このところ、
誰でも良いからとにかく誰かに認められたいよー!!
という承認欲求を抱えたクライアントさんが非常に多くて(でも本人は無自覚)、ずっと悶々とそのことばかり考えていました。
両親に認められたいよー。
旦那さん(奥さん)に認められたいよー。
上司に認められたいよー。
社会に認められたいよー。
これ、どうすればいいの?
どうしてそうなっちゃうの?
いきなり「あなた人に認めれたいと思っているでしょ?」って言うのはNG。
まずは、自分の中にそんな欲求があるということに気づかせること。
それからどうすれば良いと思います?
人に認められるってそれほど簡単なことではないですよね。
答えは後ほど(笑)
さて、今週の金曜日は毎月恒例の「神との対話読書会」です。
いつも言っておりますが、宗教の本ではありません(キッパリ)。
勝手に宗教の本と言うレッテルを貼って、この本を遠ざけてしまうことはとてももったいないなーと思うので、ここでハッキリさせておきます。
これは宗教の本ではありません(←しつこいw)
さて、この本の中に私のとても好きな言葉があります。
それは、「人間の感情には “愛” と “不安” の2種類しかない」という言葉。
この言葉に全ての真理が込められていると感じるので、カウンセリングではこの言葉を良く使わせていただています。
何かに怒っている人に対しては
「どうなることが不安でそれに対して怒りを感じるんですか?」
誰かを憎んでいる人に対しては
「どうなることが不安でその人を憎んでいるんですか?」
という風に。
この質問をすることによって、大抵の人がその問題が相手の問題なのではなく、自分の問題なのだと気がつきます。
例えば、夫のために毎日一生懸命家事をしているのに、夫はまったく感謝の言葉を述べてくれない、ムカつくよーという奥さんがいるとします。
この奥さんの不安はなんでしょうね?
・旦那さんは家事をしてくれれば私じゃなくて誰でも良かったんじゃないか?
・私ばかり一生懸命で、私のことなんてどうでもいいんじゃないか?
・私が家事をしなくなったら、私のことなんていらなくなるんじゃないか?
いろんな不安がありますよね。
だからね、根っこをたどると実は怒ってるんじゃないんです。
私は認められていないんじゃないか、人間として価値がないんじゃないかという不安があるんです。これも承認欲求の一つですよね。
そんな訳で、怒る、憎む、蔑む、悲しむ、寂しい、落ち込む、などすべてのネガティブな感情の根源にあるのは不安です。
なにかが不安だから怒り、なにかが不安だから悲しむのです。
怒っている人と悲しんでいる人では、全く違うものの捉え方をしているように思われ勝ちですが、実はネガティブなパワーとしては同じ種類のものを発しています。
だから、例えばいつもイライラしている人と、いつも誰かを怒らせるんじゃないかと思っていびくびくしている人は、まったく別の種類の人のようでいて「2人とも何かが不安」
という点では全く同じ種類の人間なのです。
そういう意味で、怒る人も怒られる人も実は
同じ穴の狢(おなじあなのむじな)
なんですよね、本当は。
これは脅迫者も加害者も同じように「氣」を奪い合っているのと同じ原理です。
どちら側の人間も「なにかが不安」
不安で仕方がないから怒っちゃう。
不安で仕方がないから怯えちゃう。
ね?一緒でしょ?
だから私のカウンセリングは怒っている人も悲しんでいる人も問題そのものを解決するのではなく、不安の種を見つけることに重点を置いています。
というか、問題そのものを解決するよりも自分の中にある不安の種を見つけることの方がずっと簡単で問題も解決しやすいのです。
そして、自分が何に対して「不安がりたい」のかということが理解できれば、それを回避できるようになり、今後生きていくことがとても楽になるのです。
で、ここで最初の問題に戻るのですが、承認欲求が満たされない人はどうしたらいいのか?
認められいたよーという欲求は、裏を返せば「自分は誰にも認められない人間です!」と強く宣言しているようなものです。
認められたいと思えば思う程、誰も認めてはくれないようになっているのです。
だから大切なのは、「誰かに認められようとしない」ことです。
誰かに認められようとするのは他人軸。
他人に「氣」を取られて生きるのはとても苦しいですよね。
まずは、自分が自分を認めてあげられるようなことをしましょう。
自分に「楽しい」という気持ちを与えてあげましょう。
そのために出来ることは何ですか?
その答えはきっとあなたの心の中。
自分が「ものすごい頑張ったね!」「ものすごい楽しんじゃったね!」と自分に言ってあげられれば、人から認められようが認められなかろうがそんなことはどうでも良くなります。
自分なりに
「ものすごい頑張ったわ!達成感あるわ!」
と思えれば、他人に見下されたとしても
「うっせーんじゃ!」
のひと言で済まされます(笑)
誰かに認められたければ、もっとわがままに生きましょう。
自画自賛できる程に一生懸命やれれば、評価はあとからついて・・・きますよね?