黒い音楽、白い音楽。熱い音楽、クールな音楽。
一つの音も、聴くスタンスの違いでまったく変わった音になる。
ここでは音楽をいろんな角度から味わうのが目的です。
処女
処女とは一般的に性交渉をもったことのない女性のことです。カテゴライズはセックスに基づいていますが、「処女」という響きにそれほどのエロさはなく、むしろ清らかなニュアンスがありますね。(童貞にはまったくありませんが)
処女という言葉は単にセックスのみに関わらず、さまざまな場面で使われます。
「処女作:はじめての作品」とか
「処女峰:誰も登ったことがない山」とか
「処女林:誰も立ち入ったことがない林」とか
- ハービー・ハンコック, フレディ・ハバード, ジョージ・コールマン, ロン・カーター, トニー・ウイリアムス
- 処女航海 (紙ジャケ仕様)
とか。
タイトルと曲調がとてもマッチしてます。なんの言葉もないのに、「これから航海するぞ!」
って気持ちにさせてしまうのはさすが!!
ハービーファンってバップ時代が好きな人と、フュージョン時代が好きな人と、二分しますね。
ワタクシ断然バップ時代に一票です。
余談ですが、「処女航海」の反対語ってなんでしょうか?
すでにその疑問をお持ちの方 がいらっしゃいました。
回答No.3がとても参考になります。
POWERBOOK貯金
前回のエントリーではなにも解決しなかったが、
狙った獲物ははずさねえ。
本とかCDとかほしいものは必ず手に入れてきた。
今回は額が額。
手に入れるのは至難だが
俺はいつだって手段を選ばねえ
ハードボイルドに以下の方法が思い浮かんでくる。
◎妻からもらうお小遣いを貯める。
◎家や自販機に落ちている小銭をかき集める
◎嫁から昼飯代をもらって、その上前を撥ねる
◎おつかいをかって出て、その上前を撥ねる
などなど・・・
小ささは拭えないが
ローリスクだ。安全だ。堅実だ。
あとは高額な財産を隠す場所が必要だ。スイス銀行が安全だが、ここは
二十年ぶりにこいつに頼るしかない。
ちなみに今日は5000円のおこづかいをもらった。
POWERBOOK貯金
5000円
脚
美脚
美脚
美脚
脚フェチならずとも、長い脚に憧れないという人は少ないだろう。
あまつさえ、「幅太短足の方が好き」などと思っているならばそれは
立派な変態だ。
クールなジャケを多く生み出したブルー・ノート・レーベルのこの一枚。
- ソニー・クラーク, アート・ファーマー, ジャッキー・マクリーン, ポール・チェンバース, フィリー・ジョー・ジョーンズ
- クール・ストラッティン
和訳すると「気取って歩く」。A面の一曲目にある同名の曲と、このジャケと、このタイトル。いうことなしの名盤だ!
ノーマルな人も、脚フェチもマニアもぜひ一枚。
奇才
- 天才と奇才、どちらがすごいのだろうか?ためしに広辞苑で引いてみる。
天才:天性の才能。生まれつき備わったすぐれた才能。また、そういう才能を持っている人。
奇才:世にも珍しいすぐれた才能。また、その才能を持った人。
なんか、奇才のほうがすごそう。
奇才と呼ばれる人間はたとえば、
アンディー・ウォーホール
当時イギリスのサブカルチャーに押されまくっていたアメリカが、ウォーホールによってカウンターパンチを食らわせることができた。ちなみにコレはヅラ。
- The Velvet Underground
- The Velvet Underground & Nico
あまりにも有名なヴェルベット・アンダー・グラウンドのレコジャケ。
たとえば
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- 時計じかけのオレンジ
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン
俺はシャイニングが大好きだが、そのほかの作品にもキューブリックの才能は遺憾なく発揮されている。
ほかには
- 岡村靖幸, 西平彰, 清水信之
- 早熟
奇才っていうか変態
っていうカンジがしないでもないが、やっぱりこの人の才能はすごいんだろう。
奇才の放つ作品はある種のドラッグ性があって、ハマると抜け出せない魅力があるんだとおもう。世の中にはいろいろな鬼才がいるけど、今回紹介するメインの奇才は
- Roy Wood
- Boulders
ロイ・ウッドです。ストーンズにいた人ではありません。
- The Move
- Great Move! The Best of the Move
ムーヴにいた人です。ムーヴの音楽もすごくカッコいいけど、俺の中でのロイの最高傑作はBoulders だ。強烈な世界観があって、この盤をかけた瞬間その世界へ強制移動させられる。名盤です。
オーディエンスと黄色い声援
「黄色い声援」
あんまし今は言わないか。
ちなみに、ライブ会場ではどんな風に音楽を楽しんでいるだろうか?
1.一緒に歌う
基本ですね。 これによってアーティストとの一体感が増します。歌詞を間違えても気にしないのが原則ですね。
2:手拍子・拍手
曲中リズムに合わせて手拍子ってのは、今のロックライブのトレンドではないけど、歓声と拍手は曲間やアンコール時にあったりしますね。
3.じっと見る
ライブハウスだとステージから離れていくごとに客が冷静になっていくね。「前=熱い」「後ろ=冷静」これも自然なことで、それぞれライブの楽しみ方があるわけで結構なことです。アーティストや曲によってはしっとり聴くべきときもあるわけだから。
4:ダイブ
若さの象徴。おじさんは今はとてもできねー。ダイブに関しては、わりと物議をかもし出すよね。ネットで繰り広げられる「暴れにくるだけならライブにくるな派」と「暴れなきゃロック(もしくはパンク)じゃねえ派」の対立はいつの時代も熱い。昔は断然、後者だったけど、いまはどっちの気持ちもわかるオレは、すっかりオヤジだなとしみじみ思う。
とまあ、現代はいろいろあるわけですが、60年代のオーディエンスって、アーティストが歌ってるのに「キャーキャーキャーキャー」言ってるイメージしかない。(主に女性)当時の映像を見てると、声援で曲が聴こえないぐらいだ。
ビートルズはビッグアイドルだったけど、この黄色い声援を嫌っていたみたい。「俺たちの歌聴いてんの!?」ってカンジだろうね。
また、当時の女の子たちに絶大な人気を誇った、「ゾンビーズ」っていうビッググループがあるが、彼らのライブ映像を見ても、サビの部分なんて
ぜんぜん聴こえねー。
女どものわめき声ですっかりかき消されてる。感極まって失神するヤツとかもいた。おれが演奏側だったら殺意が芽生えそうだけど、それが当時のロックの楽しみ方だったのなら、それが立派なカルチャーなんだろうねぇ。
ただのアイドルグループ的なイメージが強い「ゾンビーズ」だけど、
- The Zombies
- Odessey & Oracle: 30th Anniversary Edition
というロック史上でも屈指の名盤を放出している。作りこまれたメロディとメロウなボーカルにすっかり引き込まれてしまって、1曲目からあっというまにその世界観に取り込まれてしまう。何度ローテーションさせても飽きがこない、音の宝石です。
一家に一枚!!どうですか!
脱ぎグセ
酔うと裸になりたくなる方、いらっしゃるのではないでしょうか?ある種の自己表現ですし、生まれたままの自然な格好ですしね。時と場合さえ間違わなければ、ワタクシそれほど悪い事だとはおもいません。
ワタクシも若かりし頃は、よくきたないケツを出していた気がします。
当然ですが、時と場合を間違えると
確保されます
それでも自分の局部をさらす人間がいる。
たとえば、
つるべ師匠
師匠は惜しげもなく脱ぎます。ていうか出します。とくに酔うと手がつけられない。24時間だが27時間テレビの深夜に出演して、局部丸出しでおばあちゃんの乳をもんでいた師匠の姿が忘れられません。
たとえば、
極楽とんぼ山本
女子大の学園祭で下半身を露出。警視庁に書類送検されています。NHKには出入り禁止だそうです。
たとえば・・・・・・・・
ライブ会場でパンツを下ろして、オナニーをしたといわれます。基本的にやってることは
つるべ・山本と同じ
なのに、なぜかモリスンがやると、知的でロックなイメージを持ってしまう。
モリスンは、オーバードーズで27歳で死んでるけど、山本がやっても痛い芸人の烙印を押されて終わりだし。
そんなモリスンがボーカルをつとめる、DOORSのファーストアルバム「ハートに火をつけて」。名盤です。一家に一枚どうでしょう?
iPodの音質[後編]
音情報の低下でどう聞こえるか、理想的な鳴りとは。それは、なんともいえないのが前提だ。だって音の好みは人によってちがうもん。
というと、これ以上話がふくらまないので、あくまでワタクシ魔毛狂介個人が感じた内容をレポしよう。
試聴に使用したディスク
- Bud Powell
- The Amazing Bud Powell - Vol. 1.
- Jimi Hendrix
- Live At Woodstock
- ベーム(カール), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ブラームス
- ブラームス:交響曲第1番
[ソースでの比較]
Bud Powellの「The Amazing Bud Powell Vol.1」はアナログとCDの両方を所持しているので、iPodを含めた比較をしたい。
1.アナログレコード
マイルドでふくよかな中音域。チリパチノイズも柔らかい印象。カウベルの音も厚みがあって、全体が重厚な雰囲気をかもしだしている。再生周波数帯域はCDより狭いので、とくに高音はおとなしめ。
2.CD
イントロに入る前のノイズがすでに耳障り。デジタル・リマスタリングされているとはいえ、録音は1950年代。クリアなデジタル音にするには限界がある。デジタル変換することで音の厚みが激減してしまう。ピアノのアタック音、シンバル系の響きなどがやはりキツい。しかし、高音の抜けという見方であればレコードより断然にいい。
3.iPod
まず音量が小さい!!iPodのボリュームを上げ過ぎると音がひずんでしまうので、アンプのボリュームを上げる。
iPodの場合、CDの音をさらに圧縮しているので、理論上はさらにスカスカな音になるはずだが・・・思ったほど差がないかも。若干音が薄くなったような気がするが、少なくとも、レコードからCDを聴いたときほどの落差が感じられない。一応レコードを聴いた直後にiPodを聴いてみる・・・
・・・ダメだぁ
当然好みがあるわけだが、
アナログ>CD≧iPod
という結果になった。すごく妥当な結果でごめんなさい。しかし、MP3だろうとAACだろうと、もともとの音を削るわけだから、当然といえば当然だ。
「CDよりMDの方が音質がいい」という知人がいたが、
MDも圧縮音源。それはありえない。
音の好みは自由だから「CDよりMDの音の方が好き」っていうなら間違いはないが、「CDよりMDのほうが音質がいい」
わけがない。おじさん、そこは譲れません。ウザいのは百も承知です。
では次に、同じ入り口を同じ条件にして出口、つまりイヤホンを変えることで音はどう変わるのだろうか?
[イヤホンでの比較]
1.Apple純正イヤホン
高音の鳴りがおとなしくて、中音が厚い印象。聴きやすいんじゃないかな?ボーカルはしっかり前に出るし、Jimiのギターもパワフルに鳴ってる。Brahmsは若干解像度に欠けるカンジ。
2.Audio Technic 「ATH-AD500」
- オーディオテクニカ
- audio-technica エアーダイナミックヘッドホン ATH-AD500
中音域が薄くて、ボーカルが引っ込んだ感じになる。味がない。シンバル系がやたらと耳に付く。クリアーと言えばそうだが、ウッドストックはライブ盤なのでノイズがやたらと目立つし、とても長時間は聴けないぞ!!オープンエアーという方式をとっているので空間的な広がりは感じられるような気がした。ならばクラシック系には向いているのか?とおもったがBrahmasは今ひとつ。圧縮音源のアラを浮き彫りにしてくれている。忠実だからなのか?ちなみに実験にしようした機材で、価格が一番高い。
3.Sansui 「SS-10」
いつの時代のものか、正確には不明だが、
1970年代ぐらいじゃないかしら?と推測できるビジュアルだ。
これは密閉型ということと、モノが古いということもあり、全般的に音が太い。貫禄のある鳴りだが、バランス的にいうと、高音域がもう少し欲しいと思ってしまう。JimiのWoodstockはふさわしい鳴りだが、CarolとBrahmsに関しては「まあそうだよね・・・」と微妙にあきらめてしまう。音の面白さでいえばこれが一番かも。
結果
純正>SS-10>ATH-AD500
となった。基本的に解像度が高そうなヤツはあわない。音源の貧弱さを包み隠さず表現してしまうから。そいういみで出口はある程度
適当なつくりの方がいいかも
いい意味でね。白いイヤホンが「いかにもiPodユーザーってカンジでイヤ!」というあなた。
純正イヤホン侮るべからず
iPodの音質 [前編]
iPodをはじめとする、デジタルオーディオプレーヤー全般にいえること、それは
音を圧縮する
ということ。MP3方式や、iPodならAAC方式が主。これは「非可逆圧縮」とよばれる圧縮方式だ。簡単に言えば、CD本来の情報量を間引いてデータ量を小さくしてしまおうという方法。それをするからこそ、限られたメディアのなかに多くの楽曲を保存できるわけだ。
音楽的にデータを間引くとはどういうことか
大雑把にいうと、
1.可聴音域ぎりぎりの周波数を切り捨てる
人が聴くことができる音の周波数は低音20Hz(ヘルツ)から高音2万Hzまでとされる。CDはこの周波数帯域で録音されている。
可聴音域を超える音波、10Hzの低音とか30000Hzの高音なんかが鳴っても人の耳には聴こえない。たとえば犬は人間よりも可聴音域が広い。犬笛を吹いても人間に聴こえないのは、犬だけが聴き取れる周波数の音で鳴っているため。
また、青年、中年、壮年となるごとに聴き取れる音域は狭くなっていく。
そこで、再生音の低域が20Hzから40Hzになっても
音的にたいして変わんないっしょ
という発想から低音と高音の端っこをカットすることでデータを軽くするのである。
2.可聴音域内の音を少しずつ削り取る
実際は削り取ってるわけじゃなくて、音源を点で掴みとってるという方が正確かな?まあとにかく、掴みとった点から点の間は実質空白になるので、そこを詰めることでデータを軽くすることができる。
この二つの方法でCDの音源データを減量することができる。しかし、
肝心の音質はどうなのだろうか? ~後編へつづく~
音の職人STEELY DAN
アダルト・コンテンポラリーとか、AORとか評されるSTEELY DAN。黒人音楽の泥臭さを、自分達のフィルターでろ過して、そのコクだけをとりだしている。まさに「洗練」という言葉がぴったりくる。音とアルバムへのこだわりは相当なもので、とにかくレコーディング期間が長いことでも有名だ。そんなSTEELY DANが送り出した名盤たち。
- Steely Dan
- Aja
- スティーリー・ダン, ウォルター・ベッカー, ドナルド・フェイゲン
- ガウチョ
ミュージシャンって、レコーディングよりもライブが好きなんじゃないの?ってずっと思ってたけど、彼等はスタジオにこもって、満足のいく音を追求している方が向いてたんだね。後期のビートルズもそうだったしね。
「おれたちのくみ上げた作品を黙って聴け!!」
ってカンジなんだろうね。
とにかくSTEELY DANは「良質」な音楽。いちど盤を手に取ってみてはいかがだろうか。
いろんな「マッキントッシュ」
艶かしい響きです。アップルコンピュータの代名詞ですが、実はさまざまなシーンで「マッキントッシュ」は存在するのです。
其の壱 レインコート「MACKINTOSH」
スコットランド発祥のブランド。完全防水のレインコート、そのシルエットも文句のつけようがない。かのポール・ウェラーもマッキントッシュのレインコートを愛用しているらしい。これってそうかな?
- ザ・スタイル・カウンシル
- カフェ・ブリュ
其の弐 椅子 「C.R.MACKINTOSH」
「ヒルハウス」
どうですか、この洗練されたフォルムは!洋は当然のことながら、和でも中でもその雰囲気に合わせてくるこのスタイル。腰掛けるだけで、どこかの皇帝の風格が得られることまちがいなしです。死ぬまでに一度は座りたいアイテムです。
其の参 オーディオ 「McIntosh」
「MA6900」
アメリカのオーディオメーカー「McIntosh」。おもにアンプが有名。オーディオファンは一度は憧れるブランドですね。現行商品もさることながら、注目すべきはマッキン(このメーカーの場合、略称はマックではなくマッキンと呼ばれます)のビンテージです。「C22」という真空管のプリアンプは世界の名機とされています。1996年に復刻版が発売されていますが、買うなら絶対オリジナルを!!スピーカーはJBLとかALTECをセレクトしてください。ジャズとロックを再生するために生まれてきたオーディオ。死ぬ前に一度は聴きたいアイテムです。
其の四 リンゴ 「MCINTOSH」
カナダ原産の姫リンゴの銘柄にMCINTOSHというのがあります。和名は「旭」。かりかりした果肉とさわやかな後味が特徴らしいです。日本ではだんだん数が減っているのだとか。コンピュータのマックは、メーカー名との絡みから名付けられているわけですね。商標登録のさいにオーディオメーカーのMcIntoshと一悶着あったようです。ともあれリンゴおいしそうですね。死ぬ前に一度はかじりたいアイテムです。
いろいろな業界に「マッキントッシュ」の名が存在し、どれも一筋縄ではいかない雰囲気をかもし出してますね。そして高い!!
もしも、室内でレインコートを着て、マッキンでジャズを流しながら、リンゴをかじって、マッキントッシュの椅子に腰掛けて、マックコンピュータの電源を入れたら・・・
なんてイヤミなやつなんでしょう