今週は、以前もお知らせした「こども医療電話相談 #8000」の再度のご案内ですにっこり

 

スマホこども医療でんわ相談(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

 

全国同一の短縮番号「#8000」に電話すると、各都道府県の窓口に自動転送され、小児科医や看護師から症状に応じた対処法や受診する病院などのアドバイスを受けることができます。

 

電話をかけているところから各都道府県の窓口に自動転送されるため、旅行先や帰省先でも役に立つ電話番号です。

 

ご自宅でもその他の場所でも、お子さんの急な病気や症状で困った際はぜひ「#8000」をご活用ください立ち上がる

 

こんにちは培養部門です。

体外受精や顕微授精は卵子の質に注目されることが多いです。それは、卵子の方が年齢の上昇や体調、社会的要因に影響を受けやすいと考えられているからです。

しかしながら、卵子の質が良好でも精子の質が不良であると体外受精・顕微授精の成功率が低下する報告があります。

 

精子のDNA断片化率( 精子の遺伝子が損傷を受けている割合 )が30%を超えていると受精、良好胚、着床、妊娠の割合の大幅な低下が確認されました。

卵子は精子DNAの損傷を修復する能力を持っているのである程度の損傷であれば問題はないと言えますが、DNAの損傷度合いが大きいと卵子が持つDNAの修復能力の範囲を超えてしまい、受精やその後の成長に影響が現れてしまいます。

 

 

男性も女性と同様に採卵日に向けて体調を万全にする必要があります。

精子の質に影響する要因として、過度な飲酒、喫煙、過度なカフェイン摂取、肥満、運動不足が挙げられます。

また、精子は卵子とは異なり精巣で3カ月間かけて射精される精子に成長します。よって、射精される精子は3カ月前につくられ始めた精子です。生活習慣に不安がある場合は採卵の3カ月前から準備が必要です。

体外受精・顕微授精はパートナー双方の協力が必要不可欠であると言えます。

精子DNAの損傷は年齢の上昇や生活習慣によって増加します

 

当院では精子のDNA断片化率を軽減させる治療として、ザイモートスパームセパレーターとPICSIを先進医療として導入しています。

ぜひ、顕微授精を行っても良好な受精卵が得られない、妊娠されない場合は精子の質が低下している可能性も十分に考えられます。ぜひ、ご相談ください。

先進医療としてザイモートスパームセパレーターを導入いたします

PICSI:ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術について

 

参考:Daniela P et al. The effect of sperm DNA fragmentation on ICSI outcomes depending on oocyte quality. Andrology. 2023.

 

お知らせ

 

当院の初診について

当院の不妊外来を初めて受診される際にお電話での予約が必要な理由

 

当院は不妊治療に関わる先進医療を行なっております。

当院の不妊治療に関わる先進医療の種類と効果

 

大垣市在住のご夫婦を対象として、自費診療でAMH( 抗ミュラー管ホルモン )検査、精液検査を実施した場合に大垣市から助成金を受け取ることができる制度が開始されました。

当院で行うことができます。お電話にてご予約をお願い致します。

大垣市在住のご夫婦を対象に妊活検診費( AMH検査・精液検査 )が助成されます

 

当院はPGT-A実施施設として日本産科婦人科学会に承認されています。

PGT-Aを行うことによって、複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方に妊娠率の向上と流産率の低下が期待できます。

↓詳しくはこちらをご覧いただければ幸いです。

PGT-A( 染色体異数性検査 )の要件が変わりました

 

※PGT-A対象者の方で当院に胚盤胞を凍結保存している場合、採卵を行わずに保存してある胚盤胞を用いてPGT-Aをすることができます。

 

当院でPRP療法を行うことができます。

PRP療法とは再生医療の一つです。

様々な医療分野でPRP治療は行われており、不妊治療分野ではPRP療法を行うと子宮内膜が厚くなるという報告が専門の学会から報告されています。

子宮内膜が厚くなると、移植した胚の妊娠率、出産率が向上します。

 

先進医療、PGT-A、PRP療法をご希望の方、ご興味がある方は当院の不妊外来診察を受診ください。

 

文責:培養部門

 

 〔生殖医療専門医〕古井憲司

先天性感染症とは、妊娠中に妊婦感染した病原体が胎児に感染し、生まれてくる赤ちゃんに異常をきたす感染症ですおねだり

 

代表的な先天性感染症には、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス(CMV)、風疹、梅毒などがあります。

赤ちゃんの成長発達が遅れるなどの症状をきたします。

 

風疹などワクチンで予防できる疾患については妊娠前にワクチン接種をおこなうことが重要です予防接種

 

また、トキソプラズマとサイトメガロウイルスの先天性感染の患者さんの会のHPに妊娠中の母子感染を予防する方法がのっています。

ご参考にしてください。

 

クローバー妊娠中の母子感染を防ぐための注意事項11か条(先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症 患者会)

https://toxo-cmv.org/for_maternity/

ゴールデンウィークが近づき、旅行や帰省などを検討されるご家庭もあるかと思います。

お子さんの突然の熱などもしもの時に備え、他の都道府県のどこに病院があるか調べるには、以下のサイトが便利です。

 

クローバー広域災害・救急医療情報システム検索

(こどもの救急(ONLINE-QQ))

http://kodomo-qq.jp/index.php?pname=searchinfo

 

 このサイトで目的の都道府県を選ぶと、各自治体が公開している、医療情報をまとめたサイトが表示されます。

 

 また、 症状があるときにはこども医療電話相談「#8000」への電話も役に立ちます。

 

クローバーこども医療でんわ相談(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

 

全国同一の短縮番号「#8000」に電話すると、各都道府県の窓口に自動転送され、小児科医や看護師から症状に応じた対処法や受診する病院などのアドバイスを受けることができます。

 

 ぜひご活用くださいにっこり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは培養部門です。

卵巣を刺激して採卵を行うと1回で複数の受精卵を得ることができます。1回の胚移植では通常1個の受精卵を移植しますので、残りの受精卵は凍結保存( ガラス化保存 )することになります。

ガラス化保存すること理論的には半永久的に受精卵を保存しておくことが可能です。

 

では、ガラス化保存する期間が長期間に及んでも受精卵影響はないのでしょうか?

凍結保存タンクの中で保存された期間が12カ月以上の受精卵と12カ月以内の受精卵で融解後の生存率、胚移植後の出産率、流産率変わりませんでした。

よって、保管期間の長期化による影響はないと考えられます

実際に当院でもたくさんの方が1回の採卵で第2子、第3子をご出産されています。

 

 

受精卵のガラス化保存にはたくさんのメリットがあります。

複数の受精卵が保管してある場合、年齢の上昇による妊娠率の低下を防ぐ可能性があります。

→年齢の上昇により卵子や精子の質は低下します。より若い年齢の受精卵を第2子、第3子の出産に向けて保存することで実年齢より高い妊娠率で治療を行うことができます。

年齢の上昇に伴う妊娠率の低下は子宮と卵子どちらの要因が大きいか

 

移植を行いたい時期を選ぶことができます。

お仕事などスケジュールの都合上この時期はクリニックに通院することが難しい場合も、胚移植のスケジュールを調整することができます。

 

・子宮や体の状態を万全に整えてから移植することができます。

治療を進めてゆく中で、子宮筋腫や子宮内膜症など子宮側に妊娠率が低下する原因が見つかった場合は治療を行ってから胚移植をすることができます。また、妊娠や出産に悪影響を及ぼす歯周病なども同様に治療してから胚移植を行うことができます。採卵→子宮内の治療( 歯周病の治療 )→胚移植を行うことで円滑に治療を進めることができます。

 

受精卵をガラス化保存することで様々な治療を組み合わせることも可能になります。

受精卵のガラス化保存技術の進化は治療の安全性や妊娠率の向上に大きく貢献しています。

 

参考

S. Canosa et al. The effect of extended cryo-storage following vitrification on embryo competence: a systematic review and meta-analysis. J Assist Reprod Genet. 2022

 

お知らせ

 

当院の初診について

当院の不妊外来を初めて受診される際にお電話での予約が必要な理由

 

当院は不妊治療に関わる先進医療を行なっております。

当院の不妊治療に関わる先進医療の種類と効果

 

大垣市在住のご夫婦を対象として、自費診療でAMH( 抗ミュラー管ホルモン )検査、精液検査を実施した場合に大垣市から助成金を受け取ることができる制度が開始されました。

当院で行うことができます。お電話にてご予約をお願い致します。

大垣市在住のご夫婦を対象に妊活検診費( AMH検査・精液検査 )が助成されます

 

当院はPGT-A実施施設として日本産科婦人科学会に承認されています。

PGT-Aを行うことによって、複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方に妊娠率の向上と流産率の低下が期待できます。

↓詳しくはこちらをご覧いただければ幸いです。

PGT-A( 染色体異数性検査 )の要件が変わりました

 

※PGT-A対象者の方で当院に胚盤胞を凍結保存している場合、採卵を行わずに保存してある胚盤胞を用いてPGT-Aをすることができます。

 

当院でPRP療法を行うことができます。

PRP療法とは再生医療の一つです。

様々な医療分野でPRP治療は行われており、不妊治療分野ではPRP療法を行うと子宮内膜が厚くなるという報告が専門の学会から報告されています。

子宮内膜が厚くなると、移植した胚の妊娠率、出産率が向上します。

 

先進医療、PGT-A、PRP療法をご希望の方、ご興味がある方は当院の不妊外来診察を受診ください。

 

文責:培養部門

 

 〔生殖医療専門医〕古井憲司