「クリーンテック革命」
長い間待っていたのですが、クリーンテックをまとめて日本語で解説した本が出ました。是非本屋で手にとってみてください。自分はしばらく前に原著を読んだのですが、躍動感あふれるクリーンテックの世界、特にアメリカの動きが伝わってきました。非常にお勧めです。
『 クリーンテック革命』
(ロン・パーニック/クリント・ワイルダー著、
飯野将人/堤孝志訳、ファーストプレス)
(2,200円+税)
実はアメリカではクリーンテック関連の本が増えています。環境NGO Environmental Defense Fundの所長が書いた『Earth: The Sequel: The Race to Reinvent Energy and Stop Global Warming
(by Fred Krupp and Miriam Horn)』もありますし、また「フラット化する世界」で有名なトマス・フリードマンの次の作品『Hot, Flat, and Crowded: Why We Need a Green Revolution--and How It Can Renew America
』(今年9月に出版予定)も環境ビジネスが主題の一つだと思います。アメリカには新しい風が吹き出しているようです。
MJ
クライナー・パーキンス (KPCB) その2
デュタームさんに引き続きクライナー・パーキンスの話です。
クライナー・パーキンスはベンチャーキャピタル(VC)中でも有名であり、こうしたところがクリーンテックに躍起になったことで業界の流れも変わりますし、またメディア報道も多くなっています(Newsweek 、Financial Times )。グーグルやYahoo!といった社会を変えてきている会社を発掘するVCだけあって、投資先の企業はすごい潜在能力を秘めた会社が多いです。(ポートフォリオは前回紹介のFortune誌 やここ で見ることができます。)
例としてEEStor社を見てみましょう。充電池の代替技術の一つであるスーパー・キャパシターを作っているこの会社。ウィキペディア によればホームページも現在作成中 ,で、確かな情報が限られうわさが飛び交う会社ですが、この会社が特許を持つ技術は破壊的な影響をもたらすと考えられています。
そもそも充電池は電気自動車などに必要不可欠な技術で、市場が今後すごく伸びると考えられています。最近日本では日産・NEC、トヨタ、ホンダが相次いで大量生産計画を発表しました。スーパー・キャパシターは仕組みこそ違いますが、機能的には高性能な充電池と考えられます。会社の公表情報を信じれば、EEStorのキャパシターを用いれば電気自動車はたった5分間で充電が完了し、480kmも走行距離がある とのこと。これで今までの充電池より安く生産できるといったら、そのすごさは明らかです。
EEStor社のように失敗する可能性はあるとしても革新的な技術に沢山投資しているクライナー・パーキンス。彼らはお金だけ計算して動いているのでしょうか?実はそうではないようです。グーグルに象徴されるようにシリコンバレーは技術で世の中を変えてしまおうという人々の集団です。格好いい技術でクールなことをするのが好きなのではないかと、私は最初に想像します。
ただそれ以上に、本当に地球環境のことを考えて個人的な思いをこめて動いているよう なのです。クライナー・パーキンスの役員(パートナー)であるジョン・ドー(John Doerr)。アル・ゴアの友人であり2005年に映画「不都合な真実」のもととなったスライドショーを見て、ことの重大さに気づいたといいます。子供の存在も大きいようです。例えば彼の娘さんは家庭用コンセントにつないで充電できるように改造したトヨタのプリウスにしか乗らないといいます。またTED(Technology, Entertainment, Design)という1984年から続いているカンファレンスで、地球温暖化について熱心に講演 しています。
彼らが資金供与している企業はほとんど失敗するでしょう。ベンチャーは失敗と隣り合わせなのですから。そしてドット・コム・バブルのときと同じようにバブルは幾度となく訪れるでしょう。お金儲けのためにはこれぐらいで引くような彼らではありませんが、今回は違う理由もあるようです。Fortune誌の記事結びを意訳すると、「(お金儲けをすることに加えて)彼らには救わなければいけない地球という星があるのだから」。
MJ
クライナー・パーキンスはベンチャーキャピタル(VC)中でも有名であり、こうしたところがクリーンテックに躍起になったことで業界の流れも変わりますし、またメディア報道も多くなっています(Newsweek 、Financial Times )。グーグルやYahoo!といった社会を変えてきている会社を発掘するVCだけあって、投資先の企業はすごい潜在能力を秘めた会社が多いです。(ポートフォリオは前回紹介のFortune誌 やここ で見ることができます。)
例としてEEStor社を見てみましょう。充電池の代替技術の一つであるスーパー・キャパシターを作っているこの会社。ウィキペディア によればホームページも現在作成中 ,で、確かな情報が限られうわさが飛び交う会社ですが、この会社が特許を持つ技術は破壊的な影響をもたらすと考えられています。
そもそも充電池は電気自動車などに必要不可欠な技術で、市場が今後すごく伸びると考えられています。最近日本では日産・NEC、トヨタ、ホンダが相次いで大量生産計画を発表しました。スーパー・キャパシターは仕組みこそ違いますが、機能的には高性能な充電池と考えられます。会社の公表情報を信じれば、EEStorのキャパシターを用いれば電気自動車はたった5分間で充電が完了し、480kmも走行距離がある とのこと。これで今までの充電池より安く生産できるといったら、そのすごさは明らかです。
EEStor社のように失敗する可能性はあるとしても革新的な技術に沢山投資しているクライナー・パーキンス。彼らはお金だけ計算して動いているのでしょうか?実はそうではないようです。グーグルに象徴されるようにシリコンバレーは技術で世の中を変えてしまおうという人々の集団です。格好いい技術でクールなことをするのが好きなのではないかと、私は最初に想像します。
ただそれ以上に、本当に地球環境のことを考えて個人的な思いをこめて動いているよう なのです。クライナー・パーキンスの役員(パートナー)であるジョン・ドー(John Doerr)。アル・ゴアの友人であり2005年に映画「不都合な真実」のもととなったスライドショーを見て、ことの重大さに気づいたといいます。子供の存在も大きいようです。例えば彼の娘さんは家庭用コンセントにつないで充電できるように改造したトヨタのプリウスにしか乗らないといいます。またTED(Technology, Entertainment, Design)という1984年から続いているカンファレンスで、地球温暖化について熱心に講演 しています。
彼らが資金供与している企業はほとんど失敗するでしょう。ベンチャーは失敗と隣り合わせなのですから。そしてドット・コム・バブルのときと同じようにバブルは幾度となく訪れるでしょう。お金儲けのためにはこれぐらいで引くような彼らではありませんが、今回は違う理由もあるようです。Fortune誌の記事結びを意訳すると、「(お金儲けをすることに加えて)彼らには救わなければいけない地球という星があるのだから」。
MJ
ベンチャーキャピタルKPCB
KPCB(Kleiner Perkins Caufield & Byers)はシリコンバレーの超一級ベンチャーキャピタル。去年の11月にアル ゴア氏が主席代表を務めるGenerationと提携を発表
、アルゴア氏をパートナーとして迎え入れました。この5月1日には、グリーンテック、IT、バイオテックの成長段階の企業を対象とした500億円のファンド開設を発表しています。こうした資金がクリーンテックにどんどん向かっているのですから、グーグルのダンライカー氏が狭い分野に大量の資金が偏っているというのも、むべなるかなというところです。
KPCBとGenerationの地政学的な守備範囲は、米国ヨーロッパ、そして中国、インドといった現在グリーンテックが爆発的に発展し、また必要とされているエリアです。日本が含まれていないのが残念です。
デュターム
KPCBとGenerationの地政学的な守備範囲は、米国ヨーロッパ、そして中国、インドといった現在グリーンテックが爆発的に発展し、また必要とされているエリアです。日本が含まれていないのが残念です。
デュターム