大原女さんらに学ぶ大原の昔と今〜有機野菜や草木染め体験 「地域力体感ツーリズム」
2011年 秋の「地域力体感ツーリズム」、
バスツアー
1本目は、京都市左京区大原を訪問しました。
地元のご案内人は、上田さん(右側)
![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
![京都コラボ倶楽部 カフェ活動日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20111108/16/collabo-club/be/34/j/t02200147_0283018911598880195.jpg?caw=800)
大原古文書研究会の世話人で、草木染めの大原工房の代表でもあります。
とってもフレンドリーな方で、明るくて元気なところが素敵な方です
![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
上田さんの案内で、まずは近くの「乙が森」(おつうが森)へ。
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【伝承要約】
大原のお通という娘さんが、若狭の殿様の目にふれ、国元に召されます。
しかし病にかかり、殿様の心も変わって実家へと戻されてしまいます。
お通は悲しみのあまり、女郎淵に身を投じます。
するとたちまち、姿は大蛇へと替わり、ある時、都入りする若狭の殿様の行列に、襲いかかりました。
暴れ狂う大蛇は、家来によって一刀のもとに切り捨てられました。
その夜から激しい雷雨や悲鳴に見舞われ、恐れおののいた里人たちは、大蛇の頭をおつうが森へ
埋めて、御霊を鎮めたそうです。
伝承なので、真実かどうかは分かりませんが、
大原は、いわゆる鯖街道の通り道に位置しているから、若狭の殿様などのお話が
生まれたのでしょうか。
さて、里山の景色を堪能しながら、寂光院&神明神社へ向かって、
10分ほど、歩いて向かいます。
道ばたに生えている草でも染色できること を教えてもらったり
愛宕の火伏の神様の灯籠を見たり、
平清盛の娘、建礼門院が顔を写したという泉「おぼろの清水」 や
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落合の滝
などを見つつ、神明神社へ。
900年頃の文献、延喜式に記載されている由緒ある神社です。
伊勢の外宮と内宮がお祭りされています。
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苔むした石は、剣が彫られています。
![京都コラボ倶楽部 カフェ活動日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20111108/17/collabo-club/22/4d/j/t01890283_0189028311598882648.jpg?caw=800)
上田さんが、古文書を用意してくださっており、
江戸時代の文書には「岩戸がある」と書かれていますが、どこを指すか分かりませんでした。
寂光院は、神明神社の参道から見学。
内観したい方のみ、別見学しました。
次は、昼食場所のわっぱ堂さんへ。
昭和初期に「大原女」を経験された、大原女経験者・西山さんのお話を伺います。
![京都コラボ倶楽部 カフェ活動日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20111108/17/collabo-club/07/71/j/t01890283_0189028311598899506.jpg?caw=800)
西山さん。
「大原女」とは、大原から、京都市内中心部へ、大原の薪などを売りにいった女性を言います。
いわゆる行商です。
10キロを、1時間くらいかけて歩いたこと、
薪だけでなく、他の重いものも頭に背負って、つらかったこと
でも、行商にいくと、お小遣いがもらえて、嬉しかった事 などなど…
そして、今日は
当時の服装を再現して見せてくださいました。
![京都コラボ倶楽部 カフェ活動日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20111108/17/collabo-club/7f/d5/j/t01890283_0189028311598882649.jpg?caw=800)
このスタイルは、普段着ではなく、
地元の結婚式はこの格好が「正装」とのことで
要は、都会へ行商に出ても恥ずかしくない「外出着」だったそうです。
こういった話を、実際の経験者から聞けるのはとても貴重でした。
さて、お料理の用意ができました♪
わっぱ堂のご主人が育てた、無農薬野菜を使った、お料理です。
![京都コラボ倶楽部 カフェ活動日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20111108/17/collabo-club/69/27/j/t01890283_0189028311598899509.jpg?caw=800)
お野菜だけでなく、お魚や天ぷら、ご飯、お味噌汁、デザートもついた
コースを堪能しました。
![京都コラボ倶楽部 カフェ活動日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20111108/17/collabo-club/08/94/j/t01890283_0189028311598899505.jpg?caw=800)
わっぱ堂のご主人は、上田さんの義理の息子さんでもあります。
大原ボーという無農薬栽培の農業グループにも所属されており、
![京都コラボ倶楽部 カフェ活動日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20111108/17/collabo-club/e1/39/j/t02200147_0283018911598899507.jpg?caw=800)
半農半レストランの暮らしをされておられます。
さて、次は…大原工房で、天然染め物体験です。
綺麗な色ですね~。すべて、自然の植物などで染めたお品です。
糸から手作りで、綿を栽培して、撚っています。
私たちも、染色体験をします。
その前に、どの植物でどんな色が出るのかを、教えていただきました。
葉っぱをトントンとトンカチでたたくと、その形に色が付きます。
それを、染色液につけて、洗って…干して…を繰り返すと
こんな感じに♪ 絞りの要素も、輪ゴムで作っちゃいました♪
交流会では、古文書研究会ならではのクイズが出されました。
「村の若い衆の身長を記した書面。これは何のため?」
答えは…秘密です♪
最後は、大原の、「里の駅」へ。
大原といえば、紫蘇。
地元の女性が作った紫蘇もちをいただきつつ、里の駅の設立話を伺いました。
お買い物も堪能。
地元の方々の農作物などを販売しておられます。
生活がラクになったとか、子供の将来が考えられるようになったとか、
地元の暮らしの変化をもたらした、販売所でした。
売上げはなんと年間 ン億円
![クラッカー](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/098.gif)
市内から、料理屋さんなどが、朝イチで仕入れに来はりますよ♪
さてさて、今日は、大原の歴史から、工房体験まであれやこれやと盛り沢山
楽しみました。
大原の昔と今の魅力…やはり、自然あっての、大原ですね。
市内から車でわずか30分の、大自然の魅力。地元の方の言葉で、ちゃあんと、伝わりましたよ♪