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半兵衛のブログ

映画やドラマ好きなので映画やTVドラマのレビュー、ビートルズ関連の曲紹介や、古い洋楽ロック、気になるJポップスのレビューをしています。ペタは見ません、いいねを中心に訪問しています。

 

Eyse On Me(アイズ・オン・ミー)は199年2月にスクウェアから発売された国産RPG「ファイナルファンタジーVIII」の主題歌でエンディングで流れました。 ※スクウェアは後にエニックスと合併してスクウェア・エニックスになりました。

 

・作詞は染谷和美さん 作曲は長らくFFシリーズに携わっている植松伸夫さんが、歌はアジアの歌姫こと、フェイ・ウォンさんが担当しました。

 

・洋楽オリコンチャートでは19週連続1位という記録を樹立

・1999年の日本ゴールドディスク大賞を受賞し、ゲーム音楽では初の「ソング・オブ・ザ・イヤー」(洋楽部門)に選ばれました。

 

約19年前のプレイステーション1の映像ですが、今でも色褪せることのない素晴らしい映像です。

ちなみに主人公スコールのモデルはグレイのTERUさん、リノアは松たか子さんがモデルとされています。

 

<ファイナルファンタジー用語辞典より>

もともと歌手になる夢を持っていたが、いい歌詞がどうしても書けず、ピアニストとして生きていたジュリア(※後にリノアの母となる)。 ある日、一人の青年(ラグナ)との出会いをきっかけに書き上げた歌詞を、よく弾いていた曲に付けて歌ったところ大ヒット…
作中では、ジュリアが歌っていることになっている。

 

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Eyes On Me

                                                              作詞:染谷和美 作曲:植松伸夫

 

 

歌う時は いつも

ステージに 独りだったから

いつも 私の言葉が

誰かに届けばいいと 願っていた

 

あなたが私に ニコニコしているように見えた

本当かしら?私の思い込みかしら?

あなたはいつも 隅っこにいたよね

この小さな小さなバーの

 

今晩最後にあなたの為に、

いつもの古い曲を もう一度だけ歌ったけれど

ここであなたに会える最後の夜だったの?

かもしれないし、違うかもしれない

 

なんとなく好きだったな あなたのあの仕草

恥ずかしそうな目で 私を見つめるところが

ねえ 気づいていたのかしら?

私もあなたを 見つめていたことを

 

あなた そんなところにいたのね

またいつもの あの表情ね

傷ついたことが ないかの様な

落ちこんだ事も 無いかの様な

 

私が例の「あれ」になってあげましょうか?

あなたをつねる役に。 優しく、でも 効果が出るまでずっと

それでもし 顔が歪んだらね

私はすぐ分かるの。 あながが夢から覚めてるって

 

だから あなたの所に 行かせて

好きなだけ近くに

ちゃんと近づけば、私が

あなたの胸のドキドキが 早まるのを感じられる程になる

 

それでね そのまま私が 小さい声で こう言うの

「大好きだったの。私を見る時の優しい目が

気づいてた?

私もあなたを見つめていたのよ」ってね

 

あなた だから 私に分けてちょうだい

有り余るほどの愛があるのなら

こらえている涙があるのなら

またそれが辛いことでも それはそれでいいから

 

どうしたら 分かってくれるの?

私はね ドレスと歌声だけの存在じゃないんだから

手をのばしてくれるだけでいい

あなたはきっと分かるはずよ。もう夢じゃないって 

 

あなた そんなところにいたのね

またいつもの あの表情ね

傷ついたことが ないかの様な

落ちこんだ事も 無いかの様な

 

私が例の「あれ」になってあげましょうか?

あなたをつねる役に。 優しく、でも 効果が出るまでずっと

それでもし 顔が歪んだらね

私はすぐ分かるの。 あながが夢から覚めてるって

 

 

訳詞 上の映像より(一部改変しました)

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アジアの歌姫に納得です。一説によるとレコーディングでは、ワンテイクでOKが出たようです。番組でもレコーディングと変わらぬ歌を披露しています。

中国人の知人3人に「フェイ・ウォンいいよね?」と話しかけると、決まって「誰それ?漢字で書いてみて」。”王 菲”と書くと「ああ!ワン・フェイなら中国で一番有名な歌手で俳優ですよ」といわれます。

 

この時点では親子で有ることをお互い知らなかったはずです。はるか昔の記憶なのでまちがっていたらごめんなさい。

 

◆感想

もう、この曲は私にとっては「神曲」で、癒やしであると同時にちょっと切なくなります。女性ボーカルで一番好きな曲です。この曲でのフェイ・ウォンの歌唱は超絶素晴らしいです。単語の一語一語にものすごいバラエティーに富んだ表現力があり、変幻自在の裏声と地声の使い方、ための上手さ、ゾクゾクするウィスパー・ヴォイス、ここぞとばかりの力強さ・・・どこをとっても完璧な歌唱力で、この手の曲では恐らく右に出る者はいないくらいに魅力的で、グイグイ曲の世界に引き寄せられます。ここまで来ると魅力というよりも曲から脱出不可能な魔力です。

 

◆結ばれる夢と現実での別れ

歌詞の内容は、小さなバーの片隅にすわって聴いてくれている常連さんのラグナの事を歌っていて、ジュリアは歌いながら、こっそり彼を覗いていました。屈託のない様子の彼に恋をしてしまい、次第に想像の中で彼と結ばれる事を夢見ていました。いつものようにいつもの曲を歌いましたが、それが最後の別れとなってしまいました。彼は戦場に向かったのです。

 

◆アイズ・オン・ミーの行方

その後ジュリアは人気歌手となりカーウェイ大佐と結婚し、リノア誕生。しかしリノア5歳のときに他界、一方ラグナは自分を看病してくれたレインと結婚しスコールが誕生します。しかしそのレインもスコールを生んだ直後に亡くなりました。ラグナはレインが身ごもっていることをしりませんでした。結局はジュリアの恋は叶わなかったけど、それぞれの子供、リノアとスコールが結ばれます。

 

 

 

「わたし、定時で帰ります。」2019年4月16日より放送されたTBSテレビドラマ

 

 

原作:矢野帰子(かえるこ) 新潮社yom yom連載の小説

脚本:奥寺佐渡子/清水友佳子

主演:吉高由里子/向井理/ユースケ・サンタマリア

主題歌:Superfly「Ambitious」

おすすめ度 75点 今一度、職場での自分の働き方を見つめ直すチャンス

 

<ストーリー>

主人公・東山結衣(吉高由里子)はWEB制作会社で働くディレクター。過去のトラウマから入社以来、残業ゼロ生活を貫いてきた。理由が無ければ帰りづらい風潮の中で、仕事中は誰よりも効率を追求し、生産性の高い仕事をし、定時になるときっぱり退社。行きつけの中華料理屋でビールを嗜み、恋人・諏訪巧(中丸雄一)との時間も大切にしている。
だが新任の部長が赴任したことをきっかけに、結衣の前に曲者社員たちが立ちはだかる。

 

◆働き方を見つめ直す

吉高由里子さんの前回のドラマ「正義のセ」(←クリックで飛びます)では、検察官が主人公のドラマでしたが、今度はWEB制作会社の社員なのでより身近に感じられる職場でのドラマです。政府が働き方改革を提唱する中、あらためて職場のそれぞれの人々の働き方にスポットをあてて、何が問題で何が正しいのか?自分の働き方や同僚との働き方や接し方を見つめ直すことができる極めて真面目で素晴らしいドラマだと思います。

 

1話:三谷 佳菜子は無遅刻無欠勤、皆勤賞だけが自分の誇り、バリバリの昭和世代に叩き込まれた働き方で、新人社員の教育係として自分のスタイルを押し付けようとする。

 

2話:ワーキングマザー賤ヶ岳 八重は産休明けで、会社での失われた時間を取り戻そうと必死になり、双子の赤ちゃんは夫にまかせている。必死になるあまり、部下達を巻き込みながら空回ししていく。

 

3話:新入社員来栖 泰斗はCM撮影中にスマホで撮った動画が知人の手により不適切な動画として拡散されてしまう。不祥事に対して陳謝して回る上司たちをよそに、自分の責任ではないから会社を辞めると謝罪すること無く、さらり言い出す。

 

相関図 <番組HPより>

 

 

 

働き方改革  厚労省hpより

我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。
こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。

  • 長時間労働の是正
  • 雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保
  • 柔軟な働き方がしやすい環境整備
  • ダイバーシティの推進
  • 賃金引き上げ、労働生産性向上
  • 再就職支援、人材育成
  • ハラスメント防止対策 etc・・・

◆インタビュー

 

一般企業で働いている友だちに「会社ってどんな感じ?」って聞いてみたり、マネージャーさんに「どういうときに帰りにくい?」って話してみたり(笑)。残業だけでなく、有給消化やセクハラ・パワハラとか、いろんな問題が取り沙汰されている今、必要なドラマだなと思いました。 吉高由里子さん

 

キャラクターそれぞれが言っていることに嘘がないというか。「たしかにそうだよな」と思える。ある意味、みんなが正論で、だからこそ相容れないものがあって、だから簡単に打ち解けることができないし、共感することもできないんだと。いろんな人の主観がぶつかり合っているのを、どうやって解決していくのかが、このドラマの醍醐味ですね。 向井理さん

 

僕が演じる福永は「ブラック上司」って説明がありますけど、自分がやっていることがおかしいと思ってないんですよ。僕自身も福永が、いわゆる「悪役」とも思っていなくて。みんな自分のやっていることに迷いながらも、「間違ってない!」って思って進んでいるわけだから。むしろ福永の立場からしたら、結衣は全く「普通」ではなくて。むしろ、ものすごい変わったやつなんですよ。 ユースケ・サンタマリアさん

 

◆原作の感想 Amazonより

 

職場あるあるで入り込んで読んでしまいました。結局、社会や会社が働き方改革をしても、働く人達の意識が変わらなければダメなんですよね。Amazonカスタマーさん

 

入社22年の私。かつては残業だろうが徹夜だろうが、上の指示なら何でも頑張る私でしたが、ここ10年は結衣のように、1時間当たりの生産性を大事にして、定時退社をしています。それだけに、結衣には感情移入してしまいました。 新しい地図☆さん

 

実際に主人公のような行動を取るには多大なエネルギーが必要であり、だったら生活のためにも長いモノに巻かれたほうが楽という現実をリアルに見せてくれます。 webikerさん

 

働くってなんだろう、仕事ってなんだろうってところから見直さなければいつまで経っても帰れなくなって、人生本来の意味を失いかけている ユウシさん

 

※日本人男性のフルタイムワーカーの平均年間労働時間は年間、2018時間(2014年度)です。労使協定のある会社でも拘束時間が、年間、3516時間を超えてはならない。と法律で定められているようですが、半兵衛の業界は、如何に超えていても超えていないように見せかけるという・・とてもブラックな会社ばかりの業界です。 私のような業界に努めていると 2018時間は夢のような数字です。安倍首相にお願いします。働き方改革を是非この業界にも政府の力でズバッと!メスを入れてください。

 

 

原 作 : 原泰久(週刊ヤングジャンプ):累計発行部数4000万部

監 督 : 佐藤信介

出演者 : 山崎賢人/吉沢亮/大沢たかお他

上映時間:134分

再現度 : ★★★★★95点 これ以上は望めない完成度

お子様度 : 歴史の勉強よりの映画見たほうがいい

 

<ストーリー>

時代は紀元前。500年の争乱が続く春秋戦国時代、中国最西の大国「秦」に「信(しん)」と「漂(ひょう)」という名の二人の戦災孤児がいた。二人は、下僕の身分ながら、「天下の大将軍」を夢見て日々修行に明け暮れていた。
やがて、漂は秦国大臣・昌文君に見出され仕官。しかしある夜、漂は深手を負った状態で戻って来る。息絶えた漂から託された紙に書いてあった場所に辿り着いた信は、そこで漂と瓜二つの少年を目の当たりにする。その少年こそ秦国第三十一代目大王・政(せい)であった。漂落命の原因となった政に激昂する信だったが、自らに託された漂の思いと自らの夢のため、乱世の天下に身を投じるのだった。 <ウィキペディアより>

・相関図 公式サイトより

 

◆予想を上回る出来!本場の中国でヒット間違いなし!

日本映画を憂いる半兵衛の評価のポイントは今回はズバリ!中国が舞台の日本の漫画の実写版が中国でヒットするか?という視点で鑑賞しました。

※公開して間もない作品なのでなるべくネタバレしないようにしました。

 

 

評価できるポイントが高いのでヒット間違いなし

・ストーリーが面白い

・日本人役者の演技力

・キャストがすばらしい

・原作の改変が少ない

・漫画の娯楽要素が歴史物をより見やすくしている

・ハリウッドでは絶対に作れない

 

◆ストーリーが面白い

2時間を超える上映時間があっという間で、少年漫画独特の夢に向かっていく熱い部分が良く出ていました。

 

◆日本人役者の演技力

この作品で日本の役者は中国人の武人等を演じているのですが、これが、バッチリハマっている。

なぜかと言うと、日本にはチャンバラがあるからです。日本の歴史で一番おもしろいのは侍や将軍の戦国時代です。「拙者」「・・・でござる」などの話し方と刀による切合をそのまま中国人の衣装で演じればよいのです。ある意味中国人以上に中国人武人を演じられる素養があると思いました。

 

◆キャストがすばらしい

キャスト寸評 (半兵衛の満点評価のキャスト)

 

○山崎賢人(信):叫ぶようにしゃべるセリフでうまくワイルドさをだせました。渾身の演技

 

○吉沢亮:(嬴政・漂):一人二役だと違う人格を演じるのですが、ほぼ一緒なのは原作を意識してか?斉木楠雄のΨ難で中二病の海藤瞬を演じたり、銀魂で沖田総悟など、色々なタイプのキャラクターを演じ分けることができます。人気上昇確実!

 

○長澤まさみ(楊端和):日本の秘密兵器!美貌と演技力で中国人悩殺確定 日本の宝だと改めて感じました。 

 

○本田奏多(成蟜):和製ジョフリー

 

○大沢たかお(王騎):この役の為に半年かけて15kgi以上増量の役者魂!オーラがすごかった

 

○高嶋政宏(昌文君):一番中国人に見えましたgood!

 

○石橋蓮司(竭氏):思わずここに来たか!と叫んでしまいました。小心者の悪役といえばこの人!

 

○坂口拓(左慈):原作の改変部分で一番得した人、やる気が無くてめんどくさそうに戦っているのに強すぎる!

 

◆原作の改変が少ない

1巻から5巻目までの内容を134分に良く詰め込んだと感心しました。脚本の段階で原作者の原先生が関わったのが良かったです。改変も作品をより良くしたと思います。

 

◆漫画の娯楽要素が歴史物をより見やすくしている

半兵衛の子供時代は歴史が大嫌いでした。何故過去を学ばなければならないのか?暗記のための暗記のようで全く興味がありませんでした。しかし漫画好きの半兵衛はなんと横山光輝先生の三国志を全巻所有していました。更にコンピューターゲームで信長の野望や三国志をやり興味がでてきて、歴史への興味が湧いてきて今日に至ります。

 

中国の春秋時代をベースにしていますが、この映画を見た少年少女はきっと中国の歴史に興味を持つと思います。何よりも戦闘シーンであるとか、キャラクターの造形など漫画の要素が観やすくしているのが大きいと思います。

 

◆ハリウッドでは絶対に作れない(ホワイトウォッシュ問題)

前回紹介した日本の映画銃夢など、日本の作品をハリウッドが映画化する際に、アメリカを中心に公開されるので当然、出演者が白人や黒人が多くなりますが、中国人以外で、中国という舞台で中国人を演じられるのは日本人しかあり得ないです。日本にはチャンバラがある!中国刀を振り回してもなんの違和感もない。

つまり、ハリウッドなどの西洋人が絶対に入り込めないニッチ領域であると同時に中国市場は巨大なので、キングダムがヒットということになれば、それを元手に次回作を作ることができます。キングダムは今現在54巻の大作で、今作品は5巻目までなのでまだまだ先があります。

 

◆佐藤信介監督

半兵衛の主観的点数(その日の気分で変化有り)

70点:GANTZ

90点;アイアムアヒーロー

30点:デスノート Light up the NEW world

60点:いぬやしき

30点:ブリーチ

95点:キングダム

 

キングダム主題歌 ONE OK ROCK: Wasted Nights [OFFICIAL VIDEO]

 

感想

山の民との会話の中で、ジョン・レノンのイマジンを連想させるセリフが出てきます。ジョン・レノンの描いた夢とこの嬴政少年が抱いた夢が同じなのは感慨深いものがあります。山の民はその夢に賭けました。