■書店にて
そろそろ、期末試験が終わる頃。
高校2年生なら、いよいよ受験期に突入です。
この日は、ある大学受験生の問題集選びに付き合いました。
向かったのは、いつも通り東京駅、丸善。
ひと通りのアドバイスを終えた後、ちょっと用事を思い出した私は、1人上階へ。
■上の階
洋書コーナーの奥深くから、私を呼ぶ声が聞こえます。
書店の隅の隅。
誰も目をくれない小さな棚の最下段に、声の主を見つけました。
ヴォイニッチ手稿です。
■ヴォイニッチ手稿
ヴォイニッチ手稿は、15世紀初頭に作られた植物図鑑です。
ただ、このヴォイニッチ手稿、作者は
この大仕事を成し遂げた人物が誰かは、分かっていません。
それどころか、この本がいったい何語で書かれているのか すら、誰にも分からないのです。
現在に至るまで、この本を解読できた人はいません。
宗教的迫害から逃れるため、薬草学に関する知識を暗号化したものであるとも、今はなき中東の民族言語であるとも様々に言われますが、真相は不明。
何かの暗号か、あるいは、図鑑の振りをしつつ別のメッセージが込められている…
はたまた、壮大な悪戯か。
いったい誰が、何のために。
しばらく眠れない日々が続きます。
C.O.D. Club 〜ヴォイニッチの謎を解け〜