タミフル(オセルタミビル)、リレンザ(ザナミビル)に次ぐインフルエンザの新薬に「ペラミビル」という薬があります。
開発したのは?うーん・・・なんでも元がアメリカなのは不思議ですが・・・アメリカのバイオクリスト社という会社で、治験中の抗インフルエンザウイルス薬です。ノイラミニダーゼ阻害薬(*)でタミフルやリレンザの仲間です。
なんでも1回の投与でタミフル5日分の効果があるそうです。
共同通信によれば「長崎大学の河野茂教授が08年に季節性インフルエンザ患者薬1100人にタミフルかペラミビルを投与して効果を比較した結果、ペラミビルの注射1回でタミフルを1日2回、5日間服用したと同様の効果があった」といいます。
内服薬のタミフル、吸入薬のリレンザと異なるのは注射による投与である点です。薬を嚥下できない重症者や感染から時間が経過した患者に効果があるのでは?と期待されているのです。
日本でのライセンスは塩野義(シオノギ)製薬が持っていますが、同社は4日、厚生労働省に製造・販売の承認申請を行いました。正式なペラミビルの承認申請は世界初ということです。
2010年の発売を予定していますが、インフルエンザの感染が爆発的に広まった場合には承認が早まる可能性もあるそうです。
*ノイラミニダーゼ阻害薬:細胞膜表面にあるインフルエンザウイルスの放出に必要なノイラミニダーゼを阻害し、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する。A型、B型のインフルエンザに有効。C型には無効。