新型インフルエンザに感染した若年層のお子さんの死亡が連続しました。


13日、東京都に住む4歳の幼稚園児が新型インフルエンザによる急性脳炎を発症して亡くなりました。新型インフルエンザ国内感染者の死亡では最年少となります。数えるようで申し訳ありませんが新型インフルエンザ感染者の死亡は24人目となります。


男児は4日に40度近い発熱があり、翌日に診療所を受診し簡易検査でA型陽性となったためタミフルを服用して帰宅しました。ところが帰宅途中で痙攣などの症状が現れたため都内の病院に入院したのですが、翌6日に一時的に心肺停止状態となり、その後も容体が回復せずに死亡しました。基礎疾患はありませんでした。死因は「新型インフルエンザによる急性脳症」ということです。


14日の朝、愛知県清須市に住む16歳の男子高校生が新型インフルエンザによるインフルエンザ脳症を発症して亡くなりました。25人目の死亡者となります。


高校生の男子は、11日に発熱し、12日になって意識障害が見られたために病院に緊急搬送されました。男子は13日未明になって呼吸が停止、日付が変わった14日の早朝に亡くなりました。男子には気管支喘息の基礎疾患があったということです。


14日の午後、兵庫県西宮市に住む8歳の女児が新型インフルエンザに起因する多臓器不全で亡くなりました。時系列では26人目の死亡者となります。


女児は11日から微熱があり、12日には39度近くに達しました。通常の風邪同様に自宅療養していたのですが、同日夕方に意識障害を起こしたため市内の病院を受診しましたが、その後、神戸市内の別な病院に緊急搬送されたということです。基礎疾患はありませんでした。


亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。


新型インフルエンザと言っても症状は通常のインフルエンザと同じなのです。


危険なのはただの風邪だとかインフルエンザだとか勝手に考えて病院を受診しないことです。これから風邪、インフルエンザの季節がやってきます。困るのは新型と従来型の区別がつきにくいことです。ですからただの風邪だただのインフルエンザだ安静にしていれば治ると考えて自宅療養に留めたり、あるいはどうしても外出しなくてはならないと言って外出したり・・・考えたら恐ろしいことです。新型インフルエンザは従来型のインフルエンザとは違う、まだまだ未知のウイルスなのです。


今回の新型インフルエンザに若年層の感染が多いのは、当たり前のことですが彼らの活動が活発なためです。活動範囲が広範になればなるほどインフルエンザ感染は拡大蔓延していくのです。


専門家ではないのに申し訳ありませんが、若年層の死亡者が多いのは、これまでに経験したことがない新しいウイルスに対して過剰に反応する免疫細胞によるものではないのでしょうか。近いうちに専門家の方々の意見がまとまり何らかの報告があるでしょう。


いずれにしてもご家族の命を守るのは・・・また企業の経営者であれば社員の命を守るのはあなたなのです。