ずかしくない「外出着」だったそうです。

こういった話を、実際の経験者から聞けるのはとても貴重でした。



さて、お料理の用意ができました♪

わっぱ堂のご主人が育てた、無農薬野菜を使った、お料理です。

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お野菜だけでなく、お魚や天ぷら、ご飯、お味噌汁、デザートもついた
コースを堪能しました。
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わっぱ堂のご主人は、上田さんの義理の息子さんでもあります。
大原ボーという無農薬栽培の農業グループにも所属されており、
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半農半レストランの暮らしをされておられます。



さて、次は…大原工房で、天然染め物体験です。


綺麗な色ですね~。すべて、自然の植物などで染めたお品です。
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糸から手作りで、綿を栽培して、撚っています。

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私たちも、染色体験をします。
その前に、どの植物でどんな色が出るのかを、教えていただきました。
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葉っぱをトントンとトンカチでたたくと、その形に色が付きます。

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それを、染色液につけて、洗って…干して…を繰り返すと
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こんな感じに♪ 絞りの要素も、輪ゴムで作っちゃいました♪
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交流会では、古文書研究会ならではのクイズが出されました。

「村の若い衆の身長を記した書面。これは何のため?」

答えは…秘密です♪


最後は、大原の、「里の駅」へ。

大原といえば、紫蘇。
地元の女性が作った紫蘇もちをいただきつつ、里の駅の設立話を伺いました。

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お買い物も堪能。
地元の方々の農作物などを販売しておられます。

生活がラクになったとか、子供の将来が考えられるようになったとか、
地元の暮らしの変化をもたらした、販売所でした。


売上げはなんと年間 ン億円クラッカーだそうです。

市内から、料理屋さんなどが、朝イチで仕入れに来はりますよ♪


さてさて、今日は、大原の歴史から、工房体験まであれやこれやと盛り沢山
楽しみました。

大原の昔と今の魅力…やはり、自然あっての、大原ですね。
市内から車でわずか30分の、大自然の魅力。地元の方の言葉で、ちゃあんと、伝わりましたよ♪