台風とはどのようなものでしょう? とりあえずwikipedeiaで勉強します。wikipedia「台風」「神風」を参照しました。
昔、日本では台風を野分(のわけ)と言い、明治時代くらいから颶風(ぐふう)と呼ばれるようになったそうです。台風という名の由来にはギリシャ神話の怪物(typhoon)の名前から、アラビア語の嵐(tufan)から、中国広東省で言う大風(タイフン)から・・・諸説あってよくわかりません。
鎌倉時代の元寇(蒙古襲来)の際に吹いた強風を「神風」と言いますが、これはその際に偶然西日本を通過した台風または暴風であったと考えられています。いずれにせよ元・高麗の軍勢はこの強風によって壊滅したのです。
1274年の文永の役と1281年の弘安の役の2回にわたって吹いた神風によって日本は守られたと記録がありますが、確実に暴風が吹いたのは弘安の役時だけのようです。
以来・・・特に明治以降には天皇制と神風を無理やりに結びつけて神格化したのです。
それはともかく、台風とは太平洋や南シナ海で発生する熱帯低気圧のことを指し、最大風速(10分間平均)が34ノット以上のものを台風というようです。
台風のほとんどは夏から秋にかけて発生することが多く、太平洋高気圧の縁に沿うように移動して日本だけでなくフィリピン諸島、台湾、朝鮮半島などを通過して大きな被害を与えるのです。
反面、台風による大量の雨は夏季の水瓶となるダム湖の重要な水源にもなるのです。
台風の勢力(階級)については小さい方から順に、ごく小さい、小型(小さい)、中型(並みの大きさ)、大型(大きい)、超大型(非常に大きい)となっていましたが、99年8月に起きた丹沢の玄倉川水難事故(小型台風への危険性を過小評価した人たちが川の中州に留まり増水した川に奔流され13人が死亡)を機に「ごく小さい→中型(並みの大きさ)」までの表現を撤廃して大型と超大型の2階級のみに改められています。
以来、小型のものは「台風」、大型のものは「大型の台風」と表現されるようになりました。
台風は発生順に台風番号が付けられます。今列島に近付いている18号は、本年度18番目に発生した台風ということになります。特に被害の大きかった台風は洞爺丸台風“Maria”(54年)、狩野川台風“Ida”(58年)、宮古島台風“Sarah”(59年)、伊勢湾台風“Vera”(59年)・・・などと台風番号以外の名前が付けられています。
いずれにしても・・・迫りくる大型の台風18号には充分注意しましょう。