農林水産省は、埼玉県越谷市にある宮内庁鴨場でトリインフルエンザが発生した可能性があると発表しました。現在、強毒性ウイルスのH5N1か調査中ということです。
鴨場とは宮内庁が野生の鴨を放鳥している場所で、千葉県市川市「新浜鴨場」と「埼玉県越谷市の「埼玉鴨場」の2カ所があります。鴨の狩猟時期となる11月中旬から翌年の2月中旬までに鴨を捕獲して内外の賓客接遇の場として使用されており、賓客は独特の技法(どんな方法でしょう?)によって鴨を捕獲する接待娯楽としているようです。
元々は徳川家の将軍や大名家に伝わっていたものを皇室が継承したものです。
さて、Wikipedia「インフルエンザ」の項 によると、インフルエンザは風邪とは異なり、比較的急速に発症する悪寒、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛が大きな特徴です。のどの痛み、鼻水、咳、痰などの気道炎症による症状も併発します。合併症として肺炎やインフルエンザ脳症があります。
新型インフルエンザはA型のH1N1の変異型です。亜種と言われます。有名なのは「Aソ連型」と「スペインかぜ」 です。スペインかぜは世界的に6億人が感染、5千万人が死亡した恐ろしいインフルエンザです。日本では三39万人~48万人が亡くなっています。スペインかぜと呼ばれていますが、実は流行感染の第一波は1918年にアメリカでの流行です。それが米軍の第一次世界大戦によるヨーロッパ進攻によって感染が世界的に拡大したと言われています。特徴的なのは今回の新型インフルエンザ同様に若年層の死亡者が多かったことです。免疫過剰反応(サイトカインストーム)によるものであるという説があります。
今回の新型インフルエンザ「豚インフルエンザ」も感染源はメキシコのように言われています。
今回の新型インフルエンザ(A/H1N1、H1N1 flu)は「北米インフルエンザ」と言われています。
今回の新型インフルエンザ感染の第一波はメキシコでしたが、アメリカでの感染報告はメキシコを上回り死亡者もアメリカの方が多いために「北米インフルエンザ」と呼ばれています。
今回の新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)とは異なるものなのかは専門家ではないのでわかりませんが、「豚インフルエンザ」が最初に現れたのはアメリカです。1976年にアメリカ陸軍訓練基地内で死亡した19歳の兵隊が豚インフルエンザに感染していたことがわかりました。その後基地内で500人以上が感染していることが判明し、当時のフォード大統領は予防接種プログラムを開始、米国内で約4千万人が予防接種を受けましたが予防接種の副作用で565万人がギランバレー症候群を発症し、30人以上の高齢者が死亡したため、予防接種プログラムは中止されました。
死亡した高齢者は予防接種後数時間で謎の死を遂げているのだそうです。
今回の新型インフルエンザ(H1N1亜種、豚インフルエンザ、北米インフルエンザ)で、スペインかぜや1976年に発生したアメリカ軍内の「豚インフルエンザ」と同様のことが起こらないかと不安です。スペインかぜと似ているのは死亡者が若年層に多いことでしょう。
これから心配なのは高齢者が予防接種後に謎の死を遂げた「76年米軍豚インフルエンザ」と同様のことが起こらないかです。
新型という未知のものに対抗するためには、途上で多くの犠牲者が必要となります。国や薬品企業は多くの方々をモルモットのようにして新薬を開発していくのです。医療というのはそういうものだというのは理解できますが、正直に言わないところが嫌いです。医療従事者が先行してワクチン接種するというのは自らをモルモットとせよということだと思います。妊婦、高齢者、幼児・・・の接種には注意が必要なのではないでしょうか?
ともかく、新しい薬品やワクチンを接種される方はそれなりの覚悟が必要かと思います。
これから始まるワクチン接種によって犠牲者が発生しないことを祈るだけです。
15日、横浜市都筑区に住む5歳の男児が新型インフルエンザ感染による肺炎と急性心筋炎を発症し、亡くなりました。
国内では新型インフルエンザ感染者27人目の死亡となります。ご冥福をお祈りします。
男児は基礎疾患がなく、4回タミフルを服用していましたがリレンザの処方はされていませんでした。
タミフルは服用薬なのですが、リレンザは吸入薬のため乳幼児には服用しにくいとのことです。リレンザは商品名で正式名は「ザナミビル」 (←wikipediaにリンクさせましたのでご参照ください)と言うインフルエンザ治療薬です。
15日、横浜市都筑区に住む5歳の男児が新型インフルエンザ感染による肺炎と急性心筋炎を発症し、亡くなりました。
国内では新型インフルエンザ感染者27人目の死亡となります。
男児は基礎疾患がなく、4回タミフルを服用していましたがリレンザの処方はされていませんでした。
タミフルは服用薬なのですが、リレンザは吸入薬のため乳幼児には服用しにくいとのことです。リレンザは商品名で正式名は「ザナミビル」 (←wikipediaにリンクさせましたのでご参照ください)と言うインフルエンザ治療薬です。
新型インフルエンザに感染した若年層のお子さんの死亡が連続しました。
13日、東京都に住む4歳の幼稚園児が新型インフルエンザによる急性脳炎を発症して亡くなりました。新型インフルエンザ国内感染者の死亡では最年少となります。数えるようで申し訳ありませんが新型インフルエンザ感染者の死亡は24人目となります。
男児は4日に40度近い発熱があり、翌日に診療所を受診し簡易検査でA型陽性となったためタミフルを服用して帰宅しました。ところが帰宅途中で痙攣などの症状が現れたため都内の病院に入院したのですが、翌6日に一時的に心肺停止状態となり、その後も容体が回復せずに死亡しました。基礎疾患はありませんでした。死因は「新型インフルエンザによる急性脳症」ということです。
14日の朝、愛知県清須市に住む16歳の男子高校生が新型インフルエンザによるインフルエンザ脳症を発症して亡くなりました。25人目の死亡者となります。
高校生の男子は、11日に発熱し、12日になって意識障害が見られたために病院に緊急搬送されました。男子は13日未明になって呼吸が停止、日付が変わった14日の早朝に亡くなりました。男子には気管支喘息の基礎疾患があったということです。
14日の午後、兵庫県西宮市に住む8歳の女児が新型インフルエンザに起因する多臓器不全で亡くなりました。時系列では26人目の死亡者となります。
女児は11日から微熱があり、12日には39度近くに達しました。通常の風邪同様に自宅療養していたのですが、同日夕方に意識障害を起こしたため市内の病院を受診しましたが、その後、神戸市内の別な病院に緊急搬送されたということです。基礎疾患はありませんでした。
亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。
新型インフルエンザと言っても症状は通常のインフルエンザと同じなのです。
危険なのはただの風邪だとかインフルエンザだとか勝手に考えて病院を受診しないことです。これから風邪、インフルエンザの季節がやってきます。困るのは新型と従来型の区別がつきにくいことです。ですからただの風邪だただのインフルエンザだ安静にしていれば治ると考えて自宅療養に留めたり、あるいはどうしても外出しなくてはならないと言って外出したり・・・考えたら恐ろしいことです。新型インフルエンザは従来型のインフルエンザとは違う、まだまだ未知のウイルスなのです。
今回の新型インフルエンザに若年層の感染が多いのは、当たり前のことですが彼らの活動が活発なためです。活動範囲が広範になればなるほどインフルエンザ感染は拡大蔓延していくのです。
専門家ではないのに申し訳ありませんが、若年層の死亡者が多いのは、これまでに経験したことがない新しいウイルスに対して過剰に反応する免疫細胞によるものではないのでしょうか。近いうちに専門家の方々の意見がまとまり何らかの報告があるでしょう。
いずれにしてもご家族の命を守るのは・・・また企業の経営者であれば社員の命を守るのはあなたなのです。
10月9日、北海道旭川保健所は新型インフルエンザに感染した20代の男性が死亡したことを発表しました。
男性は6日に発熱。8日には意識不明となり心肺停止状態となったため病院に緊急搬送されました。簡易検査でA型陽性でタミフルの投与と集中治療室での治療を受けていましたが、9日になって亡くなりました。新型インフルエンザと死因との関係は不明だということです。
男性には気管支喘息や糖尿病などの既往症がありました。国内23人目の新型インフルエンザ感染者の死亡となります。*中日新聞 インターネット記事より(10月10日付)
男性のご冥福をお祈りいたします。
1.8月10日(沖縄県宜野湾市、性別:男性、年齢:57歳、基礎疾患:心臓と腎臓に持病)
経緯:死亡した男性は8月10日に透析を受け、その際に微熱があったため簡易検査を受けた。結果はA型陰性で、解熱剤を処方された。12日にも透析を受けたがその際に39度まで熱が上がったため再検査するとA型陽性となった。タミフルが投与されたが全身に倦怠感や吐き気、筋肉痛があリ、同日に沖縄市内の病院に入院。14日、意識障害があり、翌日、心停止となった。心肺蘇生処置で一時は回復したが、その後、死亡した。男性は渡航歴がなく一緒に暮らす両親にも感染していなかった。感染源は不明。
2.8月18日(兵庫県神戸市、性別:男性、年齢:77歳、基礎疾患:糖尿病による腎不全および高血圧、肺気腫など)
経緯:男性は糖尿病による腎不全のために週に3回透析を受けていた。16日に発熱があり、翌日に市内の病院を受診。肺炎の疑いがあると診断。インフルエンザ簡易検査は陰性だったが、再度検査を行うと陽性だった。発熱と呼吸困難状態が続き、18日になって容体が急変して死亡した。死亡後にウイルスの遺伝子検査を行ったところ新型インフルエンザに感染していた。
3.8月19日(愛知県名古屋市、性別:女性、年齢:80代、基礎疾患:多発性骨髄腫および心不全)
経緯:女性には多発性骨髄腫と心不全の基礎疾患があった。8月3日に救急外来を受診後に入院。39.5度の高熱に併せ咳がひどくなったために4人部屋から個室に移動。17日に簡易検査を行い、翌日には遺伝子検査によって新型インフルエンザの感染が確認された。19日に重症肺炎のため死亡した。
4.8月26日(愛知県名古屋市、性別:女性、年齢:74歳、基礎疾患:なし)
経緯:基礎疾患はないものの病院に長期入院していた。女性の死後に同室の他患者3人も新型インフルエンザに感染していることが確認されたため新型インフルエンザに感染していたと判断した。
5.8月27日(長野県長野市、性別:男性、年齢:30代、基礎疾患:慢性心不全)
経緯:慢性心不全の持病があり、長野市の病院で人口呼吸器を装着して治療中だったが、新型インフルエンザに感染し死亡した。
6.8月29日(鹿児島県枕崎市、性別:女性、年齢:60代、基礎疾患:転移がん)
経緯:女性は数年前に消化器がんの手術を受け、肺にも転移していた。27日に発熱があって自宅療養していたが、翌日になって容体が悪化したために病院に入院。インフルエンザの簡易検査では陰性だったが、その後の遺伝子検査で新型インフルエンザ感染が確認された。タミフル投与、人工呼吸器を装着して治療中だったが29日未明になって呼吸不全のため死亡した。
7.8月29日(兵庫県たつの市、性別:女性、年齢:30代、基礎疾患:てんかん)
経緯:女性は、てんかんの治療のために兵庫県たつの市の社会福祉施設に通っていた。8月27日に高熱と咳の症状を訴え、28日に医療機関でタミフルを投与された。その後、自宅に戻ったが29日に容体が急変し、姫路市内の病院に搬送されたが死亡。死亡後に遺伝子検査を行ったところ新型インフルエンザに感染していることが確認された。
8.8月31日(北海道稚内市、性別:女性、職業:保健師、年齢:40代、基礎疾患:高血圧症)
経緯:稚内保健所利尻支所に勤める40代の女性保健師は、8月21日に新型インフルエンザの集団感染が確認された利尻町の公立中学校で聞き取り調査を行った。聞き取り時には女性自身もマニュアル通りの感染防止を施したうえで聞き取り調査を行っていた。その後、女性は稚内市の病院でインフルエンザA型と診断された後、市内のホテルに宿泊。30日の午後、意識不明となって倒れている女性をホテルの従業員が発見し、駆けつけた医師によって女性の死亡が確認された。
9.9月2日(京都府、性別:男性、年齢:69歳、基礎疾患:肺気腫)
経緯:男性は肺気腫で8月21日に府内の病院に入院。その後、発熱、検査の結果、新型インフルエンザに感染していることが確認された。病院でタミフルが投与され、一時、熱が下がった。その後、別な病院に転院した後、再び発熱、翌日の9月1日に容体が急変しICUで治療したが死亡。
10.9月7日(宮城県、性別:男性、年齢:90代、基礎疾患:非結核性抗酸菌症“呼吸器疾患”)
経緯:2008年12月に非結核性抗酸菌症(結核菌の仲間による同様の感染症)と診断され、今年の7月になって入院。8月に発熱し、同3日の簡易検査でA型陽性と診断。7日になって持病が悪化して死亡。新型インフルエンザの疑い例。
11.9月2日(高知県高知市、性別:男性、年齢:70代、基礎疾患:慢性閉塞性肺疾患、糖尿病)
経緯:男性は持病の治療のため7月下旬から高知市内の病院に入院していた。新型インフルエンザの疑い例。
12.9月9日(大阪府、性別:男性、年齢:45歳、基礎疾患:なし)
経緯:男性は9月3日にのどの痛みと発熱を訴え、7日になって病院を受診。簡易検査でA型陽性だったためにタミフルを投与。その後自宅療養のため帰宅。8日には熱が下がり、翌日の9日になっても症状がなかった。しかし、同日昼に帰宅した家族が意識不明で倒れている男性を発見し、病院へ搬送されたが、1時間後には死亡が確認された。
13.9月11日(青森県、性別:男性、年齢:90代、基礎疾患:脳梗塞、肺炎)
経緯:男性は今年の1月に脳梗塞を発症。その後、寝たきりとなり、肺炎を繰り返し発症していた。9月に入ってから40度を超える発熱があったため簡易検査を行った。結果はA型陽性で、タミフルを投与された。その後、平熱に戻ったが10日の午後になって介護老人施設内で死亡した。
以下、次回に記録。
7日、厚生労働省は新型インフルエンザに感染した札幌市に住む10代の女性からタミフルに耐性を持つウイルスを検出したと発表しました。耐性ウイルスは国内8例目だそうです。いつの間に・・・僕は知りませんでした。お恥ずかしい限りです。近いうちに調べます。
この女性は別な治療薬リレンザを投与されて回復しています。
厚生労働省では、薬剤耐性のインフルエンザウイルスについて解説していますので流用させていただきます。
Q.:薬剤耐性のインフルエンザウイルスとは何か?
薬剤耐性のインフルエンザウイルスとは、本来有効である薬剤が効かない、あるいは効きにくくなったウイルスのこと。インフルエンザウイルスが増殖時に変異するときに生じると考えられている。
Q.:薬剤耐性インフルエンザウイルスと普通のインフルエンザウイルスとは何が違うか?
薬剤耐性ウイルスは、有効であった治療薬に対して有効性が低下(耐性)するが、耐性だからといっても病原性が強くなることはなく、通常のインフルエンザと比較して病状が悪化した例はない。また、薬剤耐性のウイルス変異はワクチンの効果に影響しない。
耐性インフルエンザウイルスについては、地方衛生研究所と国立感染症研究所の協力により、監視(インフルエンザ・サーベランス)を行っているそうです。