任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
本日公開されている魔法カードの効果
門限
16時までに酒場に帰還すること。
水浴び
ルイスは水浴びを合計15分する
昨日の追放者
バーニス・ミラー
昨夜襲撃された者
レイラ・ティーレマン
時刻は正午を過ぎた頃、ミッションを無事に終えたティアゴは1人で市街地を歩いていた。
(……違和感のある発言をしている人は何人かいた……だがそれがイコール人狼というわけじゃない。答えの見えていない村人の可能性は大いにある……人外をどうやって絞ればいいんだ……?)
思考していてティアゴは警戒心が薄れていた。
ぬっと手が伸びてきて、ティアゴの口を覆った。ティアゴは背後から抱きしめられた形で口を手で塞がれ身動きがとれなくなった。
ティアゴ
(————?!敵襲……?!)
抵抗するが相手の力が強すぎて拘束を解ける気配がなかった。
「静かに。すぐそこに魔物の群れがいる」
聞き覚えでのある声に抵抗していたティアゴの動きが止まる。
その人はそのままティアゴと建物と建物の間に移動する。間もなく、魔物の群れが2人の前を通り過ぎていった。
ティアゴ
(魔物……何体いるんだ……?!50は軽く超えていた……俺たちだけじゃ、負ける……)
ティアゴは少し身動きをとろうとしたが全く動けなかった。片手は口を覆い、もう片方の手でしっかり体を押さえられている。
(——なんて力だ……同じ武術職なのに、びくともしない……)
魔物が通りすぎて少しすると、その人物はティアゴから手を離した。
エドモンド・ランフランク
手荒な真似をしてすみません。魔物に気づかれずにするにはあの方法しか思いつきませんでした
ティアゴ・バーナード
エドモンド
「他の人は大丈夫かな……」
ティアゴは複雑そうな表情でエドモンドで見ている。
エドモンド「どうかしました?」
ティアゴ
「………自分も武術職に在籍しているのに、エドモンドさんの力に全く敵わず情けないなと自分に失望しています」
ティアゴはエドモンドに力で全く敵わなかったことを気にしているらしい。分かりやすく落ち込んでいる。
エドモンド
「フ、そんなこと……これくらいしかティアゴさんに勝てませんよ」
ティアゴ
「??なに謙遜しているんですか。エドモンドさんは俺より強いですよ」
そのティアゴの言葉にエドモンドは曖昧に笑った。
エドモンドが亡くなる前、ティアゴは勇者として護り龍に挑むことが決まっていた。
そのことは今のティアゴには言わないほうがいいだろう。
ティアゴ
「………セシィーさんは一緒じゃないのですか?」
エドモンド「今日は別行動です。」
返答にティアゴは怪訝そうな顔をした。
こんな危険と隣り合わせなのだから、エドモンドは片時もセシィーから離れないと思ったのだが。
エドモンド
「チレーナ君とスピカ様の結果をみて……離れて公平にセシィーを見るべきだと判断しました」
ティアゴ
「……なるほど……」
(エドモンドさん……人間っぽく見える……俺視点から疑えない……)
「それでなにか結論は出ましたか?」
エドモンド
「…ん……まだ……判断はつきません」
ティアゴ
「先ほど助けてくれたのはどうしてですか?俺がマヌケな人狼の可能性もあるのに……」
エドモンド
「んー……それは………詳しくは言えないけど俺はティアゴさんが自分の味方だと確信しています。」
ティアゴ「詳しくは言えない??」
エドモンド
「……ルールでね」
付け足された言葉にティアゴはピンときた。
(魔法カードだ)
エドモンド
「俺はティアゴさんが人間であることを知っているから、人間勝利のため全力で守るってだけです。
今言ったことを信じるかどうかはティアゴさんに任せますよ。」
人狼が信用させるために言っているのか、人間としての嘘偽りのない発言なのか。
ティアゴはじっとエドモンドの瞳を見た。
(エドモンドさんが人狼なら、ダンジョンで俺を担いで逃げる必要はないし今日だって危険を冒してまで助けることはない……邪魔な人間を消したほうが人狼にとって有利なはず……)
ティアゴ
「この魔法カード、エドモンドさんに差し上げます」
上着の内ポケットから魔法カードを取り出し、エドモンドに差し出した。
「昼間の襲撃限定の効果ですが襲撃にあっても必ず門限より前に目をさます魔法カードです。先ほど助けてもらったお礼です、受け取ってください」
エドモンド
「……うーん。ティアゴさんに持っていてほしいんだけどなぁ」
あくまで白であるティアゴを生き延びさせることを優先しているようだった。この姿勢からしてもエドモンドが人狼陣営にはティアゴには思えなかった。
ティアゴ
「エドモンドさんは現状、吊り位置の優先度からかなり遠く、人狼陣営は夜の襲撃以外で処理したいと考えている可能性があります。夜の襲撃回数は少ないですからどうしても昼間狙ってきます。」
エドモンド
「やはりティアゴさんが、持っているべきでは」
ティアゴ
「今の反応でエドモンドさんが人間だろうと強く思いました。生き延びてくださいね」
エドモンドは魔法カードとティアゴを交互に見て、ふうと息をついた。
エドモンド「了解」