こんばんは。
雫石雪乃です。
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初めての方はこちらからお読み下さい。
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甥っ子たちの話に続いて、我が子の話を。
我が家の長男君(中3@不登校)が小学2年生の時に言いました。
「なんでみんなと同じことを同じようにできなければいけないんだろう??
みんなと違うことをしたらダメなの?」
それを聞いたお母さんは思いました。
「この子は学校(集団)が合わない子だ
学校に行かせていたら自己肯定感の低い子になる」
それから長男君の行き渋りが始まり、徐々に徐々に休むようになり中1の夏休み明けには完全不登校になりました。
長男君は小さな頃から長考するタイプなので、例えば学校の授業で、
「こういう場合は2を使って割ります!」
などと教えられた時、
「なんで2なんだろう?3じゃダメな理由はなんなんだろう??」
とものすごく考えるタイプ。
他の子と同じように
「はーい!2ですね!!」
とはなりません。
なぜ2ではダメなのか、その答えが分かるまで、納得のいくまでとにかく考えまくるので、それを考えているうちに授業が進み、みんなが課題に取り組んでいることにはっと気がついて
「何をすればいいんだろう??みんな何をしているんだろう??
なんでみんな授業についていけるんだろう??
僕がおかしいのかな?
みんなが分かることが自分には分からない。
僕は馬鹿なのかもしれない」
と思い悩んでいたようでした。
そんな調子なので、もちろん学校のテストでもいい成績など取れるわけがありません。
どんどん劣等感は募るばかりです。
そんな長男君の様子を見守り続けたある日のこと。
長男君に教わりながら一緒にテレビゲームをしていて気が付きました。
長男君の恐ろしいほどの判断力、チームを引っ張るリーダーシップ、チームを勝利に導くための考察力、空間認識力、並外れた論理的思考力、それを言語化する言語能力。
この子は学校に行っていたら劣等感まみれになってしまうけれど、一人で好きなことを好きなだけさせていたらいろんな能力が伸びる。
よし、無理に学校に行かせるのはもうやめよう。
学校が合わないということは、きっと会社勤めも合わない。
会社に勤めたらきっと学校と同じように
「どうしてみんなと同じことができないんだろう??」
と苦しむことになるだろう。
だから、一人でちゃんとビジネスをして生きていけるように、そんな道を一緒に見つけてあげよう。
田舎でのんびりするのが好きだから、田舎でのんびり一人で自由にビジネスができる環境を整えてあげよう。
そう決意しました。
そう思っていたら見つかったのが、好きなことを生かしながら起業についても学べる学校。
不登校であること、学習障害があることも話したのに、
「君みたいな子はうちの学校にすごく向いてるからAO入試を使ってうちにおいでよ!!」
とすごく大歓迎してもらえました。
今、在学している中学でも
「この子は人とは違う才能がある。(みんなと同じことをさせるより)そちらを伸ばした方がいいでしょう」
とお墨付きをいただいているので(その才能を見抜いてくれたのも中学の先生方でした。一部”そんな勝手なことは許しません!!お母さん!あなたはちょっとおかしい!!”と大騒ぎの先生がいましたが、ひろゆき並みに論破して黙らせましたどうせおかしいので、どれだけおかしいと思われても困らない。笑。そしてもうその先生はいなくなったのでとても平和)、
「そんなに元気なら学校に来なさい」
と言われることもなく、長男君は今かなり堂々とした不登校ライフを送っています。
けれども、兄弟がいる子を不登校にさせるということは、弟にも何かしらの影響が出ることが予測されます。
ですから、長男君を少しずつ学校から離れさせ始めた小学4年生の頃、子供たちにまずは学校に行くメリット、デメリット、学校に行かないメリット、デメリットを伝えました。
その上で、自分にとってのメリット・デメリットも想像力を働かせて考えさせ、
「長男君が学校に行かないことにしたから、次男君もいきたくなかったら行かなくてもいいよ」
と話し、自分でどうするかを決めさせました。
すると、当時小3だった次男君は
「僕は学校が嫌いじゃないし、お友達もたくさんいるから学校に行く」
ときっぱりと言い切りました。
「そっか。いい?次男君は、自分で学校に行くと決めた。だから、”長男君ばっかり学校行かなくてずるい”は言いっこなしだよ!?自分は行きたいから行ってるんだってことを忘れてはだめ。
その代わり、次男君だって”なんとなく行きたくないなぁ”っていう日はあるよね?
そういう日にもちゃんと学校に行けたら、学年の最後に皆勤賞として好きなものを一個買ってあげる。どんな高いものだっていいよ」
そう約束した日から、次男君は1日も学校を休んでいません。
学校に無理やり行かされているわけではなく、
自分が行くことを選択して行っている、という自覚があるからです。
ところが中学2年生になり、流石の次男君も学校が辛いと感じることが増えてきたようで、先日
「学校行きたくないなぁ」
と呟きました。
「行きたくないなら行かなくてもいいよ!!不登校になってもデデ子(私)はちっとも構わんよ!!
でもさ、不登校になるのも割としんどいと思わない?
”僕、行きたくないので行きせません!”って、先生にもお友達にも言い切れる自信はあるかい?
長男君みたいな、あんな正々堂々とした不登校になるのもなかなか大変なことだよ」
というと、
「そうぷぅね。ぷっぷは不登校になる方がしんどいぷぅ」
とつぶやいて、また元気に学校に登校していきました。
(どうやら下校途中に、遊んでいて足を骨折して動けなくなっていた小学生をお友達と助け、そのことで警察から感謝状を送りたいとかなんとかで学校に連絡がいったようで、全校集会ので褒め称えられ、それが恐ろしく苦痛だったようです。陰徳を積みたいタイプ)
また、長男君がまだ学校に行っていたある日のこと、二人がこんなことを話していました。
「明日、6時間やだなぁ・・・・。給食終わったら帰ってきたいなぁ」
それを聞いたお母さん、すかさず二人に言いました。
「じゃあ、給食が終わったら帰ってきたら?”僕たち、6時間は嫌なので帰りまーす”って帰ってきちゃいなよ。給食が終わったら帰ってきたらダメなんて言う法律はないんだから、先生帰りますって言って帰ってきたっていいんだよ!?」
そういうと、二人は
「えーー!!それは先生には言えないなぁ・・・」
と言って、二人とも押し黙って何かを考えている様子だったので、
「いい?君たちにはいろんな自由がある。給食が終わってすぐに帰ってきたっていいのに、それをしないのは自分の中にいろんな理由があってできない、しないって自分で決めてるんだよね?
どんな物事でもそうだよ。
人にやらされている、誰かに決められて無理やりやらされていると思っているけれど、実はなんでも自分で決めてるの。怒られるのが嫌だから我慢するってことすら自分で決めてるの。
だから、”誰かにやらされてる”って怒って、人のせいにしたりするのは違うんだよ。
なんでも自分で決めてるってことを自覚して、自分の納得する答えをちゃんと見つけないとダメなんだよ」
他人の言いなりになって決めたことは後悔して人を恨むけれど、
自分で決めたことはどんな結果になっても後悔しない。
この間、朝ドラでもお母さん役の仲間由紀恵さんが言っていましたね。
教えるより引き出す、自分で考えさせる。
自分で決めさせる。
屁理屈の多い母に育てられ、
子供たちは屁理屈を考えながら今日もすくすくと元気に育っております。笑
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