任天堂Switch版エルネア王国をもとに創作しております。
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昨夜、ガラはこんなことを言って就寝した……
リンゴ
(……なにか役職があるってこと?それとも……人狼だからそんなことを言ってる……?)
考えれば考えるほどわからない。
朝、皆は恒例のカードを引く。
リンゴの引いたカードは平和主義。
ミッションは釣りをして魚を5匹釣り上げゲームマスターに届けるというもの。
今日は釣りをしたあとは大人しくしているのが賢明だろう。
リンゴ
(適当にぶらぶらしながら人間観察でもしようかな……特に占い師の2人。セシィーさんとヴェルンヘル。この2人のどちらが本物か偽物か判断できるなにかがつかめればいいけど……簡単にしっぽは出さないだろう……特にヴェルンヘルは。)
皆が引き終わったあと、ゲームマスターからアナウンスが入る。
ゲームマスター
『それでは今回の魔法カード、全体発表するものを公表します。
門限というカードを引いた方がいらっしゃいます。
本日の門限は16時と大変早くなっておりますのでお気をつけてください。門限を1秒でも過ぎると強制退場となります。問題が発生しても例外なく門限までに酒場に戻らなければ強制退場です。』
皆の表情が引き締まる。
バーニスだけが俯いて、申し訳なさそうな顔をしていた。カードを引いたのは彼女かもしれない。
リリー
リリーの声は小さかったが、緊張が滲んでいた。その緊迫した声に何人かが振り返る。
リンゴ
(もしかして……ミッションが時間のかかるものなのかな……)
ゲームマスター
『次にルイス様が引いた魔法カードです』
空中にカードが表示される。
皆そのカードを唖然として見つめた。
イマノル・ボイド
ルイス・スカイ
リンゴ
(ルイスはバシアス浴場に15時半までいなくちゃならない……ルイスはセシィーさんから人間と判定されてるけどそれを裏付けための判断がこれではほとんど出来ない……)
ゲームマスター
『皆様に二つ、お知らせがあります。
本日狂人の方に魔法カードが一枚追加で渡されました。その内容は非公開でありますが共有させていただきます。』
その魔法カードの内容によってはさらに狂人は厄介な相手となるだろう。人狼と違って目立って吊られてもいいわけだ。捨て身で皆のミッションを邪魔してくる可能性もある。
ゲームマスター
『二つ目です。人間陣営、人狼陣営、どちらも自分の能力を余すことなく全力で戦うよう設定されています。どの陣営も自分の陣営のために、あらゆる手段を使ってでも勝とうとする……ということでございます。人狼陣営が手を抜いてくれる、そんな甘い考えは持たないことです。
それでは全ての陣営の方々、お気をつけていってらっしゃいませ』
ゲームマスターの説明に皆の顔が強張った。ここにいるメンバーの手強さを皆分かっている。
特に武術職はより一層警戒されるだろう。
リリー
「みんな通して!先に行く!」
慌てた様子のリリーが皆を掻き分けていき、1番最初に酒場から出て行った。
ガブリエル・モリエンテス
セシィー・ランフランク
リリーは焦っていた。
ミッションカードが厄介だった。
リリー
(600って……!!)
負けず嫌いで武術職のリリーがこのまま強制退場なんて、プライドが許さない。
リリーは猛ダッシュでダンジョンに飛び込んだ。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
皆が各地に散っていく。
リンゴは波止場で釣りをすることに。
釣りをして少しすると、人の気配がした。振り返るとティアゴとローデリックが釣竿を持ってこちらを見ていた。
リンゴ
ローデリック・チチェスター
ティアゴ・バーナード
リンゴ
「えぇ?!50匹も!」
ティアゴ
「昨日魚ミッションがあった人の話では、この世界の釣りは難しいらしい……」
ローデリック 「最悪……」
ローデリックは大きなため息をついた。
リンゴ
「私5匹だけだから、自分の分が終わったら手伝うよ!」
ローデリック「……助かる」
釣りをはじめてしばらくすると、皆ぽつりぽつりと話はじめる。とりとめもない話や他の人が誰かと一緒にいた、など。
ローデリック
「……今日、ゲームマスターが狂人にカードを配った話」
リンゴ「そういえば言ってたね」
ローデリック
「それで追放されたレドリーが狂人ではないということが確定した……」
ティアゴ
「そうだな……ゲームマスターの話だと人狼陣営は自分の能力を惜しみなく使ってゲームに勝とうとする……誰が人狼陣営にいるか分からないが、恐ろしい話だよ」
ローデリック
「……これで人狼だったら厄介だと思う人に投票が集まる可能性がある。疑うところがなかったとしても」
リンゴ
「うーんそうなると、レイラさんやバルナバさん、ティアゴ君も危ないんじゃない?」
ローデリック
「……逆にそこが人間なら、追放した場合人間陣営は大きな損失になる」
ティアゴ
「今のところ、人狼は大きなアクションはとっておらず様子見をしていると思う。判断材料がほとんどない。——別の所から判断するとなると占い師の2人、ヴェルンヘル陛下とセシィーさん、この2人とその白さきか」
リンゴ
「セシィーさんの占い先はルイス、結果人間。
ヴェルンヘルの占い先、マウロさん。結果人間。どちらも白黒つけにくい、ある程度目立っていた2人だね」
ローデリック
「マウロは追放して処理していい位置だ……占い先は他にある」
リンゴ
「セシィーさんが本物だと思ってるってこと?」
ローデリック
「いや……まだ分からない」
ティアゴ
「占い真偽は難しいな…」
リンゴ
「うん……まったくわからないよ」
ティアゴ
「…ゲームマスターは難易度の高いミッションをふっかけて参加者を強制追放しようとしている。リリーさんがミッションを無事に終えられるのを祈るばかりだ」
ローデリックの表情が曇った。
リリーはローデリックの上司で、リリーはなにかとローデリックを気にかけている。ローデリックはリリーを尊敬している。
ティアゴ
「大丈夫だって、リリー隊長はちゃんと戻ってくるよ。そういうローデリックのミッションもなかなか大変だからまずは自分のミッションどうにかしないとな」
ローデリック「うん」
リンゴ
「やっと一匹釣れたんだけど、これ50匹とか1人じゃ無理じゃないの……」
ため息をつきながら、ちらりと横を見る。
「そういえばティアゴ君、怪我のほうはどう?」
ティアゴ
「んーだいぶよくなった。」
リンゴ
「よかった。ティアゴ君もローデリックさんも気をつけてね。大事な戦力なんだからか
ローデリック
「そう思うなら俺に投票しないでほしい」
リンゴ
「あ、あれはほんとに操作ミスで!!」
2人のやりとりを聞いてティアゴは笑った。
続く













