CASABLANCA CAFE LUNCH:音楽が3倍楽しく -3ページ目

イパネマの娘

BOSSA NOVA (ボッサ・ノヴァ)という南米音楽がある。


訳すと、「新しい傾向」っていう意味らしくて、最初は別に音楽ジャンルを指すものではなかったみたい。


ジャズとラテン音楽が融合したといわれてるけど、諸説があり定かではない。


ボッサの生みの親は「ジョアン・ジルベルト」。


彼の奥さんだったのは「アストラッド・ジルベルト」。


もともと歌手じゃなかった彼女は、あるイベントで歌を歌うことになった。


歌手じゃないから、声量もなければテクニックもない。


彼女は小さくて細い声で、ある歌を英詩で歌った。


それが


イパネマの娘


アストラッドは、この曲で一気にスターダムの道を歩むことになる。


「ボサノヴァの女王」と呼ばれる彼女のアルバム。

アストラッド・ジルベルト, アントニオ・カルロス・ジョビン, ジョアン・ドナート

おいしい水

ボッサの基本っす!


アストラッド・ジルベルト
いそしぎ

テクとか声の張りが歌の良し悪しをきめるわけじゃないのよ。


というささやきが聞こえてきそうな二枚。

レコードを聴きましょう その弐

手っ取り早くレコードを聴くにはどうするか?


Q1:ミニコンポなどのオーディオセットを持っている

YES:Q2へ

NO:↓

デノン
DENON GP-3-R ポータブルプレーヤー
魔:ポータブルレコードプレーヤー。スピーカー内蔵なので、お気に入りのレコードを乗せればいつでもどこでも、たとえオーディオを持っていなくても、レコードを楽しむことができます。

Q2:所持しているオーディオセットの裏側に「PHONO」入力端子がある。
ある:Q3へ
入力端子はあるけど、「PHONO」っていうのはない:↓
オーディオテクニカ
audio-technica AT-PL30 レコードプレーヤー
魔:据え置きタイプの入門編です。再生ボタンを押せば自動的にアームが盤の端へ降りてくれる。オートプレイタイプ。私が初めてレコードプレーヤーを手に入れたとき、このDENONのこういうかんじのやつでした。
クソ注釈:フォノイコ内蔵なので、通常の入力端子で接続が可能です

入力端子がない:Q1のNOへ

次回は、お持ちのオーディオセットにPHONO入力端子がある場合。

つづく

泣きボッサ

サックス奏者ウェイン・ショーター。

スーパー・ノヴァ
ウェイン・ショーター, ジョン・マクラフリン, ソニー・シャーロック, ウォルター・ブッカー, ミロスラフ・ヴィトウス, チック・コリア, ジャック・ディジョネット, アイアート・モレイラ, マリア・ブッカー

ウェインは、1970年を迎える直前まではマイルス・デイビスと歩みを共にしてきたが、フュージョンに傾いていくマイルスとは目指す音楽性の違いが目立ち、最後にはマイルスの元を離れる決意をする。


ウェインが「スーパー・ノヴァ」はマイルスの新譜にぶつけて発売された。

マイルス・デイヴィス, ウェイン・ショーター, ジョー・ザビヌル, チック・コリア, ビリー・コブハム, デイヴ・ホランド, ジョン・マクラフリン, ベニー・モウピン, ジャック・ディジョネット, ドン・アライアス
ビッチェズ・ブリュー+1

どっちもすごくレベルたけー!!

「ビッチェズ・ブリュー」はエレクトリックマイルス第一弾といわれるだけあって、フュージョン色が強い。(ウェインはクレジットこそあるものの、ほとんど参加していない)

対して「スーパー・ノヴァ」は民族音楽の匂いが強くただよう。「DINDI」のボーカルも、強烈な人間臭さが伝わってくる。

それぞれの目指す音楽を戦わせて、それぞれが名盤を生むなんて、そんなこと・・・

今のJ-POP界にはあるのでしょうか?

ともあれ「スーパー・ノヴァ」は必聴の一枚。

アルバム同名の1曲目の疾走感がたまらない。

レコードを聴きましょう その壱

ちょっと文体を変えてちょっぴり紳士的に。


音楽の聴き方は人それぞれですが、私は「これから音楽を聴くぜ!!」って身構えるときは、やっぱりレコードをチョイスします。


なぜかって?


それはやっぱり音が良い のと、レコードをターンテーブルに乗っけて、回転している盤に針を落とす。小さなスクラッチノイズが入って、手にした酒を飲みながらイントロを待つ・・・。A面が終わりB面へ盤を引っくり返すのも、面倒といってしまえば相当面倒なのですが、それは音楽を聴くための儀式。それら一連の動作が、「音楽を楽しむ」行為そのものなのです。


CDにはない味と空間、そして音を手に入れることができるはず。


ちなみに力を抜いて音楽を聴くときは「iTunes」でジュークボックス状態にするので、私のなかで、CDが非常に中途半端な存在になりつつあります。まあ、音質を追求するならばCDの方が断然良いのですが、なにせレコード以外は力を抜いている状態(寝る前とか)で聴いているので、そこまで注意していないのです。


良質な音楽を生み出したアーティストへ敬意をはらって、


みなさんもレコードを聴きませんか?


つづく

赤心の歌

ブルーアイドの巨匠「アル・クーパー」の6枚目のアルバム。


アル・クーパー
赤心の歌


ブルーアイドっていわれるけど、結構ブルーズ色が濃くて、「土くさい」と感じる人もいるかもしれない。

どこからどうなめまわしても名盤


中でもサイコーなのが、本当にベタでもうしわけないけど、



「Jolie」ヤバすぎ

アルが愛する女性を思い描いて歌った曲だと。


カッコつけすぎだぜ!!

axis: bold as love

ギターヒーロー、ジミ・ヘンドリックスが放ったサイケアルバム。

Jimi Hendrix
Axis: Bold As Love

基本的にオレは、ジミを速弾きの先祖としかみてないアーティストは


興味ゼロ


ジミはインプロビゼーション(即興演奏)とか、ジャズ的なアプローチこそ評価されるべき。


やれ、「チューニングが狂ってる」とか


「今のギタリストより速弾きじゃない」


とか 、そもそも観点がずれてるし、そこを求めるなら、ジミを聴く必然がない。


速弾きチューンされたトリビュートアルバムとかウザい。


ファズと不協和音のサイケ性をとにかく堪能できれば幸せな一枚。

スピーカーけちらしてスピーカーだきしめよう

音楽を聴くのに必要なものがいくつかある。


最低限のシステム


1.プレイヤー


2.アンプ


3.スピーカー


それとCDやらレコードやらの音楽ソフト。



ここで取り上げるのは3の「スピーカー」。


ロックとかジャズを大音量で聴きたいならコレ。



JBL 4312D

4312d

http://www.harman-japan.co.jp/products/jbl_cons/4312d.htm



いわゆる「ドンシャリ」つって、ベースがドンドンブリブリいって、ハイハットがシャリシャリチンチンいってる。迫ってくるようなサウンドが特徴。


アメリカのスピーカーメーカーJBLの、ベーシックモデルといっていい。


普通にミニコンポとか買うことを考えたら、めちゃくちゃ高いけど、金を出す価値はあると思う。


オレはコイツの先祖の「4312Bmk2」を使ってたけど、一つの方向を明確に指し示しているし、

潔さが感じられる。


世の中にはいろんなスピーカーがあって、それぞれに得意不得意があって、4313Dはその中のたった一つにすぎないが、バランスのよさとキャッチーさはかなりのものだ。


一回聴けば、ミニコンポには絶対もどれなくなる。

秋と枯葉

秋といえばジャズ。レコード屋も売り場を連動させてるトコも多い。


オレは一年中聴いてるけどね。


とりわけジャズ盤のなかでも、より秋を感じさせてくれるのがこの一枚

Cannonball Adderley
Somethin' Else


もう、名盤中の名盤。ただよう哀愁。


あまりに名盤すぎて、


「ジャズの入門に」


とかよく言われるんだけど、オレそういうのキライなんだよ。

入門とかえらそうな事ぬかすから、どんどんジャズの敷居が高くなるんだよな。



まずは聴いてみてほしい。オレはもう何百回聴いたかわからない。




「枯葉」を。


音楽コレクションを外へ持ち出す -iPOD-

オレは


APPLE社がキライ


MACがキライ


だって、使いづれーし、値段は高いし、


なんとなくスカしてる気がするんだもん。


だからキライ。大キライ!!


なはず・・・


だったんだけど・・・



コレすっげー!!

アップルコンピュータ
Apple iPod 20GB (Click Wheel) Mac&PC [M9282J/A]






iPODがかなり売れてるって聞いたとき、基本的に流行り物とAPPLEがキライなオレは、




「iPODなんてクソだぜ。
音は圧縮(音質が若干落ちる)するし、
ヘッドフォンは白くて弱そうだし、
APPLEだし」

iPODを使う知人を、散々バカにした。

心からコケにした。ある日までは・・・


「え・・・? iPODって、WINDOWSで使えるの?」


これを知った約一週間後、




iPOD購入



サイコー。iPODサイコー。


オレが買ったのは20GBのモデル。普通に圧縮すると、約5000曲をiPODに詰め込める。

コレクションのほとんどをiPODに入れて持ち歩ける。車にも乗せられる。

単純計算でアルバム500枚ですから!


そしてコイツの真価ともいえる機能が


SHUFFLE機能


iPODにぶち込んだ曲が全部掻き回されて再生される。これがアツい!


マイルスのバップの後にボサノヴァが始まり、ジミのファズギターへ続く、

みたいな普通のプレイヤーとかチェンジャーじゃできない芸当をやってのける。



ボク、もうiPODなしでは生活できないです


そしてMACも買ってしまいそうな気がする・・・

音楽を聴く・演る・楽しむ

「音楽は若いやつらのもの」。ポール・ウェラーは言ってい
た。そんなウェラーもまだ音楽をやってるし、歳をとったな
りに音楽の楽しみ方があるはず。

だけど、今の日本人はたしかに歳とともに音楽から離れてい
ってしまっているように感じる。

そこでこのブログでは、音楽をより良く楽しむための手法を
ディスクの紹介から、機器の解説までを交えて、多角的に紹
介していきたい。

みなさんの音楽ライフの一助となれればと思う。