こんばんは。
雫石雪乃です。
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小学2年生の時に、
「あ、この子、学校に行かなくなるかも」
という予感がして、まあそれでもいいかと思っていたら4年生から行かない日が増えてきた長男君（現在高１。元気モリモリ登校中）。
当時は、愛情を注いでも注いでもさらに欲しがるところがあって、当時の担任に
「できるだけ愛情を注いでいるつもりなんですが、いくら注いでも足りないみたいなんです。注いでも、注いでもザルのように流れてしまっているようで満たされる感じが全くしなくて。やはり私の愛情が足りないんでしょうか？」
と相談したことがありました。その時、担任（30代、独身男性）が言いました。
「いやいや、愛情は十分すぎるぐらいに注いでいると思いますよ。側から見ても分かります。
そうだなぁ・・・いっそのこと
ひたひたに浸しちゃいますか
」
」と言いながら長男君を愛情に浸すゼスチャーをする担任。
そんな担任を見て、
「この人・・・・アホなの？」
と思ったことは言うまでもありません。
しかし、残念ながら私も同じぐらいにアホなので、その言葉をきっかけに長男君を愛情の中にベッタベタに浸すことにしました。笑
それは、甘やかすとか、好きなことをなんでもさせるとかそういうことではなく、何をしてもしなくても受け入れる。ただそれだけのことです。無条件の愛というやつです。
ザルのように穴の空いた愛情タンクは、ただただ浸し続けたらいつかいっぱいになることがあるのか？
そんな私自身の中の勝手な実験ですが、続けてみました。
すると。
小学6年生になる頃には長男君は、全く愛情を欲しがらなくなりました。
いつも、自分はダメなんじゃないか、嫌われているんじゃないかと不安で確認するような言動ばかり繰り返していた長男君。
それが気がつけばなくなっていたのです。
ザルの網目がきっちり埋まったようで、ちゃんと他者からの愛情が受け入れ、それを自分の人生の糧とするようになりました。
愛情を注ぐ、というと上からどんどん・・・というイメージですが、
愛情に浸す、となると同じ目線で海に漂うようなそんなイメージ。
愛情を注いでやってる！と思うよりも、
同じ目線に立って、同じものを見、同じことを感じて、一緒に感動したり、悲しんだりすることが大切だったのかもしれません。
愛情に浸すという行為はとても忍耐が入ります。
でも、その忍耐力を養うことで手に入れられるものは、その苦労を遥かに凌駕します。
自分も愛されたいと思うよりも、誰かに深い愛を注いでみてください。
見返りを求めない愛を忍耐強く注いでみてください。
それは何をしてもしなくても丸をつけてあげるということです。
嘘偽りのない言動をすることです。
誰かの言葉ではなく、自分の言葉で話してあげてください。
「こうするのがいいんだってよ」
ではなく、
「私はこうしたいと思うんだけど、あなたはどう？」
と聞いてあげてください。
相手の本当の気持ちを引き出してあげてください。
多くの人が満たされた心で生きていけますように。
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