サミットを前に
7月の洞爺湖サミットを前に、日本では温暖化対策に関するいろいろな情報が一気に発表された感があります。
6月17日から27日までの10日間の日経新聞ならびに日経エコロミーの見出しを拾っただけでも、
ブラジル国営ペトロブラス、バイオ燃料を日本販売
クリーンディーゼル車普及へ購入補助制度、経産省など
省エネ対策、減税・補助金呼び水に 政府懇が政策提言
CO2の排出量表示、交通手段・宅配便にも 環境省
などが並びます。
これまで具体的に示されてこなかった国の姿勢が福田ビジョン
としてまとめられたことで、関連の省庁やビジネスの情報もこのタイミングで公表されるのが得策との判断もあることでしょう。きっかけが何であれ動き始めたのは嬉しいことです。
MJさん前述の電気自動車のバッテリー など技術のエリアでは、新しい技術が世界でしのぎを削っているため、待ったなしの状態で新市場の制覇と生き残りをかけて各国各社が競っていますが、それに比べて日本であまりにも少ないと思われるのは、電力源のシフトの意識でした。国を挙げて風力発電、太陽光発電へのシフトを打ち出すヨーロッパ各国と、原子力発電の更なる推進を掲げる日本との違いが際立ちます。既存の体制から脱却して新しい市場と雇用創生の可能性を最大限に生かそうという意識が急速に広がるEU各国に対して、洞爺湖サミットで日本の存在感をどう打ち出すのか注目です。
デュターム
太陽電池を印刷する
エコノミストについて書こうと思ったらあまりにも印象が強い映像があったのでYouTubeをご覧ください。これは太陽電池の製造機械です。CIGS型というシリコンを使わない太陽電池のベンチャー、NanoSolarが最近発表したもの。ナノテクノロジーを使った特殊製法でプリンターで印刷するようにしてすいすいできるのです。彼らが言うとおりのスピードで製品ができたらすごいことです。ベンチャーの参入は色々な新しい技術を引き起こすのだと実感できますね。
なお日本語ではソフトエネルギーさんのエントリーが解説してくれています。
MJ
エネルギーの未来
英国のエコノミスト誌が「エネルギーの未来」の特集号
を出しました。深い洞察と分析(と保守的な意見)で有名な雑誌です。例えばサブプライム危機の到来を言い当てたり、日本の失われた10年の到来を暗に予測したりした雑誌です。ここが、まさにクリーンテックの台頭をそのまま書いたような特集を組んでいるのです。
象徴的な部分を訳してみます。「(環境NGOなどと違って温暖化問題について人々の)恐怖をあおったりするのではなく、新しいエネルギーの予言者は、人々を魅了しようとしています。彼らは新しい世界を約束するのです。見違えるほど変わると同時に、一方で今までどおり、いや、今まで以上に快適な世界を。」
エコノミスト誌ですから環境ブームに浮かれているわけではありません。石油高、温暖化への認識の高まり、技術の格段の向上を鑑みて、風力、太陽電池、電気自動車(それとプラグインハイブリッド)などの新エネルギーが現実になっていることを指摘しているのです。サブタイトルにあるように、「抜本的な変化は、人々が思うより早く起こる」のでしょう。
次回のエントリーではエコノミスト誌の内容について少し触れたいと思います。
MJ