クリーンテック(CleanTech) -18ページ目

アメリカ西部と地熱発電

Googleが地熱発電会社への投資を発表 しました。

これは、以前紹介したグーグル・オルグのダン・ライカー氏のコメント に沿うものです。


ここで紹介されている地図に見られるように、アメリカ西部の地熱資源は甚大なものであると算出されています。特に、今回投資が決まったAltaRock Energy は、これまでの地下の天然蒸気を使ってタービンを回して発電するシステムとは違い、地下数キロメートルの高温岩盤の周りに水を循環させることで水蒸気を発生させるという、Enhanced Geothermal Systems(EGS)という新技術を、低価格で市場にもたらすことを命題としている会社で、今回の資金調達では、第一次投資会社 Kosha Ventures とKPCBに加え、Googleほか2社のVCからの投資で合計約26億円を調達しています。

また、今回のGoogleは、Potter Drilling という岩盤の掘削ドリルを開発している会社に約4億円の資金提供、アメリカの地熱分布を研究しているSouthern Methodist大学の地熱研究所への約5000万円の研究費の提供もあわせて明らかにしました。

地熱発電の新しい技術を推進する会社だけでなくその周辺ビジネスも抑えていくGoogle..orgの戦略は、ゴールドラッシュ時代に、もっとも成功したのが金を発掘した人ではなく、そのための道具をそこに集まる人たちに売った会社だったという逸話を思い出させます。


デュターム

活気づくクリーン・エネルギーへの投資

2004年から毎年50%以上の成長。怒涛のごとくの2桁成長率を誇るのは、世界全体の持続可能なエネルギーへの投資額です。2007年は前年に比べ60%の成長を達成し、世界全体で1484億ドル(約16兆円)にも上っています。情報源は国連環境計画とニュー・エネルギー・ファイナンス の報告書です。中でも英エコノミスト誌に掲載された図 は特に印象的で、持続可能なエネルギーの活気を見て取ることができると思います。

この図を見ると全体に占める割合としては小さいですが、ベンチャー・キャピタル(VC)やプライベート・エクイティ(PE)の投資額もすごい勢いで伸びていることが見てとれます。政府や企業の研究開発費があまり成長しない中、アセット・フィアナンスやVC/PEの成長が全体を牽引しています。

アメリカでは政府・民間のエネルギー研究開発投資が減る中、VCの伸びが全体を支えているという研究 もあります。ベンチャーがエネルギー業界の一角を確実に担うようになってきているというのは、面白いですね。

MJ


シリコンバレーからインドへ

LED技術を用いたライトで、電気供給のない地域にソーラー充電が可能な光を灯すという企業理念を持つ、シリコンバレー生まれの新興企業があり、クリーンテック情報のサイトGreentech Mediaでも何度か取り上げられています。

この企業D.Lightは、スタンフォード大学ビジネススクールのプロジェクトからスタートしました。そのプログラムは、同大学のデザインスクールとビジネススクールのソーシャルイノベーションセンターが共同で行っている“Entrepreneural Design for Extreme Affordability ”。低コストで提供できる技術とデザインでいかにして世界に変革をもたらすかということに主眼をおくプログラムで、世界各国で、学生が主導するさまざまなプロジェクトを実践しています。


一見理想主義にも見えるD.Lightですが、実は非営利団体ではなく、初期のGoogleにも投資した、シリコンバレーの優良ベンチャーキャピタルDraper FisherがSeed投資をし、営利企業として経営 されています。 つまり、チャリティー目的ではなく、インドやアフリカといった地域での、これからのビジネス成長を見込んでいるということです。


そこにある貧困という現状を解決するために、新しい技術をもたらすことで、新しい市場の創造を可能にしたD.Light は、コピー商品対策などの新たな問題に対応しながら本格的な製造体制に入るため、シリコンバレーからニュー・デリーに本社を移しました。オフグリッドソーラーの新たな市場を示唆する、D.Light。シリコンバレーのソーラービジネスは、すでにバレーを離れて拡大しています。


デュターム