20150125-2

John Eliot Gardiner指揮
English Baroque Soloists(イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)
Monteverdi Choir(モンテヴェルディ合唱団)
Ruth Holton (S), Sally Bruce-Payne (A),
James Gilchrist (T), Peter Harvey (Bs)

教会カンタータ 第153番『愛する神よ、見たまえ、わが敵のいかにあるやを』 BWV153
教会カンタータ 第 58番『ああ神よ、心の痛手いと多く』 BWV58
教会カンタータ 第 65番『彼らはみなシバより来たらん』 BWV65
教会カンタータ 第123番『最愛なるインマヌエル』 BWV123

2000年録音(ライヴ)
レーベル:SDG

ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツによるバッハ教会カンタータ全集のDisk2です。(全集は56枚組みBox)
Disk1 教会カンタータ 第 63番 / 第191番
Disk2 教会カンタータ 第143番 / 第41番 / 第16番 / 第171番もご参照下さい。

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

可憐で愛らしい声質ですが、1961年生まれのソプラノ、ルース・ホルトンは声量が不足していて、その分安定感に欠ける印象があります。
他のソリスト達がしっかりとした存在感を放っているだけに余計にそう感じるのかも知れませんが、その面がやや残念です。(彼女が登場するのは第58番だけです)
それを除けばやはり素晴らしい演奏で、特に編成が大きめのオーケストラで演奏される楽曲に、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの実力がはっきりと現れていて、その精緻なアンサンブル、技術力に感嘆します。
モンテヴェルディ合唱団の歌唱も素晴らしく、躍動的に、或いは明朗感のあるカンタータは聴いていてとても馴染めるものです。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

まだ3枚目なのですが、その録音の質の均一感が感じられます。
実際には収録されている場所は異なるのですが、それに左右されない安定的な音響的なレベルを保っていると思います。
ソリストへのフォーカスもよく、合唱は左右への広がりもあり、定位も明瞭でオケとソリスト、及び合唱との対比もバランスがとても秀でています。
ステージノイズは僅かにありますが、聴衆ノイズは皆無で、ひょっとしたら聴衆は入れずに録音しているのではないかと思われるほどです。

現在、HMVでは取り寄せ不可のようですが、Amazonでは購入出来るようです。

J.S.バッハ : カンタータ全集 ~ 巡礼 (2000) (Bach Cantatas / .../SDG
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Disk3に収められた楽曲を含む2枚組CDはHMVでも取り寄せ可能のように掲載されています。
(下記画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)