4-3 骨強度は骨密度と骨質で決まる

 

骨粗鬆症改善を改善するには、骨密度をあげるためにカルシウムだけをたくさん摂り入れれば良いといった単純なものではありません。

 

骨密度改善の治療を行って、充足率100%を達成しても、石灰みたいに硬い骨では、尻もち程度のちょっとした衝撃で崩れてしまったという話はよくあることです。

 

骨の強度は骨密度(70%)+骨質(30%)で決まってきます。

 

赤ちゃんや若者の骨は、しなやかさが伴うので、多少負荷がかかっても折れにくいのです。

すなわち、骨量だけでなく骨質もとても大切です。

 

鉄筋ビルを考えたらわかりやすいと思いますが、ビルを建てるのにコンクリートだけでできないですよね。 必ず、コンクリートの中に鉄芯がしっかりと入れられてます。

 

これによく似て、私たちの骨もカルシウムだけでなくコラーゲン(タンパク質)が加わって初めて、そのしなやかさが保てます。

 

ただ、コラーゲンそのものを摂取しても体内で一旦アミノ酸に分解されてタンパク質に合成されるため都合よくコラーゲンに再合成されるとは限りません。

よって、総合アミノ酸の形で補うことの方が、不足している部位に身体が必要に応じてコラーゲンを生成していくのでより効率的になると思われます。

 

柔軟性のある骨創りを目指しましょう!

4-2 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

 

骨粗鬆症とは、長年の生活習慣などにより骨の量が減少し、骨折しやすい、または骨折してしまった状態をいいます。

 

また骨粗鬆症は、ホルモンのアンバランスも大きく影響していることもわかっているので

その影響を受けやすい女性に圧倒的に多い症状でもあります。

特に、閉経を迎えられたあとの細身の女性の方は注意が必要です!

 

婦人科などにおけるホルモン療法は、ホルモンの減少を緩やかにすることで不定愁訴の軽減や骨密度にも有効とされますが、その他に漢方では、ホルモンを司る栄養素として黒いもの(黒ゴマ、黒ニンニクなど)を薬膳として少しずつ取り入れることもよいとされています。

 

食事の是正は栄養価の少ないこの時代に難しいのですが、やはり「食事」はとても大切です。 できるだけ好き嫌いせず、バランスの良い食事に努めましょう!

また、吸収の良いカルシウムサプリメント摂取はもちろんですが、良質のたんぱく摂取、その他、亜鉛などの補給も視野に入れるとよいと思います。

4 カルシウム不足と疾患

 

カルシウムは身体を支えているだけでなく、細胞や臓器の活動に欠かせない大切な栄養素ですね。

 

そこで、今回からはカルシウムがそれぞれにどう働きかけ、不足するとどのような不都合が生じるかを紐解いて解説していきたいと思います。

 

4-1 カルシウムが不足すると血圧が高くなる。

 

私たちの身体における、細胞と細胞外のカルシウム比率はおよそ1:10000ほどの濃度差があります。

微量なカルシウムイオンが細胞内に取り込まれると細胞が刺激され活動しているのです。

 

ところが、カルシウム不足が続くと、生命活動維持のため、骨から流れ出したカルシウムが血液中に多くなり、細胞内にカルシウムがどんどん流入し、それによって血管の平滑筋が収縮され血圧が上がってきます。

 

皆さんは血圧のお薬でカルシウム拮抗剤というものをご存じでしょうか?

薬理作用は平滑筋細胞内に入りすぎるカルシウムイオンを拮抗(抑える)ことで血管の緊張を緩め血圧を下げるというものです。

 

すなわち、血液中のカルシウムが減少すると、それを元に戻そうとして、骨からカルシウムを大量に利用して補います。

それによって、血液中に溢れたカルシウムが平滑筋に取り込まれることで高血圧となります。

 

このような、カルシウムの利用を行わないようするためにも、摂りこみのよいカルシウムを補いましょう。