こんにちは、培養部門です。

今回はAMHについて説明します。

当院が位置する大垣市ではAMHと精液検査をするための助成制度が存在しています。早い段階でAMHや精液検査をしておくことは、将来を設計することで非常に重要です。

大垣市在住のご夫婦を対象に妊活検診費( AMH検査・精液検査 )が助成されます

大垣市にお住まいの方当院で検査をご希望される無償で検査を行うことができます。ぜひ、ご予約ください。



低いAMHの方は妊娠や出産に影響があるのか日本のグループが調べた論文があります。

結果は、若いグループ ( 2538 )では、採卵回数は増えるが累積妊娠率・出産率に影響しないことが分かりました。

つまり、卵子を採取することができれば、その後の能力AMHが高くても低くても同様です。卵子を採取する過程が非常に重要であると言えます。

一方で、高齢のグループ ( 3942 )では、累積妊娠率・出産率は有意に低下したことが分かりました。年齢が上昇するにつれて、卵子の質が低下します。卵子の質が低下すると卵子の染色体異常の割合も増加します。よって、卵子を採取することができても出産に至る可能性低下します。

これらは以前、説明させていただいた海外のグループと同様の結果でありました。

若年層の低AMHは累積妊娠率・出産率に影響しないが高齢になるほど影響する

 

若年層であれば、AMHが低くても出産できる可能性は高いです。まずはご自身のAMHを知ることが重要です。

 

参考:Maho M.Live birth outcomes from IVF treatments in younger patients with low AMH. JBRA Assist Reprod. 2021 Jul 21.


クリニックママのホームページ

 

お知らせ

 

 

当院の初診について

当院の不妊外来を初めて受診される際にお電話での予約が必要な理由

 

当院は不妊治療に関わる先進医療を行なっております。

当院の不妊治療に関わる先進医療の種類と効果

 

大垣市在住のご夫婦を対象として、自費診療でAMH( 抗ミュラー管ホルモン )検査、精液検査を実施した場合に大垣市から助成金を受け取ることができる制度が開始されました。

当院で行うことができます。お電話にてご予約をお願い致します。

大垣市在住のご夫婦を対象に妊活検診費( AMH検査・精液検査 )が助成されます

 

当院はPGT-A実施施設として日本産科婦人科学会に承認されています。

PGT-Aを行うことによって、複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方に妊娠率の向上と流産率の低下が期待できます。

↓詳しくはこちらをご覧いただければ幸いです。

PGT-A( 染色体異数性検査 )の要件が変わりました

 

※PGT-A対象者の方で当院に胚盤胞を凍結保存している場合、採卵を行わずに保存してある胚盤胞を用いてPGT-Aをすることができます。

 

当院でPRP療法を行うことができます。

PRP療法とは再生医療の一つです。

様々な医療分野でPRP治療は行われており、不妊治療分野ではPRP療法を行うと子宮内膜が厚くなるという報告が専門の学会から報告されています。

子宮内膜が厚くなると、移植した胚の妊娠率、出産率が向上します。

 

先進医療、PGT-A、PRP療法をご希望の方、ご興味がある方は当院の不妊外来診察を受診ください。

 

文責:培養部門

 

 〔生殖医療専門医〕古井憲司