20150422

John Eliot Gardiner指揮
English Baroque Soloists(イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)
Monteverdi Choir(モンテヴェルディ合唱団)
Katharine Fuge (S), Robin Tyson, (C-T) Steve Davislim (T), Stephan Loges (Bs)

教会カンタータ 第 86番『まことに、まことに、われ汝らに告ぐ』 BWV86
教会カンタータ 第 87番『今までは汝らなにをもわが名によりて』 BWV87
教会カンタータ 第 97番『わがすべての行いに』 BWV97

ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツによるバッハ教会カンタータ全集のDisk19です。(全集は56枚組みBox)

Disk1 教会カンタータ 第 63番 / 第191番
Disk2 教会カンタータ 第143番 / 第41番 / 第16番 / 第171番
Disk3 教会カンタータ 第153番 / 第58番 / 第65番 / 第123番
Disk4 教会カンタータ 第154番 / 第124番 / 第32番
Disk5 教会カンタータ 第155番 / 第 3番 / 第 13番
Disk6 教会カンタータ 第72番 / 第73番 / 第111番 / 第156番
Disk7 教会カンタータ 第26番 / 第81番 / 第14番 他
Disk8 教会カンタータ 第83番 / 第82番 / 第125番 / 第200番
Disk9 教会カンタータ 第144番 / 第84番 / 第92番
Disk10 教会カンタータ 第18番 / 第181番 / 第126番
Disk11 教会カンタータ 第22番 / 第23番 / 第127番 / 第159番
Disk12 教会カンタータ 第182番 / 第54番 / 第1番
Disk13 教会カンタータ 第4番 / 第31番 / 第66番
Disk14 教会カンタータ 第6番 / 第134番 / 第145番
Disk15 教会カンタータ 第150番 / 第67番 / 第42番 / 第158番
Disk16 教会カンタータ 第104番 / 第85番 / 第112番
Disk17 教会カンタータ 第12番 / 第103番 / 第146番
Disk18 教会カンタータ 第166番 / 第108番 / 第117番もご参照下さい。

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

木管群が伴奏として活躍する場面が多いように思える楽曲が並んだDisk19のように思えますがイングリッシュ・バロック・ソロイスツとしては少し緻密さが物足りないかもしれません。
それは常に高いレベルのアンサンブルを聴かせてくれているので期待レベルが高いだけで他の演奏を知らないながらも、基本レベルは全く問題無いと思います。
ただ、ここでのアルトのソリストは私の苦手なロビン・タイソンで、ちょっと馴染めない気分は否めず、その感触がオーケストラの演奏にも及んでいるのかもしれません。
ソプラノも第86番などでは少し清澄さに欠ける印象でしたが、聴き進めると愛らしさの感じられるものと思えてきます。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

録音の基本レベルは従来通り高いものです。
やや実在感が高く、温かみのある温度感が好ましい録音ですが、木管群の音の輪郭に関しては少し物足りなさを感じます。
とは言え、ソリストへのフォーカス感の良さも従来通りで、弦楽陣の艶やかさも十分です。

現在、ボックス・セットはHMVでは取り寄せ不可のようですが、Amazonでは購入出来るようです。
J.S.バッハ : カンタータ全集 ~ 巡礼 (2000) (Bach Cantatas / .../SDG
¥38,435
Amazon.co.jp

Disk19に収められた楽曲を含む2枚組CDはHMVでも取り寄せ可能のように掲載されています。
(下記画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)

20150421

Mozart - ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調『Kegelstatt Trio』K.498
Luigi Magistrelli (cl), Enrico Groppo (va), Chiara Nicora (fp)
Mozart - アレグロ ヘ長調 K.484e
Luigi Magistrelli (Basset-horn)
Mozart - アダージョ ヘ長調 K.410
Luigi Magistrelli (Basset-horn), Stefano Furini (Basset-horn), Vittorio Cacioppo (Basset-horn)
Mozart - 『後宮からの誘拐』 K.384より ベルモンテのアリア 「ここで君に会えるのだ 僕のいとしいコンスタンツェ!」
Luigi Magistrelli (Basset-horn), Stefano Furini (Basset-horn), Vittorio Cacioppo (Basset-horn)
Stadler - バセットホルンのための三重奏曲
Luigi Magistrelli (Basset-horn), Stefano Furini (Basset-horn), Vittorio Cacioppo (Basset-horn)
Mozart - アダージョ ハ長調 K. 580a クラリネットとピアノのための
Luigi Magistrelli (cl), Chiara Nicora (fp)
Mozart - ピアノと木管のための五重奏曲 断章 変ロ長調 K.452a
Guido Toschi Misiani (ob), Laura Magistrelli (cl), Luigi Magistrelli (Basset-horn),
Deborha Vallino (fg), Chiara Nicora (fp)
Mozart - ピアノと木管のための五重奏曲 変ロ長調 K.452b*
Guido Toschi Misiani (ob), Luigi Magistrelli (cl), Babriele Rocchetti (hr),
Deborha Vallino (fg), Chiara Nicora (fp)
Mozart - クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
Luigi Magistrelli, Arion String Quartet

2012年録音(*のみライヴ録音)
レーベル:Centaur

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

チェンバロに近い響きのフォルテ・ピアノと古楽器管楽器、ビオラによる演奏です。
楽曲的にも馴染みのあるケーゲルシュタット・トリオを初め、実に耳に優しい物が並び、モーツァルトの友人のクラリネット奏者、スタドラー(Stadler, Anton :1753-1812)の楽曲も含まれていますが、その楽曲も保守本流の古典派です。
演奏は或る意味、味わい深く選曲も趣向が凝らされているのですが、失礼ながら「素人にしてはとても巧い』と思えるようなレベルにあると感じます。
アンサンブルに破綻を感じる事は無いのですが、『息もぴったり、緻密な構成感』とまでは言えず、良い手造り感はあっても洗練された完成度ではないように思えます。
最後のクラリネット五重奏曲のみモダン楽器で演奏されています。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

楽曲により僅かに感触は異なりますが、大理石で囲まれた天上の高い宮殿での演奏を聴いているかのような、残響成分の多い録音です。
残念ながらその潤い感は音の輪郭を滲ませていもいますが、音場に混濁感はありません。
ライヴ録音のピアノと木管のための五重奏曲は終演後拍手が収録されており、それまでの静寂感に問題がなかったので少し驚きましたが、バスーンのカチカチというキーの音はやたらと大きなノイズとして収録されており、これは耳障りな範囲です。
モダン楽器で演奏されるクラリネット五重奏曲にはやや洗練された場の雰囲気が感じられます。

(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)
20150420

Steven Isserlis (vc)
Paavo Järvi指揮
Frankfurt Radio Symphony Orchestra(フランクフルト放送交響楽団)

Prokofiev - チェロ協奏曲 ホ短調作品58
Shostakovich - チェロ協奏曲 第 1番 変ホ長調 作品107
Prokofiev - 子供のための音楽 作品65より 行進曲(ピアティゴルスキー編独奏チェロ版)

2013年録音(プロコフィエフの楽曲はライヴ録音)
レーベル:Hyperion

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

少しの粗さを否めませんが、実に生き生きとしたライヴ録音らしい勢いのある演奏です。
プロコフィエフの協奏曲などはテンポはやや落としていると思いますが、雰囲気に弛緩したものは全くなく、温かみのある緊張感がとても好ましいです。
HMVには『イギリスのナショナル・トレジャー、スティーヴン・イッサーリス』とまで記述されていますが、個人的には余り好みの音色を持つチェリストではありません。
擦過音系のその音色は、確かな音程と技術があっても聴き心地が良いとは言えず、チェロの深い朗々とした響きを期待すると裏切られたようにも思えます。
しかしここまでの勢いと楽しそうな雰囲気があれば、そんな事が余り気にならないから不思議です。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

プロコフィエフの演奏がライヴだとは知らずに聴いていましたが、『少し古いタイプのライヴ録音』のように感じていました。
音の塊が大きく感じられるので、少し音場のほぐれ具合に物足りなさを感じますが、その分、音の塊としての実在感は高く、力強さがあります。
奥行き感や左右の広がりは控えめですが、チェロの存在感は高く、イッサーリスの熱演が手に取れるかのように伝わってきます。

(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)