前回までは…
2世帯住宅で始まった
結婚生活は
基本的な生活は別のはずが
新婚旅行から帰るなり、
「○○さん、
夕飯の支度はまだ?
お腹が空いているんだから
早くしてよ!」
と、何も食材の用意もない
わたしに
「義母」から鬼のような指令が…。
そもそもはじめて暮らす土地で
どこへ買い物に行けばいいかも
わからずオロオロしていると
夫は
「どこでもいいから
さっさと
買い物に行ってくれば?」
と、冷たいひとことを
投げかけるのでした。
わたしには
無関心な夫でした。
当時はまだ携帯で
ネット検索など
できない時代。
何とかスーパーを探し出して
食材をそろえ
夕飯を作りましたが、
もちろん誰も「ありがとう」
などと言うわけでもなく、
黙々と食べて終わりました。
あまりにも悔しかったので、
翌日の夕飯は懐石料理のような
見映えのいい夕飯にしました。
すると、
「新婚早々無駄遣いしない!!!」と
夫と義母の両方から
責められ、何をやっても
気にいられることはないのだと
悟ったのでした。
食費をくれないから、
食材は私のお金で
買ったのに…。
夫は常に義母の味方で、
私をかばって
くれるようなことは
決してありませんでした。
やっぱり私は嫁という名の
体のいい家政婦なのかな?
とおもうしかありません。
その後も
夫とはさしたる会話もなく
まるで倦怠期の夫婦のような
生活が始まりました。
いっしょに暮らしてみると
夫は思っていた以上に
横暴な人でした。
何かにつけ
「俺様ルール」があり、
それは絶対に
曲げたくないのです。
ずっと一人暮らしをしていたのに
結婚後は帰宅したらすぐに夕飯を
食べられる状態にしておかないと
機嫌が悪くなるので、
わたしは夫が帰るまで
絶えずお鍋を温めていなければ
なりませんでした。
そして、
夫の帰宅時間が近づくにつれ、
しだいにビクビクするように
なっていきました。
夫は大きな声で
怒鳴るようなことは
ありませんでしたが、
自分の思い通りにならないと
ブスッと機嫌が悪くなるのです。
そんなときの沈黙がたまらなく
嫌でした。
夫は相変わらず理解できない人
でしたが、わたしは機嫌を
損ねないように下手に下手にでて
常に顔色を窺う日々を送るように
なっていきました。
わたしはわたしでどんどん殻に
閉じこもっていきました。
夫はわたしが友人と会うことさえ
嫌がったので、結婚を機に
友人はどんどん去っていきました。
毎日が寂しくてたまりません…。
結婚から1年半、
わたしは妊娠し母となりました。
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