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石油王が風力発電に傾倒するとき

米国テキサス州は石油と関係が深い州ですが、実は風力発電の導入量がアメリカ第一の州なのです。今年3月時点でテキサス州は約5300メガワットの導入量があり、2位のカリフォルニア州の約2500メガワットに大きく差 をつけています。

風力発電が活気付くのを象徴するのはピッケンズ氏。石油王として財をなした80歳の彼が今注目しているのは風力発電。彼の会社であるメザ・パワーはテキサス州の小さな町パンパに世界最大の風力発電設備を建設するプロジェクトにすでに2億ドルの風力発電に投資 を行っています。

彼が最近始めようとしているのが風力発電のための送電線の敷設。風力発電に適している風がよく吹く場所は電力需要がある都市部からは距離があります。既存の発電所とも場所が違うため、新たに送電線を引く必要があるのです。そのためにピッケンズ氏は州政府を待たずして自ら始めようとしているのです。

さらには選挙戦にあわせてか風力発電の有用性を訴えるために広告キャンペーン をはじめています。ビジネスのためには政治への影響行使も辞さない。いかにもアメリカ流ですが、これが風力発電に適用されるというのが面白いところです。

ピッケンズ氏は大金持ちです。40億ドル(約4000億円)の資産を持つ彼は当然お金の匂いに敏感です。彼の言動からアメリカの投資家たちが今何を考えているかを垣間見ることができると思います。

MJ



テスラ シリコンバレーショールーム

新しいテスラのショールームがオープン しました。
tesla showroom


サンタモニカの第一号店に続く、第2弾。場所は、シリコンバレーベンチャーキャピタルのメッカ、メンローパークにあります。スタイリッシュなショールームは、奥に続く開放的なスペースにつながっていて、テラスは高級リゾートのオープンカフェのような設えになっています。日本語ではこちら のブログで写真つきでアップなさってますね。


店内に一歩足を踏み入れるや否や、自分でこのテスラロードスターを一台手に入れて乗って帰りたいという幻惑にかられる巧妙なセッティングですが、現在1100人程のウエイトリストがあり、今申し込んでも納車は1年待ち。購入の予約をして5000ドルの手付金を払って初めて試乗ができますが、1年半前に申し込んだ人が、ついこの間試乗できたと話していました。


車体の組み立ては現在英国で行われているため、ドル安のあおりを受けて、1年半前の予約では98,000ドルだった価格は、現時点の予約で109,000ドル。ステータスシンボル的なブランドイメージ構築、限定台数生産による希少価値、ドル安、原油高と、マーケティングと経済環境の両面を見方につけてテスラはますます波に乗っているという感を強くします。


ニューメキシコに建設予定だったテスラの工場は、シュワルツネッガー知事の強力な誘致によって様々なインセンティブが約束され、カリフォルニアでの建設が決定。 生産の遅れなどが指摘されてはいますが、いよいよ2010年投入予定のセダンの生産に向けて機動開始の様子です。


デュターム

グリーンリビング


MKD Homes
アメリカの住宅ローン問題で経済は大揺れ、シリコンバレーもその波に洗われていますが、狂乱的な地価高騰を経験した消費者の目は、既により安く高品質で価値の高い住環境を今後どう獲得していくのかという方向に向けられているようです。


こうしたニーズを逃さず、建築業界でもクリーンテックを取り入れた新しい商品が開発されています。たとえば、建築家ミッシェル・カフマンが提案するMKD Homes 。スタイリッシュなデザインと、シンプルで快適な住空間を追求しながら、同時に環境に優しい暮らしを追及しようというもの。健康によいことに加え、エネルギー効率を高める建築素材の選択で光熱費の大幅削減。エネルギー供給は、ソーラーパネルを使った太陽光を基本としながらも、地熱発電、水力、風力などの再生可能エネルギーの発電システムに対応可能となっています。


建築家の提案する住宅というと、完全なカスタムメイドという印象がつよいのですが、このMKD Homesのようにいくつかのスタイルから自分たちのニーズにあったものを選択または組み合わせることができる、パッケージ化されたエコ住宅が提案されているところが、アメリカらしいなと思います。すべてのモデルで基本コストから、設営・建築にかかる金額の目安 を、サイト上で見ることができるのも親切です。そしてもちろん、従来の住宅との年間のエネルギー消費量と炭素排出量の比較情報 も、環境問題に敏感な顧客獲得のための大切な情報です。


デュターム