可哀想という動機

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■動機と弱気



「将来○○だと可哀想だから」



教育の動機として、こうしたものがあります。


「賢い子になって欲しい」「東大に行ってほしい」といったストレートな理由というよりは、保護的な理由です。




「高校受験(大学受験)をさせたくない」 



上の動機が顕著にあわれたものと思います。


私の経験上、こうした「回避」を動機とした場合、あまり上手くいかない場合が多いように思います。


受験などの厳しい勝負事に挑むには、スタートが弱気過ぎるからです。




■中学受験


中学受験、高校受験、大学受験と、全受験を担当する中で感じる最も大きな違いは、母集団の違いです。



「学校では1番なんですけど」



中学受験をする子のご両親の多くから、聞く言葉です。


今でこそメジャーとなった中学受験ですが、大学受験と比較すれば、やはり母集団は優秀層です。


中学受験の偏差値60と、大学受験の偏差値60では、難易度が違います。


つまりは、低年齢であればあるほど、受験競争は熾烈なのです。


「勉強が苦手だから今のうちに」といった理由で挑むのは、むしろどうかなと思います。




■動機


そもそも、回避的な動機に基づく早期の受験は、リスクが高いと私は思っています。


チャレンジ精神より焦りが勝ってしまうような精神状態は、競争事には向かないからです。


寝食を忘れて夢中になって描いた絵と、締め切りに追われて描いた絵では、出来栄えも違うはずです。


 

「自分なら出来るかもしれない」


「うちの子ならやってくれる気がする」



勉強の得意苦手に関わらず、現状の偏差値の高低に関わらず、勝負事には前向きなメンタリティで挑んでほしいと私は思っています。


単に、その方が楽しいからです。






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