任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
数記事ほぼ、出来上がっているんですがそれまでの記事が未完成、出す順番をどうしようかとなっていて記事アップまで時間がかかっています。
これはメモ欄に書いた
「自分が書きたいやつを好きなように何も考えずに書く」と思って半年以上前に書いたものです。
人に見せる気がなくてエロを書いてやろうと思ったのに全然エロくならなかったものです。
◯好きなように書いたためちょっと時系列がおかしいです。スルーしてください。
◯エルネア王国に水遊びする川があるのか不明ですが触れないで下さい^^;
おでかけで水源までいくと入っちゃダメみたいな会話があるからNGなのかな?と思うけど、無視します…w下流なら大丈夫かも?木造橋あたり遊べそうに見えなくもないけどどうなんだろう。あそこは上流?深いのかな?
◯お約束の展開です。
設定に捻りはありません。
そんな感じでもよろしければスクロールしておすすみ下さい。
このお話の前は
210年本当に欲しかったもの①
210年本当に欲しかったもの②
の直後くらいの話になります。
今から9年前、リンゴが成人して二年目のお話です。
怪我をしているはずのリンゴが水着になるのは無理なのに、可能となっておりますが、スルーをお願いします。メモ欄で好き勝手に書いたものなんでご了承ください…
騎士隊長リリー・フォードの娘。当時は農場管理官で魔銃兵に志望している。幼い頃からたまにダンジョンで一緒だったティアゴは「からかう」対象だったのだが……ある人物に襲撃された際に助けられ、その際に龍騎士のリリーが倒れたことを隠し通すためティアゴとレイラと秘密を共有。
念のためティアゴは夜にリンゴを家まで送り届けてくれるようになり、ティアゴと接しているうちにリンゴは気づくと彼に好意を抱くようになる。
それは、既婚者には抱いてはいけない気持ちだった……。
ガルフィン魔銃師会 魔銃導師。
209年から「面白そう」という謎の理由で導師選で票を獲得し若くして魔銃導師となる。年功序列を重んじる所があるティアゴにとっては複雑だったらしい。この頃は若くてまだ落ち着きがないが年下のリンゴには魔銃導師らしく振る舞おうとしている。レイラの前では山岳兵たちに喧嘩をうったあと
「怖くて夜道歩けない」などと言っているがリンゴには平気な素振りをしている。
リンゴのことを赤ちゃんの頃から知っていると時折言っているが赤ちゃん時代に会いには行っていないと思われる。リンゴを意識する前からたまにバーニーたちからからかわれていた事もあり、そう言えば周りからの疑念が少しでも晴れるかもしれないというだけでついた嘘である。
バルナバ・マルチネス
ドルム山岳兵団マルチネス家隊長、
209年度龍騎士。
最終的には2人の関係をほとんど察していた人。リンゴが結婚する前にリンゴとティアゴが2人きりになるためにダンジョンに篭った際は、そこにリリーが突入しようとしたのを仮病まで使って阻止した。2人は知らない所でバルナバに助けられている。
傍若無人なところがあり、嫌なことは嫌といい、面倒なことは面倒だとはっきり言ってやらない。
何度も魔銃導師に選ばれるほど仕事熱心で魔銃師会の重鎮。機械いじりがとてつもなく得意。この国一番の酒豪。辛辣な物言いのためか、敵は多いが、本人はちっとも気にしていない。実はかなりの苦労人。
リンゴ視点のお話です。
時は遡り210年。
今から9年前……
私がまだガルフィン魔銃師会に入る前の頃……
*リンゴ成人一年目 国民。二年目 農場管理官
三年目 ガルフィン魔銃師会入り。結婚はガルフィン魔銃師会入りしたあとです。
ティアゴ君と過ちを犯しそうになったあの日から私たちはなんだかギクシャクしていた………
そんな頃のお話です。
この日はやけに暑い日だった。
友人に誘われて水着を着て私は友達や子供たちと川遊びをしていた。
イマノルが相変わらずエロい目で女の子たちを見ていたので私は呆れた視線を送る。
ダンジョンに篭っていただけあり、ほどよく筋肉のついたリンゴのウエストはキュっとしまっていてリンゴ自身もスタイルは悪くないんじゃないかも思っていた。
休みの日ということもあり、普段ダンジョンにいる武術職の人も家族連れで川に涼みにやってきていた。
リンゴ(あ………)
川の反対側に、赤い服がみえてドキリとする。ティアゴ君がいた。休みの日もダンジョンにいくことがある彼はこの時間一人だった。
ティアゴ君と目が合った。
ティアゴ「ーー!」
ふいっと顔を逸らすと、ティアゴ君はくるりと背中を向けて歩いていってしまった。
リンゴ(……なんなの、一体…)
ムッとしながら思わず私は水を蹴って近くにいたティム君に浴びせてしまった。ティム君は抗議の視線を向けてきたけど私の上から下までみると顔を逸らせてしまった。
*ティムはリンゴに一度告白して振られている。この頃は告白する少し前くらい。
夕刻になって、みんなが帰っていく。
ぼんやりとみんなが帰っていくのを見送った。
誘われてからきたものの、気分が晴れない。
ーー切ない……
川面を見ながらあの夜のことを思い出す。
指で唇に触れる。
ティアゴ君に優しく口づけされた感触を思い出し私はため息をついた。
あの夜のことは忘れなきゃいけないのに。
ティアゴ君は既婚者で、好きになっちゃいけない人なんだから………
だからティアゴ君は、私と距離を置いてるんだ……
………面倒くさいやつだと思われた?
こんなことになるならあんな事言うんじゃなかった。
言うんじゃなかった………
ツインテールに結んでいたのが緩んでいたので一度ゴムを外す。
憂鬱な気分のまま結びなおそうとしているとゴムの一つが手から滑り落ちて川に流された。
リンゴ「あっ……!」
慌ててゴムを追いかけていると急に川の流れが速くなった。
私の身体は流れにのって流されていく。
マズいと思った途端、足が深みにはまって身体がドボンと沈んだ。
リンゴ「ーーーー!!」
こんなに深いところがあるの?!
水の中で息ができなくなって、天と地も分からなくなりパニックになる。
泳ぎはあまり得意じゃないっ…!
バタバタと手足を動かしても浮上できる気配がない。
苦しくて意識が遠のいたその時、誰かに腕を掴まれ、身体が抱き寄せられた。
気がつくと、頭上には群青色の空があり、自分のことをギュッと抱きしめている誰か……
赤い服の人が私のことを抱きしめていた。
ティアゴ君はぜえぜえと息遣いが荒かった。私も同じような感じだった。苦しくて必死に酸素を取り入れている。
リンゴ「ティアゴ君……」
嬉しさと、水着という薄い布一枚で抱きしめられているという恥ずかしさで身体が熱くなる。
ティアゴ
「ったく……危なっかしい…」
浅瀬まで辿り着くと私を抱えたままへたりと座り込んだ。
リンゴ「ごめんなさい…」
ティアゴ君の胸元に抱きしめられたまま私は言った。
私のせいでティアゴ君は全身びしょ濡れになってしまった。ティアゴ君から垂れる水滴が私に滴り身体を滑って落ちていく。
ティアゴ
「……まぁ……無事で良かった」
そう言いながらティアゴ君は私の頭を撫でた。
たったそれだけなのに嬉しくて堪らなくなる。
——好きな人に抱きしめられて頭撫でられるとかっ……
… ティアゴ君はこの状況分かってやってる?
好きになっちゃダメなのに………
乱れた呼吸が落ち着くまで私たちは少しの間黙った。
ティアゴ
「怪我はない?」
呼吸が整ったらしくティアゴ君の声が上から聞こえてきた。頭の上に触れているティアゴ君の顔が動いているようで、私に怪我がないか確認してるようだった。
って、こんな近くでジロジロ見られるのはすごく恥ずかしいんだけど………
こ、この前裸を見られたっていっても一瞬だったし、あれは事故だったから…!
リンゴ
「ないと思うっ……」
羞恥で声が一瞬上擦った。
ティアゴ「良かった」
安堵するティアゴ君の声。私を大事なものみたいに抱えてくれて色んな気持ちが溢れそうになる。
リンゴ
「……私のこと、嫌じゃないの?」
ティアゴ
「……嫌な訳ないたろう。
何故そんな事を聞くの?」
リンゴ
「………さっき目があったのにすぐ逸らしてどこか行っちゃうし…」
さっきのあの態度……傷ついたんだから……。
非難の混じる声で言うと、
ティアゴ
「み、水着姿のリンゴをジロジロ見るわけにはっ……さっきは、ジロジロ見てると勘違されでもして軽蔑されたくなかったからで…!」
ティアゴ君は狼狽しながら説明する。
その様子が言い訳みたいに聞こえて私は追求することにした。
リンゴ「軽蔑されると思ったの?」
ティアゴ「そりゃ思うよ」
リンゴ「ーー実際は?ジロジロ見てたの?」
ティアゴ「み、見てないよ、ジロジロなんて」
ティアゴ君の声が僅かに震える。
完全にポーカーフェイスが崩れているよ、ティアゴ君。
っていうかジロジロ見てたんだ…
リンゴ「ティアゴ君のエッチ…」
無意識に消え入りそうな声で言うと
ティアゴ
「ーー!だからそんなに見てないって…!」
ティアゴ君は少し焦った声を出した。
リンゴ
「……そうだよね…ティアゴ君からしたら私なんて子供だし…」
私はあの日最後までしてくれなかった事が常に頭の中にあって自信消失していた。
ティアゴ
「——い…いや……子供にはもう…見えない」
急にしどろもどろになるティアゴ君。
こうして話をしているけど、私はティアゴ君に抱きしめられまま。
私の胸はティアゴ君に押し付けているような感じになるわけで……
薄い布一枚で男の人に抱きしめられめいるこの状況を再び意識してしまって顔が熱くなった。
それを知られたくなくてティアゴ君から視線を逸らす。
ドクンドクンと心臓がうるさかった。
絶対ティアゴ君に聞こえてる。
でも、私を抱きしめるティアゴ君の腕の力が緩むことはなくて、もう離れてもいいのに、しばらくはこのままでいたいから私は身動きせずティアゴ君のたくましい胸板に身を預けていた。
ティアゴ君の手がそっと私の顔に触れる。思わずティアゴ君を見ようと顔を上げると目があった。
少しずつティアゴ君の顔が近づいてきて、私も無意識に顔を近づける。
心臓がバクバクと騒いでいる。
互いの唇まであと少し というところまで近づいた時
「人がくるよ」
突然現実に引き戻す声が聞こえてティアゴ君も私も驚いて声のする方を向く。私たちはパッと離れた。
バルナバ
「あー、ごめん、ほんとに。でも団体でこっちに向かってる人たちがいて」
そう言ってる間にバルナバさんの後ろを家路につく人たちが通り過ぎていき、びしょ濡れのティアゴ君を訝しげに横目で見ながら去っていく。
ティアゴ君は立ち上がった。夕日に染まった彼の顔は、すごく赤くなっていた。
ティアゴ
「あ、あのーーバルナバさん……」
いつも冷静なティアゴ君の声が明らかに動揺していた。
バルナバ
「俺は何も見てないよ、それじゃ二人とも風邪ひかないようにね」
ーー絶対見てるじゃん……
「それと」
帰ろうとしていたバルナバさんが、振り返り一言。
「リンゴちゃんのその姿はティアゴ君には刺激的すぎるようだから早く服に着替えた方がいいよ」
真面目なバルナバさんから放たれた一言はあまりにも衝撃的で。
なんと言い返していいか分からない。恥ずかしくて声が出ない。
ティアゴ
「ーーー!」
ティアゴ君は顔を赤くして何か言いたそうだけど、私と同じで返す言葉が見つからないみたいで狼狽ている。そんな私たちにバルナバさんは笑顔で手を振って帰っていった。
その笑顔の意味を考えると怖い。
考えることはやめることにする……
バルナバさんがいなくなると気まずい沈黙があった。
ティアゴ「………ごめん」
リンゴ「なにが?」
あえてなんの謝罪か聞いてみると、ティアゴ君はわかるだろと言わんばかりに口をぱくぱくさせてから、はぁとため息をついた。
ティアゴ
「こんな時間まで一人で水着姿で居たらダメだ。今ので分かったろ?俺みたいな奴に襲われちゃうよ」
リンゴ「………!」
顔が熱くなる。
「へぇ〜導師様でも私の水着姿に興奮しちゃったわけ?」
なんで私の口からはこんな可愛くない台詞ばかり出るのかな?
ティアゴ
「……そうだよ。リンゴは可愛いんだから、当たり前だろ」
ど、どうしちゃったの…?
ストレートすぎるティアゴ君の言葉は私を動揺させるのに十分だった。
………ティアゴ君には敵わない…
ティアゴ君は自分の上着を脱ぐと、私に羽織らせた。
ティアゴ
「風邪ひく。着てろ」
リンゴ「………う、うん……ありがとう」
こう答えるのが精一杯。
レイラ
「ーーティアゴ。なんなのその格好は」
気づくとXさんこと、レイラさんが腕を組みながら険しい顔をしてこちらに歩いてきた。
どちらかといえば水着姿の私の方が浮いた格好をしていると思うんだけど。
ティアゴ
「なんなのと言われても…?」
レイラ
「こんな所でリンゴちゃんに
手を出してたの?!」
ずぶ濡れで上着を私に貸しているティアゴ君を見てなにか勘違いがうまれた。
……あながち勘違いではない…?
ティアゴ
「ち、違います!今回は何もしてません」
片手を横に振って否定するティアゴにレイラさんはさらに鋭い視線を向けている。
レイラ
「………今回は?」
ティアゴ君は墓穴を掘った。
ティアゴ
「今のは単なる間違えで…」
レイラ
「そもそもどうしてここをティアゴが通りかかるの?リンゴちゃんの水着姿を見にきたんでしょ」
ティアゴ
「たまたま通りかかっただけです…」
レイラさんの追求にティアゴ君はたじたじだった。
かわいそうに。
一度疑念を持たれると、この人は面倒だから……
ティアゴ
「風邪ひくから風呂に入れよ」
まだレイラさんに追求されいる最中だったけどティアゴ君は私にそう言うと、「じゃあ」と言って走って行った。レイラさんが「待ちなさい!」と追いかけて2人の姿が見えなくなった。
誰もいなくなった川辺で私は座り込んだ。
………心臓もたない…
上着から微かにティアゴ君の匂いがする。
ギュッと上着の襟を掴みしゃがみ込んだ。
あとがき
冒頭に書いたように、メモ欄に好き勝手に書いた
自分用の自己満のお話です。
出すつもりはなかったんですが少し手直しすれば出せる……少しと思ったらセリフの辻褄合わせにかなりてこずった💦
ティアゴとリンゴの話が好きだと仰ってくださる方もいるので公開することにしました。エロくないし
エロを書こうとしたのに、全然そうならなかったんだけどこの2人の当時の関係ならこんなものでしょう
エルネアの川に川遊びをしていい場所があるのか?
水着が流通してるのか?
(スマホ版では一応あるか…)
色々ツッコミ所満載ですが優しい目でスルーしてやって下さい。