210年 本当に欲しかったもの② | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。

 

 

 

 



ティアゴとリンゴ。

この二人の詳細は210年 隠しきれない気持ち









 

 

ティアゴが脱ぎ捨てた上着がバサっと床に落ちた。




柔らかな感触がリンゴの唇を優しく触れる。徐々に貪るように激しくなった。



リンゴは初めてのことなので、されるがまま口付けに応えた。


唇と唇が離れてティアゴの真っ直ぐな目にリンゴは見入ってしまう。


普段のティアゴとは全く違う、男としての彼がそこにいた。



ティアゴはリンゴに覆いかぶさり、リンゴの首筋に舌を這わした。


リンゴの身体がピクンと震え、身体を硬直させて目をぎゅっとつぶる。


こんなことをされたことがないリンゴはティアゴに全てを委ねていた。



ティアゴは首もとのボタンとスカーフを外し、リンゴの服のボタンにすらりとした指をかける。



そこでティアゴは我に返った。


苦しそうな表情を浮かべ、口づけをすると身体を硬直させているリンゴをぎゅっと抱きしめた。












ティアゴは華奢な身体つきに見えるのに、抱きしめられるとかたくてしっかりした身体つきで男の人の逞しさがあってリンゴはドキドキした。


ティアゴ
「・・嫁入り前の子に、手をだすわけにはいかないよ..」


弱々しい声なのに、抱きしめてくれる腕の力は増していった。

ティアゴの熱が触れてる肌で伝わってくる。リンゴも腕を伸ばしてティアゴを抱きしめた。


リンゴ
「それって結婚してたら出せるってこと?」

ティアゴ
「バカ..あんまりからかうな...」

ティアゴは困ったような声をだした。

ティアゴ
「自分を大切にしないとダメだよ・・

キスした俺がいうのもなんだけど..
今のはモフにでも舐められたと思って」

リンゴ
「・・イムがいいかな」

ティアゴ
「・・じゃあ、イムで。」

リンゴ
「・・ずいぶん大きいイムだけど

導師は私が相手でもその気になってくれるんだ」


ティアゴ
(・・リンゴだからだ、バカ..)


「・・バカ。もう、これから煽るの禁止、
絶対禁止いいね。未来の王妃なんだからこんな所で男と密会してるとか勘違いされたら大変だよ?!」



感情を抑えて言うとリンゴは不満げな声を出した。

リンゴ
「えー」

ティアゴ
「えーじゃない!もしかしてバーニーさんやバルナバさんにも同じことしてる?!」


リンゴ
「するわけないじゃん!ティアゴ君、私をなんだと思ってるの?!」
 


ティアゴ
「おじさんキラー」
即答した。

リンゴ
(即答された..)
「...こんなことティアゴ君にしか言ってません!」


ティアゴ
「本当かなー?」

ティアゴは少しふざけた様子で言う。

リンゴ
「本当だよ!!」

勘違いされたらたまらないとリンゴは強く否定した。

ティアゴ
「・・俺にだって、もう言っちゃだめだよ。

・・・今度は本当に食べちゃうから」


ーーー何度も男がお預けを我慢できると思うなよ




リンゴ「た、た、食べるって・・」


リンゴはまた顔を赤くした。その反応を見てティアゴはニヤリと笑いリンゴから離れて、脱ぎ捨てた上着を羽織った。




「・・帰ろう」



リンゴ
「うん..」




リンゴがベットから降り立ち上がると、ティアゴの腕が伸びてきてふわりと抱き寄せた。




しばらく二人は無言で抱き合っていた。




嬉しくて切ない気持ちが交差する。




ティアゴの胸に顔を埋めると、リンゴを抱きしめるティアゴの腕の力が強くなった。




——ティアゴ君、

どうしてそんなことしてくれるの?



——————勘違いしちゃいそうだよ……





————あなただけは絶対、手に入らないのに。







どちらからともなく、名残惜しそうに離れ、二人は部屋をあとにする。




Xは、ティアゴの居場所が噴水通りで分からなくなったことを疑問に感じて近くまできていた。


リンゴとティアゴが部屋から出てきて、Xはおおいに困惑した。

リンゴもティアゴも今居場所が不明の状態だった。

そんな2人はなんだか微妙な雰囲気が流れている。


2人はお互いの視線が合うとぱっと視線を外した。

その様子はいつもの2人とは明らかに違う。


まるで事後のような……そんな態度に見えた。


X(え?え?え?え?なになになになにどういうこと?あの2人いつも言い合ってばかりだったのに、そーゆー関係なの?それともその部屋で今回の事でも話をしていたの?)

怖くて確かめられないXだった...




そして。



魔銃師会の地下にあるエリオンの調薬室で、

バルナバ、リリー、X、エティ、ティアゴにリンゴは囲まれていた。


レッドとのことをだいたい説明すると、リリーの雷が落ちた。

リリー
「なんで相談しないのよ!」
怒鳴り声がエリオンの調薬室に響き渡った。

バルナバ
「まあまあ、リリーちゃん落ち着いて..」
リリーの形相に、兵団長であるバルナバさえ恐ろしさを感じた。リンゴは身を縮こませていた。

リンゴ「ごめんなさい...」

リリーからの説教はしばらく続いた。見かねたティアゴが、

「リリー隊長、リンゴは今回怪我だらけで本人も痛い思いしています。見えないところもアザだらけですから、勘弁してやって下さい」
*本来、ティアゴは年下に優しい奴。


X「なんで見えないところがアザだらけだってアンタが知ってるの」

ティアゴ
「さっき問いただした時にリンゴが自分で言ってたんです」

鋭い質問をティアゴは冷静にかわした。

X「・・・・・」

ティアゴ「・・?」

Xの難しそうな表情に、ティアゴは怪訝そうにした。

エティ陛下はため息をついた。リンゴは、エティに手紙を、差し出した。

エティ「これは?」

リンゴ「レッドから、エティ陛下に宛てた手紙です。中身は知りません」

エティは手紙を開けて、読んだ。しばらく無言だった。

X「陛下..?」

エティの反応をXは不安そうに待っている。


エティ
「レッドという男の言うことがほんとかは分からない。しかし、今は信じるしかない。リンゴ、なぜその男は、対戦相手にリンゴを指名したの?」


リンゴ「それは...」


リンゴは、躊躇ったが、言葉を紡いだ。


「自分に似ているからだと言っていました。」


X「似ている?」


リンゴ「ーーーあの人も、私も、本当に欲しいものは手に入らないって、そう言ってました。
なんのことだか私にはわかりません」

リンゴはレッドが訳の分からないことを言っているんだという感じで誤魔化した。

Xは難しそうな顔でなにかを考え、ティアゴを見る。ティアゴは素知らぬ顔をしていた。

しばらく大人たちにクドクド怒られたあと、やっと解散となった。


帰り道、


母リリーと城下町通りを歩いていると


「ごめんね、私のせいで目つけられて、1年以上も一人で抱えさせて」


リリーは立ち止まり、小さな声で言った。


「お母さんのせいじゃないし..それに大丈夫だよ!だってお母さんの娘だもん!」

リンゴは明るく言った。



リンゴは皆が寝静まったのを確認してから布団から出た。足音を立てないよう、静かに家出る。


向かったのは魔銃師たちが住む旧市街。

ティアゴがいる魔銃師会の中建物の前で立ち止まり、見上げた。

(・・なんだか、さっきのこと、夢みたい・・)

リンゴは足早に、目的地に向かった。




訪ねると、そこの家の主はまだ起きていた。


X「いらっしゃい。くるんじゃないかなって思ってた」

Xは、リンゴがきたことを驚かなかった。二階ではクレメンスが寝ている。

リンゴ
「こんな時間にすみません。レッドさんから手紙を預かってきました。すぐにお渡ししたくて..」

リンゴは手紙をXに渡した。

Xはその手紙をしばらく見つめた。


X「・・あの人、元気そうだった?」

リンゴ
「元気といえば元気でしたが、彼はかなり重傷をおつたのでしばらく静養すると思います..」

X「・・そう」

リンゴ「じゃあ、私はこれで」

リンゴはぺこりと頭を下げて、家から出ようとすると

X「・・・あの人を殺さないでいてくれてありがとう・・」

Xは、しばらく頭を下げていた。













よくやく、平穏が戻ってきた。

リンゴ以外には...



リンゴは、レッドの件が片付いても、その件で浮き彫りになってしまった自分で蒔いてしまったことがあった。



リンゴ
(・・明日から、ティアゴ君にどんな顔して会えばいいんだろう..!!)

リンゴは布団の中で悩んでいた。


いつのまにか眠りついていた。



長い長い一日がようやく終わった。

 

 

 




あとがき

修正かけてたらきりがなくなり、

終わらなくなって更新があきました..

 

 

フォートナイト、しばらくフレンドさんとやってないなぁ。


最近はデイリーチャレンジを消化するのみ..

 

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早くチャレンジ終えて、バナナスキン手に入れなきゃ..